1 日時

令和4年3月8日火曜日 午後6時00分から午後7時10分

2 場所

本庁舎4階 特別会議室

3 出席者

委員   小刀稱進、田揚江里、佐藤江美、小林年春、

     川北美智子、ガリドディアス智恵子、中川信子

     川口るり子、佐藤幸代、伊藤栄司

事務局  細川館長、山村副主幹、相川主任、

     葛西主任、平澤主事

4 欠席者

なし

5 議題

 (1)答申について

 (2)その他

6 提出資料

(1)第四次狛江市子ども読書活動推進計画の策定について(答申) (資料1

(2)  第2回狛江市新図書館整備基本構想検討委員会 議事録及び配布資料(資料2)

(3)特別職の公務員を対象としたハラスメント防止に関する注意喚起について(資料3)

    その他 とうきょうの地域教育 №143・№144

          こまえ図書館だより 通巻第74号

7 会議内容

(事務局)

 定刻になったので、ただいまより令和3年度第6回狛江市立図書館協議会を開催する。

 まず初めに、事前にお配りしている資料等の確認を行う。本日の次第、資料1第四次狛江市子ども読書活動推進計画の策定について(答申)、資料2第2回狛江市新図書館整備基本構想検討委員会 議事録及び配布資料、資料3特別職の公務員を対象としたハラスメント防止に関する注意喚起について。№143及び№144、こまえ図書館だより 通巻第74号を本日机上に置かせていただいた。以上、過不足等はないか。

 では、お手元にお配りした次第に沿って進行していくが、議事進行については、狛江市立図書館協議会規則第4条第4項の規程に基づき、小刀稱委員長にお願いする。

 

(委員長)

 議題の1、答申について、事務局より説明をお願いしたい。

(事務局)

 議題の1、答申についてご説明する。

 資料1 「第四次狛江市子ども読書活動推進計画の策定について(答申)」をご覧いただきたい。こちらは以前お示した素案から、パブリックコメント及び市民説明会の手続きを経て最終案をまとめたものとなっている。

 計画の101ページから。こちらは第7章として、パブリックコメント及び市民説明会の実施結果についてまとめたものである。項番2、パブリックコメントの意見等は9名の方より、13件のご意見等をいただいた。項番4にその内容と市の取扱方針について記載してある。このう

ち、計画の記載を素案から修正したものは2件あり、変更箇所には下線を付しておいたので、この変更箇所については後ほどご説明する。項番3、市民説明会は2回合わせて計8名の方にご参加いただいた。お寄せいただいた本計画への主なご意見等や、その回答については106ページからの項番5にまとめて記載している。

 続いて、素案からの変更箇所についての説明を行う。101ページから新たに第7章を追加し、パブリックコメント及び市民説明会の実施結果について記載している。

 また、パブリックコメントでいただいたご意見から内容を修正した箇所については、12ページ第4章1(1)②ブックスタート事業の継続(ア)に、「絵本を介して親子が向き合うきっかけを作り、心触れ合うひとときを持つことの大切さを伝えます。」と追記をしている。また24ページ第4章5(4)新しい生活様式に対応した各種行事、講座等の実施の説明文中に、「より子どもたちの興味関心に寄り添った形での行事イベントや講座等の実施を工夫する」旨を追記するとともに、25ページに、「(ウ)先進的事例等の情報収集に努め、各施設の取組とも連携し、より子どもたちの読書意欲を喚起する取組を検討する」旨を追記している。以上はパブリックコメントに基づき修正しているものである。

 なお、庁内意見として、アンケートとの結果を踏まえて、乳幼児の保護者への情報発信について指摘をもらっている。事務局としては、第4章1(1)に、「狛江市子育てポータルサイト「こまえ子育てネット」等を活用し、乳幼児関連イベントのPRを行います。」と記載を追加したいと考えている。

 以上、説明をした本計画案について、本日皆様に確認及び、答申をいただきたいと考えている。説明は以上である。

(委員長)

 事務局からの説明を受け、この内容を本日委員の皆様にお諮りしたうえで、問題がなければ答申をしたいと考える。何か質問や意見等はあるか。

(委員)

 質問であるが、5ページ目の「3.図書館・図書室や地域における読書活動」の中で、子ども読書活動を支援する大人へのサービスの実施、と記載があるが、具体的にはどのようなものを指しているのか。

(事務局)

 これに関しては現在実施している取組として、地域の読み聞かせを行っているグループへの団体貸出、学校司書や各施設の職員等子どもの読書活動に携わっている方々への支援などを指している。

(副委員長)

 13ページの「④保育園における読書活動の充実」として、保育園に関するは記載があるが、幼稚園についての記載がない。図書館が幼稚園や民間の保育園にも働きかけます、という記載をするべきと考えているがいかがか。

(事務局)

 32ページの「幼稚園の読書活動実践レポート」の、子鹿幼稚園母の会サークルおはなしやさんの取組のように、施設の中で活動しているグループとも連携しつつ、将来的な取組を検討していきたいと考える。

 こういったご意見は市民説明会の中でも出されている。108ページの一番下、「幼稚園の読書活動実践レポートには記載がないが、公立以外の幼稚園等との連携はあるのか」というご意見に対し、「私立の施設との連携につきましては、現在は団体貸出やリサイクル図書配布のご案内をしています。今後、更に充実した連携ができるよう検討したいと考えています。」との記載をしている。

(委員)

 民間の保育園や幼稚園に対し、図書館のおはなし会の案内等の情報提供は行っているのか。

(事務局)

 おはなし会については、個別の案内は行っていないが、広報こまえや図書館ホームページに掲載している。

(事務局)

 以前より自主的におはなし会に参加をしていただいていた団体については、コロナ禍になった関係もあり図書館から改めて情報提供を行う、ということはしている。

(事務局)

 効果的な広報・周知については今後考えていきたい。

(委員長)

私立幼稚園については先方からのアクセスは無いのか。

(事務局)

 現状では無い。先日リサイクル本の配布会を中央図書館において行った。この情報についても私立の幼稚園を含め各施設に送ったが、参加は無かった。

(委員長)

 承知した。他に何か質問やご意見はあるか。

(委員)

58ページ、第三次計画上の具体的取組で、小・中学校において「できていない」が目立ちここは反省をすべきところである。特に「(2)小・中学生の読書活動推進のための諸条件の整備③学校図書館設備の充実 エ.児童・生徒が自ら蔵書を検索できるOPAC端末機の設置を検討します。」について、今後端末機の設置を検討するということであるが、これは小学校だけの自助努力だけで確保できるものではなく、予算的にも教育委員会と協働で進めていきたいと考える。ぜひ協力をお願いしたいところである。併せて、同④学校図書館連絡協議会の開催、研修の実施における、イ.司書教諭の研修や、エ.共有ガイドラインの作成についても、小・中学校だけでは実施が難しいところでもあるため、連携しながら解決していきたい。

(事務局)

ご指摘の事項については、18ページ、「③学校図書館設備の充実(エ)児童・生徒が自ら蔵書を検索できる環境を整備します。」として、また19ページ、「④学校図書館連絡協議会の開催、研修の実施(イ)学校図書館の運営に必要な能力を司書教諭が身に付けるための研修を実施します、(エ)学校図書館の校内運営及び学校間の連携のあり方について協議し、共有ガイドラインを作成します。」と記述して、第四次狛江市子ども読書活動推進計画に載せている。この内容については、第三次狛江市子ども読書活動推進計画にも載せられており、最終的に「できていない」状況の施設があることが確認できている。今後は、図書館において進捗管理を担い、指導室と連携して支援の方法を考えていきたい。なお、進捗管理については、25ページ、6.進捗管理・成果検証において、記載しているとおり、「子どもの読書活動の定期的な実態把握に努めるともに、図書館協議会へ計画に掲げた取組の進捗状況を毎年度報告し、取組の成果検証や必要な対策を関係組織と連携して検討」していく。

(委員)

 今後、進捗状況を図書館協議会において報告するとのことであるが、この内容については外部に対してオープンになるものなのか。議事録以外の別のものとして外部に発信するということは考えているのか。

(事務局)

 図書館協議会で資料として配布したものは教育委員会ホームぺージにおいて公開されている。図書館協議会の開催にあたり事前に資料を掲載しており、オープンになっている状態である。会議の開催後、議事録を同様にホームページ上で公開する形式となっている

(委員)

 関連組織と連携して対策の検討をする、とあるが、どういう対策を取られるかの報告は図書館協議会の場に出てくることになるのか。この結果改善する方向に進んでいくのであれば良いが、進捗状況のみが報告されその結果がまた「できなかった」となり、次の計画に同じように載っていくということでは意味が無いと思う。どういう対策が取られ、それについて何が問題であったのかを検討することが重要である。

(事務局)

 検証については、どういった形で行うのが望ましいかは今後検討する。この報告に載っているような、「できている、できていない」に留まらず、なぜ出来ていないのかを含めて検証していく。内容には、図書館単独ではできないことも含んでいるため関係各課と調整を行いたい。

(委員長)

図書館で把握していく、という理解でよろしいか。

(事務局)

 図書館で各課に調査をかけ、集計・分析をして図書館協議会に報告し、委員の皆さまからのご意見等を取りまとめ、各課へフィードバックするような流れを考えている。

(副委員長)

 7ページ、●学校図書館のさらなる充実として、「今後求められる機能に対応するための資質向上等も含め、学校における役割と勤続体制等を整理し、さらなる充実に取り組むとともに、教職員の知識・技術の継承を確実に実施することが望まれます。」となっているが、望まれますという表現は非常に曖昧な印象を受ける。一方、18ページ、19ページには具体的に記載されているので、この部分を「望まれます」ではなく、「実施します」とするのはいかがか。

 担当課が指導室となっている部分については、指導室はどのように考えているのかを伺うことは可能であるのか。というのは、文部科学省からGIGAスクール構想に合わせ、『1人1台端末時代の学校図書館担当主事の仕事と知識』という冊子が刊行され、この中で学校図書館担当主事については、市区町村のレベルまで研修するように、と書かれている。読書についても重きが置かれており、力を入れていくべきものとして記載されている。しかしながら実際に現場においてこの冊子が活用されるかどうかはとても危惧するところではある。

ぜひ、この内容に従って計画をし、指導室の方にも情報を共有してもらいたい。そのためには学校を担当する指導室との方とも意見交換の場があると良いのではないか。 

(事務局)

 8ページ、「望まれます」という記述について。この部分は第2章の成果と課題として、調査結果とその課題について触れている。この課題について、こういったことを行うのが望ましい、という意味でこの表現している。指導室との連携については、進捗状況の把握と合わせて意見交換を行うなど、連携を密にしていく。

(委員長)

 連携をしっかりとっていただくということでお願いしたい。他にご意見等は無いか。

(委員)

 パブリックコメントの中にとても良い意見があったので情報共有をお願いしたい。108ページ、「中高部活の延長で幼少学校への読み聞かせ体験など、イベント要素を含んだものはどうだろうか」との意見はぜひ第四次計画の中に取り込んでいただけたら良いのではないかと感じている。

(事務局)

具体的な取組内容に関しては各施設との調整を要するものであるので検討していきたい。(委員)

 18ページ、「③学校図書館設備の充実の(エ)児童・生徒が自ら蔵書を検索できる環境を整備します。」とあるが、この第四次 子ども読書活動推進計画は令和4年度からの5か年に亘るものであるが、指導室にこの分の予算建てをしてもらうように働きかける流れとなっているのか、確認をしたい。

(事務局)

 教育委員会としての計画であるので、指導室と学校が連携し、必要な部分についての予算措置を検討することとなる。

(委員)

 学校との連携についてであるが、第四次狛江市子ども読書活動推進計画はボリュームもあり各施設等の現場でも細部まで読み込むのは難しいであろう。計画の連携に関する部分をピックアップして説明をいただけると、もっと現場にも浸透していくと思う。

(事務局)

 重点項目をピックアップするなど効果的な周知に努めていきたいと考える。

(委員)

 子鹿幼稚園のような小規模の幼稚園なら取組も可能であるかもしれないが、クラス数の多い幼稚園になると本のことまで取り組める余裕が無いのが現状である。

 学童保育所、放課後クラブ、KoKoA(放課後子ども教室)は先生方の配置が手薄で空き時間をどう過ごすか困っている子どもが沢山いる。狛江に暮らす全ての子どもに読書好きになってもらう、という意味では、こういった施設に対して本に興味を持ってもらうように先生方や指導員の方へ働きかけを行うことも必要であろう。

 保育園については、市内の公立保育園4園と私立保育園では温度差がかなりある。私立保育園は外部からの情報に消極的な傾向があるため、広報に載せて情報提供を行うだけでなく、実際に直接訪問して情報提供を行って回る働きかけが効果を生むと考える。図書館側にも、そのような視点を持っていただけると助かる。

(事務局・副主幹)

 各施設での取組状況について調査した際、自由記述の意見に、「どう取り組めば良いか悩んでいる」という意見が出されていた。読書計画実践レポートには、そういった場面に参考となるようなものとして多くの施設の取り組みを掲載している。

 私立保育園にもできる限りの周知を行う、という点については、より丁寧に実施していきたいと考える。

(副委員長)

 幼稚園への働きかけが難しいとの話が出ているが、例えば、長野県塩尻市の中央図書館では、「絵本コンシェルジュ」の資格を取得したスタッフを配置している。その職員が知識と経験を活かし、幼稚園と保育園の担当となっている。年間スケジュールを組んで読み聞かせの重要性や手法について、公立と私立の分け隔てなく市内の各施設を巡回していることで、啓蒙活動の取組を行っている。

(委員)

 放課後クラブ、KoKoAでの子どもたちが本と触れ合う時間を、との話が出ていたが、私自身はくーすけとコンティーゴというお話の会に属しており、コロナ禍前は和泉小学校の放課後クラブで素話をしたり絵本を読んだりという活動をしてきた。たまたま子どもが和泉小に通っていたので放課後クラブとの接点を持つことができたが、それ以外の小学校に繋がりを持つのは、きっかけもなく非常に難しい状況である。放課後クラブやKoKoAの代表者や担当者との交流会のような場があると、いろいろな活動の裾野が広げることができると感じている。

(事務局)

 このようなご意見はパブリックコメントでもいただいている。

 23ページ(1)地域で活動するおはなしグループ、ボランティア団体との連携、として、「(ア)地域の団体のか通洞の把握に努め、近隣の子ども関連施設等に情報が届く仕組みを検討していく」と記載している。具体的な方法については今後考えていくが、ガリドディアス委員が仰っているように、関係者が一同に集まる方法の他、「こまえくぼ1234」で把握している情報を活用する仕組みづくりをしていきたいと考える。

(委員長)

 これで大体のご意見は出揃ったようである。

 それでは、令和3年4月22日付け狛教教図第000011号により諮問を受けたことについて、今協議会の意見も踏まえ答申を行う。

 では、続いて議題の2、その他について、事務局より説明をお願いしたい。

(事務局)

 議題の2、その他の事項について説明する。全部で3件である。

 1件目、新図書館整備の関係についてのご報告である。

 前回協議会の際にもご説明したが、第2回目の「狛江市新図書館整備基本構想検討委員会」を11月29日に実施した。議事録や資料は資料2 のとおりである。次第に記載された資料について、既に本協議会にて配布済のものは添付していないでご承知おきいただきたい。会議の流れとしては、アンケート調査結果等の資料をもとに現状の課題を整理し、そこから今後目指す方向性について議論した。資料説明については議事録3ページの(2)から記載している。その後議事録4ページの(3)から今後目指す方向性を委員に議論いただいた記録となっている。時間の都合上、詳細なご説明は省略するが、後程お目通しいただくようお願いしたい。今後は、3月16日(水)に新図書館整備基本構想検討委員会の第3回目を、その後3月27日(日)に小中学生のワークショップを開催する予定である。結果等については来年度の協議会の場でご報告する。

 2件目、資料3 「特別職の公務員を対象としたハラスメント防止に関する注意喚起について」をご覧いただきたい。こちらは昨年12月に狛江市総務部長より発出された文書である。本協議会を含む、各種市の機関の委員宛てに、ハラスメント防止に関する注意喚起についてのお知らせとなっている。言うまでもないことであるが、ハラスメントを行わない、また、許してはいけないという認識のもとに本協議会の職務にあたっていただくとともに、万が一ハラスメントに関する相談をしたいという場合には、通知裏面に記載されている市内部・外部の相談窓口に対して相談をすることは可能なので、情報提供させていただいた。

 3件目、次年度の図書館協議会について。本協議会委員の皆様は2年間の任期となり、今年度と来年度の2年間に亘り任命をさせていただいている。令和4年度の実施回数につきましては予算成立前のため確定していないが、第1回目の実施予定日のみ協議させていただきたい。令和4年度の第1回協議会につきまして、令和4年6月2日(木)の実施を計画している。開催日が近くなったら事務局より開催通知を送付する予定としている。なお、予算成立の状況によっては日程等別途調整となる可能性もあるので、ご承知おきいただきたい。

 ご説明は以上である。

(委員長)

 事務局より説明を受け何か質問等はあるか。

(委員)

 来年度、第1回目の協議会では何を議題としているのか。

(事務局)

 諮問の内容については現在検討中である。このほか、新年度予算の説明や、新図書館整備基本構想委員会やWSに関するご報告も議題となる見込みである。

(委員)

 協議会の中で時間があれば、図書館に長く関わってきた方の経験に基づき、何が図書館に必要と思われるのか、参加委員の方に対しミニレクチャーを行ってもらえたら良いかと考えているが。

(事務局)

 引き続き検討させていただきたい。

(委員)

 情報提供をさせていただきたい。不動産屋のチラシからの情報になるが、「図書館が素敵な街に引越ししませんか」という特集記事の中で、北海道の士別市の絵本巡回、剣淵町の絵本館、佐賀県の伊万里市では電話ボックスに本を入れているなど、各地域で興味深い取組を行っている。また、多摩市では多摩センターに大きな図書館を新設し、住民の呼び込みと学校図書館との連携の取組を行っている。長野県の小布施町では、「まちじゅう図書館」という取り組みを行っている。

(委員長)

他にご意見、質問等がなければ、以上をもって令和3年度第6回狛江市立図書館協議会を閉会する。今回をもって、令和3年度の図書館協議会を終了する。