1 日時

令和3年10月26日火曜日 午後5時50分から午後6時55分

2 場所

市民センター2階 講座室

3 出席者

委員   小刀稱進、田揚江里、佐藤幸代、小林年春、

     中川信子、川北美智子、ガリドディアス智恵子、

     川口るり子、伊藤栄司

事務局  細川館長、山村副主幹、相川主任、

     葛西主任、平澤主事

4 欠席者

佐藤江美

5 議題

(1)諮問について

(2)その他

6 提出資料

(1)令和元年度自動・生徒の読書状況調査等の結果について(資料1)

(2)【小・中学生対象】子どもの読書に関するアンケート設問(資料2)

(3)【未就学児の保護者対象】子どもの読書に関するアンケート設問(資料3)

 その他  こまえ図書館だより 通巻第73号

      とうきょうの社会教育 №143

7 会議内容

(事務局)

 定刻前であるが、委員の皆さまが全員お揃いになったので、ただいまより令和3年度第4回狛江市立図書館協議会を開催する。なお、伊藤委員については、本日欠席のご連絡をいただいている。

 まず初めに、事前に郵送済の資料等の確認を行なう。本日事前に郵送させていただいた資料は、本日の次第、資料1 令和元年度児童・生徒の読書状況調査等の結果について<概要版>、資料2 【小・中学生対象】子どもの読書に関するアンケート設問、資料3 【未就学児の保護者対象】子どもの読書に関するアンケート設問、である。それ以外に、その他としてこまえ図書館だより 通巻第73号、とうきょうの社会教育 №143を本日机上に置かせていただいた。以上、過不足等がなければお手元にご準備願いたい。

 では、お手元に配布している次第に沿って進行していく。議事進行については、狛江市立図書館協議会規則第4条第4項の規定に基づき、小刀稱委員長にお願いしたい。

 

(委員長)

 それでは、議題の1、諮問について、事務局より説明をお願いしたい。

 

(事務局)

 議題の1、諮問について、まず、お配りしてある資料のご説明からさせていただく。

 資料1 令和元年度児童・生徒の読書状況調査等の結果について<概要版>をご覧いただきたい。こちらは前回の協議会で提供をする旨の説明をしたが、東京都教育委員会が隔年で実施している調査結果の概要版である。タイトルがある頁の左側に「令和元年度 調査概要」との記載があるが、都内の子どもの読書の状況、公立学校や図書館等における読書活動等の現状を把握することを目的に実施されているものである。

 その右側の「児童・生徒の読書状況について」をご覧いただきたい。(1)1か月間に本を読んでいない児童・生徒の割合について、令和元年度の状況であるが、小学校2年生では2.9%、小学校5年生では4.2%、中学校2年生では9.9%、高校2年生では30.6%となっている。

 その下側の(2)、本を読まなかった理由については、全体的に「本を読むことに興味がない」・「読みたい本がなかった」という回答が多くなっており、また中高生になると「本を読む時間がなかった」という傾向も増えてくるという状況である。

 その右側「身近な環境」については、家の中に本があり、身近な人と一緒に書店や図書館に行ったり、本を通じてコミュニケーションをとっている児童・生徒ほど、本を読んでいる割合が高いという傾向が見受けられる。

 裏面については、学校図書館の状況や学校での取組みについて記載されており、それぞれの詳細が2枚目以降となっている。

 この資料1は先程もご説明しているが、令和元年度に東京都教育委員会が、都内の公立学校の児童・生徒に実施した調査である。

 続いて狛江市の状況であるが、前回の協議会で伊藤委員よりご助言をいただき、現在狛江市立小中学校を通して児童・生徒にアンケートを実施しているところである。

 質問項目については事前にお知らせしているが、ご意見等をお寄せいただいた委員の皆様にはお礼を申し上げる。修正を加え、現在実施中のものが資料2 【小・中学生対象】子どもの読書に関するアンケート設問である。

 また、資料3 【未就学児の保護者対象】子どもの読書に関するアンケート設問についても、ご意見等に基づき加筆修正を行い、現在市内の施設で配布するよう準備をしている。

 こちらの最終的な調査結果にいては、集計次第お示ししたいと考えている。その結果やこれまでの資料等を基に、次回第5回の協議会で事務局からお示しする予定の計画案に対し、ご意見をいただければと考えている。

 ご説明は以上である。

 

(委員長)

 事務局より議題1について説明を受け、何かご質問等はあるか。事務局から資料1から資料3までについての説明を受けたので、まずは資料1に関する質問から受け付けたいと考える。

 

(副委員長)

 調査を現在行っているとの説明があったが、その対象はある程度抽出したものとなっているのか、それとも市内の小中学校全てに依頼を行っているのか、そのあたりを伺いたい。

 

(事務局)

 この調査については狛江市内の小学校6校、中学校4校全てにご協力をお願いした。小学校1年生は対象から外し、小学校2年生から中学校3年生までの児童・生徒を対象とし各学校を介して配布をしていただいている。回答については任意とさせていただいた。26日の昼の段階で1,700件ほどの回答が寄せられている状況である。

 

(委員)

資料1のグラフの中に記載のある高校4年生とは何か。

 

(委員長)

 定時制の高校等が考えられる。

 

(委員)

 未就学児の保護者対象に対するアンケートについて、どういった形で依頼を行うのか伺いたい。

 

(事務局)

 市内の保育園、幼稚園等に協力依頼を行い、配布をしてもらう予定である。未就学のお子さんを連れて図書館や図書室に来館した方にも随時お渡ししていきたいと考えている。

 

(委員)

 前回の協議会の際に、伊藤委員が狛江市では各学校にタブレットを配布してあるので学校でアンケートを行えばすぐに結果回収ができ、全件調査が完了するというお話をされていたと記憶しているのでそのイメージを抱いていた。実際には、子の通う小学校では紙のアンケート用紙が配られてて、自宅に持ち帰ったうえで回答を行っている。この方式だとアンケートに協力する人としない人がはっきりと分かれてしまううえ、協力をしてくれる家庭は読書に対してそもそも保護者の関心が強く、基本的に子どもは本を読んでいるのであろうと推測がつく。協力の依頼はどのように学校に行い、かつその方法が学校ごとに決められているのか、そのあたりを伺いたい。

 

(事務局)

 学校には可能な範囲でご協力をしていただくように依頼をしている。一律に強制をしなかったのは、各学校ごとにすでにカリキュラムが組まれており、授業の中でアンケートの時間を捻出するのが困難な場合も考えられたことに因るものである。

 

(委員)

 回答そのものには内容的に時間がかかるものではないので、タブレットの中で実施すれば5分程度で終わってしまう簡単なものであったと思う。一方、用紙を家庭に持ち帰って実際に記入するかどうかは微妙で、先ほど申し上げた通り協力する家庭は図書館が好きな親に偏ってしまうであろう。

 

(事務局)

 本に触れない方は、紙媒体のこのアンケートに関心を持つかというと確かに疑問が残る。次回に向けての課題点として捉えたい。

 

(委員)

 未就学児対象のアンケートについて。緊急事態宣言が明けて人数制限があるものの子育てひろばにも人が戻りつつあるので、回収数自体があまり期待できないが幼稚園、保育園だけではなく0,1,2歳の子育てひろばに来ている保護者の方にも配布をしていただきたい。結果云々よりも、アンケートを実施することにより本への意識を高めるきっかけ作りにもなると期待することもできると思う。

 

(事務局)

 打診はまだ行っていないが、ひだまりセンターにも協力を呼び掛けていきたいと思っている。

 

(委員)

 子育てひろばは、ひだまりセンターだけではなく、岩戸児童センターや児童館にも、同様に協力依頼をしていただけると良いと思う。

 

(事務局)

 承知した。

 

(委員長)

 他に質問がなければ、資料2についてご意見や質問はあるか。

前回、委員の方へアンケートの内容についての意見を募ってもらったが、その結果を踏まえてどういった違いがみられるようになったのか。

 

(事務局)

 ご指摘のとおり委員の方から何件かのご意見をいただいている。

例えば、資料2小中学生向けのアンケートの中、例えば、設問6の「本を読んでいない」場合の選択肢に「どんな本を読めばよいかわからない」という選択肢を加えること、設問4の「あなたが本を読む理由はなんですか」という設問は本を「読んだ、読んでいる本がある」方に対する質問として追加をしている。設問9の「学校図書館でどのような利用をしますか」に対する選択肢として、学校司書に「読む本を相談する」という文言を、ご意見を参考に追加している。

 資料3の未就学児の保護者向けのアンケートの中では、設問18「おはなし会などのこども読書行事に参加しやすい日時はありますか」という質問、設問19以降のブックスタート事業に対する評価等の質問を追加している。

 

(委員長)

 資料2については、設問1から6が子どもの意識調査的な内容、7から10が学校図書館の現状、11から15が学校以外の図書館の現状、16が今後の図書館に対する期待、といった分類になっていると捉えていけば良いのか。

 

(事務局)

 委員長の仰るとおりである。

 

(委員)

 資料3、未就学の子どもの保護者に対する設問19から21は、20,21はブックスタートで絵本を受け取った結果ということで、設問19の下位項目に該当するものなのか。それとも並列する質問項目として載せられているものなのか。

 

(事務局)

 ブックスタートで絵本を受け取った結果としての設問として記載したものである。

 

(委員長)

 資料3に関する質問もすでに出ているので、資料2、資料3に関し何か他にご意見はないか。

 資料3に関しては、保護者に記入をしてもらうという性格上、家庭での読書環境について現状を捉えることを目的としていると考えてよろしいか。

 

(事務局)

 仰るとおり、家庭での読書活動について伺いたいと考えている。

 

(委員長)

 他に質問はないか。他に質問がなければ、議題の2、その他について、事務局より説明をお願いしたい。

 

(事務局)

 議題の2、その他の事項、計3件について説明をさせていただく。

 まず1件目、図書館の現状についての報告である。

 現在、緊急事態宣言期間が終了し「基本的対策徹底期間」となっているが、これに伴い図書館では10月25日から利用時間・人数制限の撤廃、閲覧席数の増設等を行った。引き続き換気の徹底やマスク着用・手指消毒等のお願いはしつつ、今後はサービス面の充実にも努めていきたいと考えている。

 2件目、新図書館整備の関係について。

 緊急事態宣言等の影響により延期されていたが、第2回「狛江市の新図書館を考える市民ワークショップ」を今月31日に、また第2回目の「狛江市新図書館整備基本構想検討委員会」を来月11月29日に開催する予定となっている。ご参加いただく委員の皆様にはよろしくお願いいたしたい。

 3件目、資料番号は付いていないが、次第に記載している資料を2点配布させていただいた。併せてご確認をお願いしたい。

 ご説明は以上である。

 

(委員)

 今回、子どもや未就学児の保護者向けのアンケート調査を行って、第四次狛江市子ども読書活動推進計画を策定する流れとなるのは理解したが、このアンケート結果によって見えてきたものについては、新図書館を作るときにフィードバックされるものなのか。

 

(事務局)

 今回のアンケートの目的はあくまでも第四次狛江市子ども読書活動推進計画を作成するためのもの。皆さんに答申していただき完成した第四次狛江市子ども読書活動推進計画は、新図書館開設に向け、子どもたちにより良いサービスを提供するためにどういった機能が必要であるとか、学校図書館への支援をどのように整備して充実させていくかなどを考えるうえで当然参考とすべきものと考えており、狛江市新図書館整備基本構想検討委員会に対して情報提供を行いたい。

 

(委員長)

 議題2に対して、他に質問はないか。

 では、狛江市新図書館整備基本構想検討委員会に対し、アンケートの結果をどのような形で反映させていく考えであるのか伺いたい。

 

(事務局)

 アンケートの結果は、第四次狛江市子ども読書活動推進計画の策定のための資料となる。そこでまとまった計画を狛江市新図書館整備基本構想検討委員会に、情報提供をしていくものである。

 

(委員)

 こまえ図書館だよりの2頁目の3番目に記載されている「読書手帳」について。昭島市の図書館が銀行の預金通帳のような形式の読書手帳を開始したというニュースを見た。狛江市ではいつから読書手帳を開始したのか。どのような形で市民への周知を行っているのか、また現状はどうなっているのかを知りたい。

 

(事務局)

 本サービスは本年2月より開始し、ホームページや館内掲示により周知を行っている。図書館に学校訪問等で来館した子どもたちにお渡ししているほか、中学生以下のお子さんで図書貸出券を新規で作成した際に配布している。

 

(事務局)

 読書通帳とは貸し出しの履歴を銀行のATMのように記録するものであるが、読書手帳は貸し出しした図書について打ち出ししたシールをご自身で手帳に貼ってもらったり、ご自身で貸し出し記録を記入していくものである。当初は読書通帳を導入したいとの考えはあったが、機器が非常に高額なものでありコスト面で断念した経緯がある。令和3年2月に図書館システムを更新した際に、今回の読書手帳という形で導入することになった。大人の方向けには、子ども向けの製本されたものではなく、同様の内容のものを印字したA3サイズのものをお渡しし、折り曲げて同じサイズに加工して使用できるものの配布を行っている。

 

(事務局)

 読書手帳については、サードブック対象者と私学等に進学した児童がセカンドブックの贈呈のため図書館に来館した際にも手渡しを行っている。

 

(委員)

 配布は順調に進んでいるのか。

 

(事務局)

 コロナ渦になり、子どもの図書館訪問も減少してしまったため想定していた程の配布は進んでいない。サードブック、セカンドブック対象者への配布は個別に行っている。

 

(委員)

 ホームページで読書手帳は知っていたが、実物を見るのは初めてであった。学校図書室においても読書手帳について宣伝を行って良いのか。長続きするかどうかは判らないが、子どもたちは読書手帳を見れば欲しがるはずである。

 

(事務局)

 周知していただいて差し支えない。地域センターでも配布を行っている。

 

(事務局)

 読書手帳はシールだけでなくご自身で直接記入していただくことも可能である。原則一人一冊までとホームページで記載はしているが、記入面がいっぱいになれば新しいものを再度お渡しすることも可能である。

 

(副委員長)

 塩尻市でも同様のものを導入しており、図書館だけでなく、市内の書店にも協力をいただいて置いていた。図書館で借りた本だけでなく、ご自身が書店で購入した本も記録できるようなものとなっている。

 

(事務局)

 各図書館、図書室ごとに異なる、キャラクターをシールに印字できるようなものを当初は検討していたが、技術面のハードルもあり実現には至らなかった。読書手帳は子ども読書活動の推進の一環として導入したものであるので、これに対するご意見ということで何かいただければ検討していきたいと思うところである。

 

(委員)

 読書手帳の作成部数はどのくらいか

 

(事務局)

 1万部作製している。

 

(委員)

 市内の児童、生徒数の数量は十分にあるということと理解した。

 

(委員長)

 他に何かご意見等はあるか。

 

(事務局)

 資料1で、読みたい本がない、本を読むことに興味がないという回答がみられたが、こういう回答に対して学校司書の方々はどういう印象をもたれたのか伺いたい。

 

(委員)

 借りたい本が無いという子には、何か手助けをしないと読んでもらえない。読める子は自らどんどん読んでいる。

 

(事務局)

 子どもは本当に思っていること、言いたいことを上手く言葉で伝えられないことが多い。本を読むのが面倒くさいと発言している本心は、本当に面倒だと思っているのか、苦手ゆえそういう表現になっているのかが判らない。読みたい本が無いということは、本当に読みたいものが無いのか、本を読もうとしないだけなのか、本を読むことを良いこととして捉えていないのか、そのあたりが分かれば良いと思うのであるが。

 

(委員)

 昨年の9月、タブレットが子どもたちに配布されて以降、環境が大きく変わってしまった。タブレットの世界にすっかりのめりこんでしまい、3年生から4年生にかけてせっかく易しい本を読み始めていた子どもたちが、急に絵本に戻ってしまったような印象を受けた。本を広げて文字を読んでいくことが面倒臭いことに感じられているようだ。タブレットがあれば簡単に動画やゲームなどに繋がることができる環境が整ったことで、子どもたちは空き時間に夢中になって取り組んでいる。反面何かきっかけ作りをするなどの手助けをしてあげないと、読み物などの字の多い本を借りることが子どもたちにとってハードルが高いものに変わってしまっている。

 

(事務局)

 読書は能動的なものであるが、受動的なものに流れやすくなっているということなのか。

 

(委員)

 そちらの方が、よりハードルが低いものになっているのでそういうことになるのであろう。以前は授業の合間の休み時間に自由に校庭に出ることができたが、コロナ禍により交代でしか外に出ることができなくなってしまった。結果的にタブレットを自由に使える時間ができてしまっている。

 

(委員長)

 他に何かご意見はあるか。

 

(委員)

 アンケートの中においても、家の中に本があるかどうかということは大きな分岐点である。こういう結果を次の第四次狛江市子ども読書活動推進計画の中にどのように反映させるのか。自分自身が子どものころは本といえば、家の本しか無い環境であったように記憶している。しかし現在はだいぶ環境が変わってきているが、図書館としてどのように取組みをされる考えなのかが気になるところである。

 

(事務局)

 ご指摘の点は確かに懸案事項である。しかし、対策の全てを図書館で実施できるのかというとそういう訳ではない。図書館ではブックスタート、セカンドブック、サードブックという事業を行ってきているが対象となる年齢層は当然ながら限定的である。狛江市全体としてどういう取組みが出来るのかを、委員の皆様のお知恵を拝借しながら作り上げていきたいと考えている。

 

(事務局)

 子ども読書の活動を推進するにあたって、子どもは大人の真似をする。大人へのアプローチをどのようにしていくかということを盛り込んでいくのも一つの切り口である。ぜひご意見をいただきたい。

 

(副委員長)

 家の中に本がある、ということは大人も本を読んでいるということに通ずるであろう。親が本を読んでいる家庭であれば、子どもたちにそういう姿を日常的に見せており、子どもたちもその姿を見て読書の習慣が自然と根付いているのではないかと推測する。

 子どもたちが自身の目で読みたい本を選ぶということは非常に高度なこと。背表紙の題名を見ても判断することができないこと多く、面だしの本の表紙をみてイメージして選んでいくのであろう。またある程度あらすじなどを大人に読んでもらったうえで、ある程度内容について安心したうえで読んでいくということもある。 

 子どもが実際に読む本をタイトルで選んでいるのか、表紙や挿絵を見て選んでいるのか、本の厚さで選んでいるのか、ここに何かヒントがあるのかもしれない。読みたい本が無いのは、読む本がなかなか判らないという子どもなりの表現法であるのかもしれない。

 本を読むことに対し、大人が入口まで導いてあげることもとても大事なことである。特に絵本から児童文学に移行することは子どもにとって非常に高い階段を上ることになる。途中に幼年童話を挟みこんだりする手法を工夫するなど、その手立てを読書指導として学校が行っていくことは子ども読書活動の推進には欠かせないことであると考える。

 どういう取組みを行えば効果的なのかをこのアンケート結果から丁寧に読み取ることが求められる。

 

(委員長)

 学校は実は取組みを行っている。本についての「読むことに興味がない」、「読みたい本がない」といった子供たちの言葉に込められている本当の意味を、アンケートの数字だけの羅列だけにとどまらぬよう、きちんと捉えていくことが必要である。学校関係のアンケートについては学校でないと判らない部分もあるであろうことから、先生方に聞き取ってもらうことが肝要となる。

 例えば、家に本があるか、という質問に対し、家に本が一冊でもあれば、子どもはあると答えるであろうし、その本が沢山あるのか少しだけなのか、はたまた親が読んでいたからあると答えているのか。単純に「本がある」と答えているだけで、その実際の中身の本質的なことまで捉えていかないとアンケートは単なる言葉だけの羅列になってしまい、あまり意味をなさない。学校も非常に多忙であるとは思うが一歩踏み込んだ聞き取りの協力をお願いしたい。今後作られる新図書館が、子どもたちにとって意味のある機能を備えるためには必要なことであろう。

 

(委員)

 素敵な図書館があったのでご報告をする。

 多摩川沿いを上流に向かった調布寄りのところに川の図書館がある。市役所や図書館とは全く関係がなく、家族が自主的に開始したものでみんなが持ち寄った本を借りても良し、持ち帰っても良し、その場で自由に読んでも良し、という自由な運営をしている。通常図書館では静かに過ごすのが常であるが、屋外ということもあり、みんなで話をして情報交換をしながら楽しんでいる。とても雰囲気も良い図書館であったのでご報告をさせていただいた。

 

(事務局)

 以前に一度ご紹介したが、狛江でも「水辺の図書館」という企画が実施されている。次回はで10月31日に予定されているので情報提供をさせていただく。田揚副委員長からのご指摘もあったが、街中のさまざまな所で本と触れ合う機会が設けられるのはとても理想的であると考えている

 

(委員長)

 他に何かご意見等はあるか。

 無いようであれば、以上をもって令和3年度第4回狛江市立図書館協議会を閉会する

次回の第4回狛江市立図書館協議会については、12月2日木曜日に開催する予定。開催通知は、後日事務局より各委員へ通知する。