1 日時

令和4年6月2日木曜日 午後5時55分から午後7時30分

2 場所

本庁舎4階 特別会議室

3 出席者

委員   小刀稱進、田揚江里、佐藤江美、小林年春、

     川北美智子、ガリドディアス智恵子、中川信子

     川口るり子、佐藤幸代、伊藤栄司

事務局  細川館長、山村副主幹、相川主任、

     葛西主任、平澤主事

4 欠席者

なし

5 議題

   (1) 委員長・副委員長の選任について

   (2) 諮問について

   (3) 令和4年度予算概要について

   (4) 狛江市新図書館整備基本構想検討状況について

   (5) その他

6 提出資料

(1) 第四次狛江市子ども読書活動推進計画の進捗管理と成果検証について(諮問)(資料1)

(2) 令和4年度図書館予算概要(当初予算)(資料2)

(3) 令和3年度図書館・図書室事業報告書(資料3)

(4) 令和4年度狛江市立図書館協議会日程(資料4)

 とうきょうの社会教育 №145

   その他  中間報告会資料 

7 会議内容

(事務局)

 ただいまより、令和4年度第1回狛江市立図書館協議会を開催する。

 まず初めに、皆様の机上にお配りしている資料等の確認を行う。まず初めに、事前にお届けしたものと、本日お配りしている資料等の確認をお願いしたい。

 ○ 本日の次第

 1 第四次狛江市子ども読書活動推進計画の進捗管理と成果検証について(諮問)(資料1)

 2 令和4年度図書館予算概要(当初予算)(資料2)

 3 令和3年度図書館・図書室事業報告書(資料3)

 4 令和4年度狛江市立図書館協議会日程(資料4)

 その他 とうきょうの社会教育 №145、中間報告会資料

 以上である。過不足等はないか、ご確認いただきたい。それでは、お手元にお配りした次第に沿って進行していく。

 議題の1、本協議会の委員長・副委員長の選任について。こちらは狛江市立図書館協議会規則第4条第2項の規程に基づき、委員の互選によるものとされている。また、任期は1年となり、再任は妨げないこととなっている。今年度については、後程ご説明する諮問が、昨年度と関連する内容となるため、昨年度に引き続き小刀稱委員に委員長を、田揚委員に副委員長を、事務局より推薦したいと考えるが、いかがか。 

(委員全員)

 (異議なく了承)

(事務局)

 承認ありがとうございます。それでは、ここで委員長・副委員長からご挨拶をお願いいたしたい。

(委員長)

 引き続き大役を仰せつかることになった、よろしくお願いしたい。私は日本学校図書館学会に所属をしている。そこは全国の大学の教授が中心になり、学校司書なども加えて図書館学の研究や、図書館の利活用を考えているところである。狛江市でも新図書館開設に向け、同じような取組をしているところであろう。この会議においても委員の方々相互の知恵を出し合って、市民や子供たちにとって新図書館が上手く機能できるものになるように考えていきたい。

(副委員長)

 昨年度、話し合いを続けてきた第四次狛江市子ども読書活動推進計画が、今後の柱となって運用していけたら良いと考えている。小学校1,2年生までは読書が好きだったのに、中学年になると本から離れていく顕著な傾向が見て取れている。市としてこういった子どもたちとの橋渡しとしてどのようなことができるのか、知恵を出し合っていけたら良い、と考える。1年間よろしくお願いしたい。

(事務局)

 委員長、副委員長よりご挨拶をいただいた。委員の皆様、1年間よろしくお願いしたい。それでは、ここからは狛江市立図書館協議会規則第4条第4項の規程に基づき、議事進行を小刀稱委員長にお願いする。

(委員長)

 それでは、議題の2、諮問について、事務局より説明をお願いする。

(事務局)

 議題の2、諮問についてご説明する。資料1をご覧いただきたい。昨年度皆様のご協力のもと、本協議会からの答申をいただき作成した第四次狛江市子ども読書活動推進計画について。今年度からの進捗管理については「本協議会へ計画に掲げた取組の進捗状況を毎年度報告し、取組の成果検証や必要な対策を関連組織と連携して検討します。」となっている。

 今年度は計画の実施初年度となるため、皆様のご意見をいただきながら、今後毎年度実施する進捗管理と成果検証方法を確立するために諮問させていただきたいと考えている。説明は以上である。

(委員長)

 事務局からの説明では、今年度の諮問事項は進捗管理と成果検証方法の確立をということであるが、このことについて何かご質問やご意見はあるか。

(委員)

 手法をこの一年間をかけて話し合うという理解でよろしいのか。

(事務局)

 第四次狛江市子ども読書活動推進計画の中で、毎年図書館協議会に報告をし、必要な成果検証と対策を行うと謳っている。具体的に何をしていくのかを協議会において確立させていきたいと考えている。今年度は図書館協議会を全5回開催する予定である。次回の第2回では、所管部署の調査方法の案を事務局にて作成してお示しするので、ご意見をいただきたい。その結果を持ち帰り事務局で整理のうえ、調査を実施し、取りまとめたものを第3回の会議の中で報告する。並行して、各施設への調査を実施し、第4回において報告を行いたい。両方の結果    を比較し、意識のギャップ等、重点的に取り組むべき箇所等を見つけ、それを踏まえたうえで、第5回の最終回で答申を作成する。このような流れを想定している。

(事務局)

 第四次狛江市子ども読書活動推進計画に対する事業評価を、図書館協議会の場において実施し、項目ごとにどれがB評定、どれがC評定といmったような評価を判断していただくことではない。評価自体が目的ではなく、子ども読書活動推進計画を進めていくことが肝心であり、そのための上手いアプローチ法など、広くご意見をいただいていきたいと考えている。

(委員長)

 他に質問がなければ、議題の2、令和4年度予算概要について、事務局より説明をお願いしたい。

(事務局)

 議題の2、令和4年度予算概要についてご説明する。まずは、資料2をご覧いただきたい。こちらは令和4年度における図書館の当初予算額と対前年度比を一覧にした資料となっている。この中で、特徴的な部分を抜粋してご説明する。

 1ページ目一番下の「図書館情報システム機器保守委託」について。右側の備考欄にあるとおり独自資料容量追加分の増となっている。これは電子図書館における狛江市独自の資料、例えば狛江市史や小学校社会科副読本などを掲載しているが、こちらの保存容量を現状の10GBから15GBに増量するものである。出版社が発行する電子書籍に加え、市独自の行政郷土資料なども今後は充実させていきたいと考えている。

 2ページ目の上から6番目、「電子図書館コンテンツ使用料」について。、こちらも備考欄にあるとおり電子雑誌閲覧サービスを今年度より開始している。これは100タイトル以上の雑誌を電子図書館上で読むことができるサービスである。

 3ページ目の上から7番目、「サードブック用児童図書」について。本協議会からのご意見と、伊藤委員にもご尽力をいただき、昨年度よりセカンドブックを市内小学校と連携して実施しているが、今年度から新たにサードブックについても市内中学校と連携して実施する形に変更した。子ども読書活動推進計画にも記載があるが、本の配布を通じて学校における読書活動の充実にも繋げていきたいと考えている。

(委員長)

 事務局より説明を受け、何かご質問等はあるか。

(委員)

 セカンドブック用児童図書、前年度と比較すると大幅減となっているがこれはどういった理由によるものなのか。

(事務局)

 昨年度はセカンドブックが学校配布方式に移行した初年度であり、各学級に配布した見本図書を計上したため予算額が大きかったことから結果的に減少した。児童数が極端に減少したとかサービスの内容が低下したということではない。

(委員)

 この資料からは令和3年度の予算執行実績を読み取ることはできないのか。

(事務局)

 この資料は決算額での比較ではなく、当初予算での予算額の比較の資料として示しているものである。

(委員)

 予算を立てる際には、前年度の決算との比較でその作業を行うのではないのか。

(事務局)

 予算案を作成する際には執行状況を鑑みて行う。また、財政担当の査定等により、使用していなかった分については、次年度予算が調整されることもあり、結果的として予算額は基本的には決算額を反映したものになっている。

(委員)

 ブックスタートの予算が減額になっているのはなぜか。

(事務局)

 対象人数は極端に大きく変化はしていない。ただ、予算を立てる段階で、翌年度の4月以降の出生者数を見込んだ積算では、令和3年度は750名だったのが令和4年度では680名、70名ほど減少すると推測されていることによるものである。

(委員)

 質問が二点ある。一点目は、サードブックは今年度からはセカンドブック同様、市内の小・中学校では対象者全員に配布が行われるようになっていくのか。二点目は、2ページに掲載の小学校のブックリストの改訂は何年ごとに実施するものであるのかは決まっているのか、またどのようなメンバーにより、どのようにその選定・改訂の作業が行われているものなのか。

(事務局)

 サードブックについては、セカンドブックと同様の方式で行っていく。ただし、中学校では入学当初から不登校等の事情により、全員への周知が難しい背景もある。こういったケースについては、私学に進学した生徒同様に図書館から直接連絡を取る方法を採るなどして対応を考えていきたい。

 ブックリストについて。推薦図書リストは小学生にすすめるほん「読書のみちしるべ」と中高生向けの推薦図書リスト、中高生向けの図書館利用案内「図書館活用ガイド」の作成について、令和4年度予算に計上している。資料3実績報告書の30ページに図書館で作成している推薦図書リストの一覧を掲載している。いずれも基本的には図書館職員が作成を行っており、その内容については新刊本発行状況等とのバランスを考えながら改訂を行うようにしている。

(委員)

 音訳図書の作成費用等は予算上のどこに該当しているのか。

(事務局)

 資料2.3ページ目の利用支援サービス事業に、録音資料の作成費は、協力者謝礼と消耗品費、協力者養成講習会委託などに録音資料に作成に関する費用が含まれている。これ以外にも音声編集ソフトPRS PROについても5ライセンス分を今年度は予算計上をしている。

(委員)

 2ページ目の電子図書館コンテンツ使用料について。すでに在るものについての使用料金という理解でよろしいか。

(事務局)

 電子書籍は一度購入すると、2年もしくは52回までの貸出をすることができるものが多い。原則として、この予算で計上しているものは新しく購入する電子書籍に関するものと考えていただきたい。ランニングコストとしては、1ページ目、図書館情報システム機器保守委託料に含まれているものとなっている。

(委員)

 新しく導入するタイトルについての予算という理解で良いか。

(事務局)

 令和2年6月から狛江市では電子書籍のサービスを開始したので、令和4年6月で契約期限が切れてしまうものもある。再購入するかどうかは司書が中心となって検討する。1万冊程度の確保ができるよう予算を確保しているところである。

(委員)

 新規書籍分で1万冊分、ということなのか。

(事務局)

 常時1万冊という意味である。

(委員)

 この考え方であると、人気のある本は再購入し、そうでないタイトルについては2年でお払い箱ということになる。新図書館の構想の中で、電子図書館の充実をという希望が多いようであるが、紙の本は一度購入すればそれで済むが、人気タイトルの電子書籍を何度も再購入を繰り返す事になると、結果的に古い電子書籍が予算を圧迫するようなことになるのではないか。そのあたりのバランスの取り方が肝心であると思う。

(事務局)

 何を継続するかについては司書が選書作業の中で検討する。電子書籍では、例えば旅行のガイドブックなどは毎年情報が更新されていくものもあり、2年が経過した時点で新しいバージョンに変更していくというような棲み分けをすることも考えられる。

(事務局)

 新図書館整備基本構想検討委員会では、ハイブリッドサービスと言って紙書籍と電子書籍を両輪として良いとこどりをバランスよく進めていく方向性で考えている。

(委員)

 予算に占める、電子書籍の割合が思っていたよりも多いという印象を受けた。自分自身は電子書籍は合わなかった、読んでいると酔ってしまうような感覚に陥る。同じように電子書籍の利用にそぐわない利用者も一定数いることを踏まえて書籍の収集のバランスを考えていただけると良いのではないか。

(事務局)

 資料3の4ページ、「当初予算額の推移」の中の図書購入費の過去5年間を比較すると、金額的には毎年度1,900万円をキープし、ほぼ横ばいの状態が続いている状況である。導入当初より、図書館としては、電子書籍は紙の書籍の代替ではないことは主張している。紙の書籍は現状を維持しつつプラスアルファの部分として電子書籍があるという位置づけとなっている事を理解いただきたい。

(委員)

 紙の本と電子書籍とそれぞれ選定するとき、どういったことを基準に考えているのか。

(事務局)

 第四次子ども読書活動推進計画において「刊行頻度の高いライトノベルや記述式のページのある問題集など、紙の本では積極的に収集していない種類の本について、電子書籍の収集提供を検討する」、とあるように中高生向けに導入することで図書館とつながるきっかけになるのではないかと考えている。このように試行錯誤を繰り返しつつ、電子書籍の特徴を活かせるような選書につなげていきたい。

(委員長)

 電子媒体についてどうしていくかは今後の大きな課題である。当協議会においても意見を出し合い検討をしていければ良いと考える。他に質問や意見が無ければ、議題の4に移りたい。事務局からの説明をお願いする。

(事務局)

 議題の4、狛江市新図書館整備基本構想検討状況についてご説明をする。その他の資料をご覧いただきたい、こちらは先週末の5月29日に実施した中間報告会で配布した資料である。ここまでの経過が全てまとめられているので、確認も含めてあらためてお示しさせていただく。

 「新図書館整備について」と記載の資料をご覧いただきたい。3ページ、ワークショップの進捗状況であるが、現時点で第5回まで実施されている。続いて4ページから6ページにかけて、各ワークショップでいただいた主なご意見を記載してある。続いて7ページから8ページまで、新図書館整備基本構想検討委員会における主なご意見を抜粋して記載している。昨日実施された第5回検討委員会についてはここには掲載されていないので、ご承知おきいただきたい。9ページからは、ワークショップや検討委員会での意見等をもとに事務局で作成した、今後目指す方向性の案、13ページからはゾーニングの案となっている。現在こちらをベースに、新図書館整備基本構想検討委員会において検討いただいている状況である。

 続いて、「狛江市民センター改修について」と記載の資料をご覧いただきたい。23ページの図は、こちらは改修後の市民センター1階の部屋の配置案である。23ページがA案、24ページをB案としてお示しし、これに基づいてワークショップで議論をしていただいた。これに関するご意見等については、「ブロックプランに関する主な意見」と記載の資料にまとめられている。

 最後に新図書館整備の資料に戻り、最終の14ページをご覧いただきたい。今後のスケジューであるが、コロナ禍の影響によりワークショップが延期となるなど、基本構想策定が予定より遅れている。そのため、改修工事や中央図書館休館期間についても若干遅れる見込みとなっている。ご説明は以上である

(委員長)

 事務局より説明が終わったが、何か質問やご意見等はあるか。

(委員)

 この案で示されているボランティアの対面朗読室は一室になるのか。

(事務局)

 現案では広さは65㎡になる。この中を小部屋に仕切り、対面朗読室兼録音室としている。

(事務局)

 防音壁等による録音に適した環境整備をするように考えている。

(委員)

 現状のような、他のボランティアの方々が隣で作業を行っているようなものでないという理解で良いか。

(事務局)

 仰るようなもので検討をしている。

(委員)

 長期間にわたり、中央図書館が休館となっている間のことについてはどのように考えられているのか。

(事務局)

 現段階ではまだ決まっていない状況である。休館期間についても、前段でご説明した通り当初の計画から変更となる可能性が含まれている。市全体として現行の図書サービスはできる限り維持したいという方向性で考えている。

(委員)

 地域センターの図書室は使用可能な状態が維持されるのか。野川地域センターの改築の際は、センター内の図書については全く使用することが出来なかった。中央図書館の閉館期間中は、中央図書館所蔵の図書について地域センターや西河原で利用できるようにしてもらいたい。それが何年間も利用出来ないとなると、市民としてはかなりの不便を強いられることになる。¥

(事務局)

 地域センターも蔵書としてはかなり一杯になっている現状である。市役所本庁舎の地下に書庫があるのでそこにある程度の図書を置いて回転させるようにしたいとは考えているが、現時点では具体的にはまだ決まっていない状況である。

(事務局)

 中央図書館の蔵書を他の場所に移して、地域センター図書室や西河原図書室で利用できるようにしたいところではあるが、その保管場所の確保は容易ではない。一定の広さと強度を備えた建物が近隣にあるか、あったとして使用料がどのくらい発生するのか等の情報を収集しつつ、いろいろな方法を検討している状況である。

(事務局)

 1年程度の休館の後、市民センター図書コーナーが出来れば、そちらで一般書と児童書の提供を行う予定で考えている。そこに至るまでの期間をどうするか、現在検討中となっている。

(委員)

 児童書は市民センター図書コーナーに残し、成人向けの図書は新図書館に、と棲み分けるということか。また、児童書とはどこまでのものを含むのか。

(事務局)

 絵本と小学生までの児童書を市民センター図書コーナーに残し、ヤングアダルト図書は新図書館に配置を考えている。

(委員)

 新図書館には子ども向けの本は一切無い状態になるということか。

(事務局)

 現在、検討中である。市民センターと新図書館は315mしか離れていないので、重複しない方が良い、というのが検討委員会の見解である。

(委員)

 毎年付いている1,900万円の図書購入費は中央図書館休館中は新刊本の購入はできなくなるのか。書籍の収集に空白期間が生じることになるのではないか。

(事務局)

 現場としても非常に懸念している点である。新刊書籍を2年間全く提供できないのは、図書館サービスの維持という点で、方向性が全く逆行してしまうことになるので何とか良い方法を考えていきたいところである。

(委員)

 新図書館には自転車を停めるスペースが殆どなかった、と記憶しているが、この点は解決しているのであろうか。市民センターと新図書館が315mしか離れていないとはいえ、自転車が新図書館に停められないのは相当な不便を感じることとなる。

(事務局)

 資料「新図書館整備について」の13ページにゾーニング欄を示しているが、建物北側一列を駐輪場に充て、計算上では30~40台位の駐輪が可能になると想定している。

(委員)

 当初の話では駐輪場は14台と聞いていたが。

(事務局)

 当初案は28台となっていた。これが37台位になるのではないか、というところである。現在、図書館への来館者の人数を1時間ごとにカウントしているが、30人になるかならないかの人数で推移していることを考えるとこの台数でも回転できるのではないかと推測する。

(委員)

 先ほど事務局から休館期間中の図書購入費に懸念があると説明していたが、そんな事態にならぬよう、予算の決定がされる前に、市民がその情報を知り、図書購入費の継続を予算化するように訴えるようなことは可能なのであろうか。

(事務局)

 一般的な流れとして、予算は秋頃に事務局で翌年度の予算案を作成し財政当局と折衝を経て、最終的に市議会で決定するものである。

(委員)

 今の話はどの予算についての話をしているのか。

(事務局)

 中央図書館休館期間中の予算の話である。当初計画では令和5年度からとなっているが、実際に5年度の途中からになるのか、令和6年度に持ち越されるのか、現時点でははっきりした回答をすることが出来ない。

(事務局)

 1年程度は計画が後ろ倒しになるのではないかと思われる。

(委員)

 市議会がどういう判断をするかどうかはともかく、図書館として予算維持を強く要求するという意思表示はしていくつもりでいるのか。

(事務局)

 できる限りのサービス維持に努めたい旨は訴えていく。

(委員)

 自分自身は新図書館に関係する委員会に参加していない。となると新図書館の設計や詳細について意見を出していく場は無いということになるのか。

(事務局)

 資料「新図書館整備について」の3ページ目以降に記載されているとおりワークショップの中では、新図書館の設計の詳細について話し合っているわけではない。14ページの今後のスケジュールで示されているとおり、「図書館整備基本構想」が出来上がったのちに、工事の基本設計・実施設計について検討がされることになっている。

(委員)

 技術的かつ専門的な内容ではなく、部屋の割り振り等について現場の意見を述べる場面はあるのか。

(事務局)

 現在、図書館整備基本構想を作成しており、9月策定予定となっている。8月頃に説明会を実施し意見を募集する予定であるのでその際に意見を出していただきたい。

(副委員長)

 予算に見合うかどうかは別問題として、実際に現場でボランティア等で活動をされている方々からの要望・意見を、設計担当の方と話し合う場を持つことはできるのか。意見として挙げたものがそのとおりに実現されるかどうかはともかく、建物を作ってみてたら使い物にならなかったということはままあること。活動している方が、どのようにして欲しいかの要望を聞き取ることは重要である。過去に緑野小が出来るとき、図書室についてはレイアウトについて意見・要望を細かく挙げたところ95%近くその意見が受け入れられたが、一方専科の担当がいないため意見を全く出さなかった家庭科室などは非常に使いづらい仕様のままで完成してしまった経緯がある。図書館の専門家が設計するわけではないのが実態であることを考えると、細部の設計をする段階より前に、ボランティア等に対する聞き取りの機会設けていただくことが重要となる。そういう要望が図書館協議会で出されたということは、挙げていただけるのであろうか。

(事務局)

 どのように反映されるかをこの場でお約束することはできないが、施設課とは協力して今後も計画を進めていくので、要望があったことは伝えていきたい。

(委員)

 基本構想が出来上がった時点では、説明会の場で何を言っても、もう手遅れということなのか。

(事務局)

 8月の説明会やパブリックコメントの場面でご意見を出していただくことになる。

(委員)

 新図書館の問題に熱心な一部の方は説明会やパブリックコメントに意見を出すと思うが、大半の市民はそうではく、いつの間にか決まっている感覚が非常に強いはずである。実際にパブリックコメントで意見を募っているということがどれだけの市民に伝わっているのか。その情報の発信の仕方についてもう少し工夫をしていただきたいと思う。

(事務局)

 図書協議会の委員の方にはパブリックコメントが始まる旨の情報をお伝えするとともに、広報やホームページ等でお知らせを図っていく予定である。

(事務局)

 第四次狛江市子ども読書活動推進計画のパブリックコメントの際には、広報、ホームページでの周知のほか、中央図書館児童書展示コーナーの一角を使用して利用者の方々に広く知ってもらうように努めてきた。多くの方が関心を持って手に取っていただいていた印象がある。

(委員)

 中央図書館が建て替えになり、移転して新図書館ができるということすら知らない市民が沢山いるということを踏まえ、周知の徹底をお願いしたいところである。

(委員)

 川北委員からの先ほどのご意見は市民活動全体に関わることである。無関心または関心を持つ暇がないという方が非常に多くいるはずであるにもかかわらず、実際にはパブリックコメントを寄せた人が2から3人程度。それでも広報、ホームページにも載せたし、形式的にパブリックコメントを行いました、というアリバイ作り的な手法となっている場合も少なくない。コミットしている方々がご自身の回りの人達に、パブリックコメントに対し意見を出すことを広く伝えていかないと、裾野は広がっていかない。図書館協議会の委員のメンバー一人一人が、その広報伝達用員の役割を担っていくことも必要であると考える。

(委員長)

 確かに広報やホームページ以外の部分で発信していく努力が無いと、なかなか情報が伝わりきらないという状況である。よろしくお願いしたい。他に質問がなければ、議題の5、その他について、事務局より説明をお願いする。

(事務局)

 議題の5、その他の事項についてご説明する。全部で3件である。

 1件目。本日は年度の第回1目であり、図書館職員の異動等があればご説明をするところであるが、今年度4月1日時点では職員の人事異動等は無かった。昨年度と引き続きの担当者で運営を務めていくので、よろしくお願いしたい。

 2件目。資料3をご覧いただきたい。こちらは昨年度の事業報告である。統計データに加え、実施事業等についてもまとめているので、ご確認をお願いしたい。

 今回の諮問にも関係する子ども読書関係の事業の部分について説明を補足する。24ページをご覧いただきたい。前半は統計の数値等を掲載しているが、後半では図書館の各事業について記載している。25ページから、「子どもと子どもの読書活動を支援する人へのサービス」として、いわゆる児童サービスの各取組について記載している。令和3年度中に実施したことについて触れており、まず子ども読書活動推進計画の策定について記載した後、保育園への配本サービスについて、次の26ページからはイベントや講座、27ページでおはなし会関係、28ページからは季節の行事等をテーマにした展示関係、30ページから図書館で発行している推薦図書リストについて、31ページでヤングアダルト関係、32ページで学校と連携した協力貸出や施設見学・職場体験についての記載となっている。続いて32ページから、「読書の楽しさを知るきっかけづくり」として、読書啓発事業のブックスタート・セカンドブック・サードブックの取組について記載している。

 3件目。資料4をご覧いただきたい。こちらは今年度の本協議会の開催予定である。今年度は今回を含めて全5回を予定しているのでご承知おきいただきたい。開催日が近づいたら今回と同様に通知にてご案内をする予定である。

(委員長)

 事務局より報告が終わった。何かご質問等はあるか。

 他に質問等がなければ、以上をもって令和4年度第1回狛江市立図書館協議会を閉会する。

 次回の第2回図書館協議会は、8月4日木曜日に開催する予定である。開催通知は、後日事務局より各委員へ送付する。