1 日時

令和7年12月4日(木曜日) 午後6時~7時30分

2 場所

狛江市防災センター3階 302・303会議室

3 出席者

【委員長】小刀稱 進
【委員】田揚 江里、佐藤 江美、小林 年春、中川 信子、ガリドディアス智恵子、池上 久美子、佐藤 幸代、佐藤 真希子、辻 勘助
【事務局】加藤館長、刈田副主幹、葛西主任、永井主事 

4 欠席

なし

5 議題

  1. 諮問について
  2. その他 

6 提出資料

  1. 令和7年度第4回図書館協議会次第.pdf [ 22 KB pdfファイル]
  2. (資料1)図書館の災害対策について(答申)【案】.pdf [ 83 KB pdfファイル]
 

(事務局)

 定刻になりましたので、ただいまより令和7年度第4回狛江市立図書館協議会を開催いたします。
 狛江市立図書館協議会規則第5条第2項の規定に基づき、委員の過半数の出席があることから、この協議会は有効に成立しております。なお、この会議は公開となっております。
 まず初めに、事前にお届けしたものと、本日お配りしております資料等の確認をさせていただきます。本日の次第、(資料1)図書館の災害対策について(答申)【案】です。
 以上、過不足等ございますでしょうか。
 それでは、お手元にお配りしております次第に沿って進行して参りますが、議事進行につきましては、狛江市立図書館協議会規則第4条第4項の規程に基づき、小刀稱委員長にお願いいたします。

(委員長)
 それでは、議題の1について、事務局より説明をお願いします。

(事務局)
 (資料1)をご覧ください。前回までに出されたご意見を踏まえ、「図書館の災害対策について」、答申案のたたき台として作成したものでございます。
 「資料を守る・復旧する」という章がメインとなりますが、前回「図書館サービスを早期に再開する」というご意見が多かったため、最初と最後に記述しています。
 このたたき台を基に、今回で肉付けしていただき、今年度最終となります次回の協議会で最終確認のうえ、答申書を提出していただくという流れになります。
 事務局からの説明は以上です。

(委員長)
 事務局より説明が終わりました。皆さまのご意見をお願いいたします。

(委員)
 細かいことですが、「人を守る」というところの一行目が「来館者」となっていますが、4行目は「利用者」になっています。
 また、施設を守るという部分ところの4行目が「来館者」になっているため、「来館者」か「利用者」のどちらかに統一した方がよいと思います。

(委員)
 「資料を守る・復旧する」という部分で、守るべき資料は、狛江市立中央図書館のみが所蔵している郷土資料と再入手が不可能な資料と記載されていますが、そのときに守るというよりは事前に守るっていう意味も含まれますか。

(事務局)
 前回のご意見で、事前に守るというような意見も出たので含めています。

(委員)
 例えばそれをデータベースとして他のところに分散して保管するという対応も含まれていますか。

(館長)
 答申の中にはそこまで具体的な記述というのは本来しないものだという理解をしておりまして、お見込みの通りだと私どもも考えております。
 具体的な方法としては先ほどのような方法も含めて、取組みを進めるべきという趣旨での答申の内容にしております。

(委員)
 (資料1)の裏面の3点目に記載のある首都直下型地震が発災した場合にはという部分についてですが、友好都市は既に存在はしているのでしょうか。

(事務局)
 はい。

(委員)
 既に存在している友好都市に対して図書館に関する協力体制をこれから構築していきたいということですか。

(事務局)
 はい。

(委員)
 資料を守ることについて、守る方法まで本会議で踏み込むべきではないということは、予算の観点からもその通りなのだと思いますが、付帯意見として、紙ベースでの保存だけではなく、失われないような形で保存する。または考えるべきであると追加することはできないでしょうか。

(館長)
 ご意見の通り、電子データで保管するという方法も一つの重要な取組みになってくるとは思います。しかしながら、本の価値をどのように定義づけるかという話になり、本として存在しているがゆえに、価値を見出せるという場合もあると思います。本としてはもう失われてしまっていますが、電子データとしては存在しているという状況であっても、対処する必要があるということであれば、私どもとしては対応しやすい内容になります。このことを踏まえますと、「万が一に備え、電子データ化することが望ましい」というような表記になると思います。

(委員)
 郷土資料がどの程度の資料を指すのかというイメージがあまりないため、古文書や○○家保存文書等は郷土資料に入るのでしょうか。本になっているのかということを考えたのではなく、毛筆で書かれた製本されていない資料もあるのではないかと考え、紙として保管しておくよりも、電子データで保管しておく方が活用の可能性もあると思います。

(事務局)
 前回の会議の際に、歴史的資料は社会教育課で保存しているものであることから、基本的に答申に書くことについては図書館で所蔵している資料ということになりました。図書館で所蔵している資料は紙一枚の状態で保存されているようなものはありません。

(委員)
 そう考えると「狛江市のみ」とした場合、誤解を招きかねないため、「狛江市の図書館のみ」という表記にするべきではないでしょうか。「狛江市のみ」であると広く捉えてしまうこともあると思います。

(館長)
 細かな話となってしまいますが、例規上の正式名称は、「狛江市立中央図書館」になりますので、その表記で統一をさせていただくということでよろしいでしょうか。

(委員長)
 お願いいたします。

(委員)
 (資料1)の「人を守る」という部分に、消防法等の各種法令を遵守すると記載がありますが、例えば、防災頭巾やヘルメット等の来館者のための備えを講じなくてはならないというような内容が各種法令には書かれているのでしょうか。
 3.11の地震を受けて、東松島市の図書館は、紙芝居の貸出用バッグを防災頭巾として備えているとみたことがあります。例えば、避難する際に、ガラスや物が落ちてきた場合、来館者は身を守るためのものは持っていません。このような備えをするべきとういことは各種法令に記載されているのでしょうか。

(館長)
 法令上の規定には書かれていません。あくまでも任意の対応ということになります。本が読めるカウンター席の一席一席に防災頭巾を置いておくという運用をしている図書館は私が知る限りありません。今ご紹介いただいた防災頭巾を持っている図書館においても、平時は倉庫の中等にしまってあるはずです。

(委員)
 倉庫ではないですね。紙芝居用の貸出しバッグですから。

(館長)
 そうすると紙芝居が置いてある場所でしょうか。

(委員)
 紙芝居が置いてある場所はカウンターだと思います。

(館長)
 カウンターだとしても、それほど大きなカウンターを設置しているとは到底思えませんので、あまり有効性はないと言わざるをえません。

(委員)
 何か身を守るようなものが倉庫にあると有事の際にすぐ活用できません。避難訓練のような取組みだけでなく、いざというときに子どもも咄嗟に守ることができるようなものがあるとよいと思います。

(館長)
 答申案に書いてあるとおり、消防法等各種法令とありますが、火災に対しては消防法になります。震災に対しては、建築基準法になります。建物の耐震力というものが、法規定上明確に示されていますし、あとはガラスの飛散防止については、私ども狛江市のまちづくり条例でも、ガラスには飛散防止フィルムを貼り付けるといったような具体的な定めがありますので、そういった法令の規定を遵守することによって、物理的に一定程度の対応をしなければならない状況になっています。

(委員)
 防災頭巾を図書館に備えるっていうのは、やりすぎではないかと思います。事前にできることは、法令を遵守して準備しておくことが大切ではないでしょうか。手ぶらで図書館に来る人はおそらくいないと思うので、持ってるかばんでどう身を守るのかというような知識の方が本当役に立つと思います。
 図書館の方にお願いするのは、すぐに避難できるようにあらかじめ準備がされていることであり、図書館にいる方が落ち着いて行動できれば十分ではないでしょうか。また、図書館にいる利用者を巻き込んでの避難訓練もあっていいと思います。あまり細かいことが答申に書いてあると、後で縛られてしまうことも考えられます。       

(委員長)
 細かいことを答申として出すよりも大まかなことでいいのではないかということですね。
 これまでに中央図書館では、避難訓練等は行っていましたか。

(事務局)
 かつての市民センターの時に、主催は公民館になりますが、狛江市民センターとして年に2回防災訓練をしていました。

(委員)
 (資料1)の「はじめに」の「本答申は狛江市立図書館」と書いてありますが、ここが狛江市立中央図書館を指しているのでしょうか。または、市内の他の図書館のことも入った答申になるのか教えていただきたいです。

(館長)
 まず、先ほど例規上という前置きをつけてお話しさせていただきましたが、狛江市の図書館条例で、正式な名称は狛江市立中央図書館。狛江市立図書館という名前はありません。狛江市立中央図書館というのはあくまでも中央図書館のみを指します。地区センター図書室は別の位置付けになります。

(委員)
 例えば西河原の図書館等ではなく、今回の答申については、中央図書館の答申ということでよろしいでしょうか。

(館長)
 お見込みのとおりです。

(委員)
 標題の部分から「狛江市立中央図書館の災害対策について」とし、「はじめに」の部分も「本答申は狛江市立中央図書館」と記載した方が誤解がなくなりよいかと思います。
 図書館の災害対策を考える上でという書き方では、世間一般の図書館のことを指してるのかと読めてしまいますので、そこは統一したほうがわかりやすいと思います。

(事務局)
 諮問は「図書館の災害対策」となってるため、標題を変更することは難しいかと思います。

(館長)
 補足でお話をさせていただきますが、狛江市立中央図書館と西原公民館を含めた地域センター図書室というものは、位置付けが違います。その点の誤解がないように、よろしくお願いいたします。

(委員)
 質問と確認ですが、狛江市の場合は、狛江市立中央図書館は郷土資料は書籍化されたものしか所蔵していなくて、古文書等は別の部署が管轄してるということでしょうか。自治体によっては図書館が古文書等を管理しているところも多々ありますよね。

(事務局)
 お見込みのとおりです。

(委員)
 狛江市史のような郷土資料が近隣の図書館に所蔵されているということで、狛江市史が近隣のどこの図書館にどの程度所蔵しているのか把握はされていますか。

(委員)
 都立の検索画面等で検索して確認することはできますが、そこまで把握はしておりません。

(委員長)
 それでは、次回、今の議論を反映した答申書の最終案を事務局に作成いただき、確認したいと思います。皆様、よろしくお願いします。
 議題2その他について、事務局から何かありますか。

(事務局)
 こまえみらいテラスがリニューアルオープンし、こまえみライブラリーが開館して早いもので1か月がたちました。
 暫定値ですが、こまえみでの新規登録は11月1日から30日までの1か月間で263件、個人の貸出冊数は11,762冊で、そのうち15歳以下の貸出冊数は4,508冊、全体の約38%となっています。
 参考までに臨時窓口での同時期の新規登録は79件、個人の貸出冊数は11,847冊、15歳以下の貸出冊数は1,076冊、全体の約9%でございます。
 次に図書館がオープニングイベントとして実施いたしました「動物作家薮内正幸の世界」の実施結果です。11月6日から11日までに実施しました原画展は473人の来場があり、アンケートでは概ね好評でございました。11/8に実施いたしました薮内正幸美術館館長の薮内竜太さんの講演会には、68人が参加し、大変興味深いおはなしをきくことができた、とこちらも大変好評でございました。
 以上でございます。

(委員長)
 では、次回は今年度最終回となりますが、2月5日(木)午後6時から、会場は防災センター3階となります。開催通知は、後日事務局より各委員へ通知をお願いします。
 以上をもちまして令和7年度第4回狛江市立図書館協議会を閉会します。