2024年12月
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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1 日時 |
令和2年2月6日木曜日 午後6時00分から午後7時20分 |
2 場所 |
防災センター 4階 303会議室 |
3 出席者 |
委員 田揚江里、佐藤江美、伊藤栄司、小林年春、上野友子、田淵晶子、佐藤幸代 立道彩子 事務局 細川副主幹、相川主任、葛西主任、平澤主事 |
4 欠席者 |
なし |
5 議題 |
(1)諮問について 全ての市民が図書館を心地よく利用するために 「市民ボランティアサービスと利用支援サービスについて」 |
6 提出資料 |
なし |
7 会議内容 | |
会議の結果 (事務局) これより、平成31年度第5回図書館協議会を開催する。 議事進行は田揚委員長、小林副委員長にお願いいたしたい。
(委員長) では、前回の第4回の会議で挙げられた質問などについて、事務局から説明をお願いしたい。
(事務局) ご質問の内容について回答する。 1 音訳協力員が使用する防音室について あいとぴあセンターの録音室は、複数団体で共用しているため利用にあたり回数等の制限がある、とのご指摘の中で、「新設されたこまっこ児童館の防音室は使えないか」とのご提案があった。この点について、児童 館を所管する児童青少年課に確認したところ「児童館はあくまでも児童向けの施設であるため、それ以外の利用については控えて欲しい」との回答であった。またこの件については「図書館内に対面朗読室や録音を行える拠点が欲しい」との、音訳協力員からの希望であるため、図書館の建替えの際にはそのような要望が挙げられていることをふまえて、関係各課と調整して行きたいと考える。
2.点字図書館からのダウンロードについて サピエ図書館から図書館がデータでダウンロードする場合、年に4万円程度の負担が必要となる。ファックスによる貸出申込で、依頼後概ね2から3日後という短期間で届き、データの書き込み処理や、タイトルの書き込み等も不要であることからも、現状ではダウンロードを行う必要はないのではないかと考えている。なお、国立国会図書館においても、無料で視覚障がい者向けのデータ送信サービスを行っているので、こちらについては導入の検討をしている。
3 音声DAISYの作成について 狛江市立中央図書館で音声DAISYを作成する意義についてだが、基本的にはサピエ図書館で検索をかけた結果、所蔵が無く、その上で狛江市立中央図書館が市で所蔵すべきと判断したものについて作成することとしている。CDなどの媒体で所蔵する場合も、当館の管理スペースキャパシティを考慮し、サピエ図書館に所蔵のあるものはサピエ図書館を活用していくことを原則としている。
4 視覚障がい者の人数 身体障害者手帳を持っている方の人数。1級から6級の合計人数である。 平成30年度 113名 平成29年度 109名 平成28年度 112名 狛江市における外国人の割合 令和2年1月1日時点 人口83,208名のうち、1,408名(1.692%) 平成31年1月1日時点 人口82,469名のうち、1,312名(1.590%)
5 外国語の本の冊数は、またどのようなものがあるか こちらは、概算の数字である。 一般書の外国語が650冊、児童書が649冊。中央図書館の蔵書数は一般書が126,100、児童書が48,115冊となるのでそれぞれ0.51%、1.3%となる。内訳としては、一般書の英語が580冊、スペイン語が30冊、フランス語が18冊、中国語が15冊、ドイツ語が6冊、韓国語が1冊。児童書は英語が543冊、中国語が52冊、韓国語が27冊、ドイツ語が24冊、スペイン語が1冊、ロシア語が1冊、ルーマニア語が1冊である。
6 館内整理ボランティアについて 館内整理ボランティアの定着率が比較的低めであることを受け、協議会より開館前の9時から10時までの時間帯ではなく、日中も活動を可能にしたらとの提案が出された。館内整理ボランティアの方に確認したところ2、3人は昼間でも活動可能とのことであった。この点については、活動をされるボランティアの方に腕章等の着用をお願いしていくかどうかも含め、引き続き調整していきたい。
(委員長) 次回の会議の際に、今回の事務局からの回答については、数字による報告も多く含まれるので、改めて書面で委員の方にお渡し願いたい。 この事務局からの回答について何か質問はあるか。
国会図書館でも障害者用のデータ送信サービスの導入と館内ボランティアについては検討中との回答であったが、どの程度の期間で結論に達することを想定しているのか。
(事務局) 国会図書館の件に関しては、現在その内容を確認している最中であり、今年度末までには実施の可否の結論を出したい。ボランティアについても今年度中にはある程度の方向性を決めたいと考えている。
(委員長) 今年の3月までということで承知した。
(事務局) 来年度の館内整理ボランティアについては、今年度末に募集をしていくので、意向を伺いながら検討していきたい。
(委員) 音訳ボランティアの立場として。長きに亘り中央図書館内に常設の音訳室の設置を希望してきている。過去のこの会議においても新図書館への建替えについて、検討してきた経緯があるはずであるが、いつになったら具体的な新しい動きが示されるのか。
(事務局) 建替えに関しては、市の政策室で無作為に抽出した市民の方に対してアンケート調査を行うと聞いている。建替えに係る費用、公民館や図書館の機能の再編成についていくつかの案を提示し、その集計結果に参考にしたうえで作業を進めていく模様である。
(委員長) この件に関しては、現在の協議会のメンバーには新しい委員も含まれているので、過去からの経緯について説明をしてもらうことは可能か。過去から現在の状況について知ることで、この協議会について何を話し合うべきかが明確になってくるはずである。市民センターを考える会の提案書についても新しい委員もいるので準備して欲しい。
(事務局) 担当課に確認のうえ、内容についてお示ししていきたいと考える。市民センターを考える会で既に作成した資料については次回ご用意したい。
(委員) 図書館の職員が、政策室が行っているアンケートに直接関わっていないのは仕方ないとしても図書館の建替えという重要案件を含む内容にもかかわらず、当事者である図書館や公民館がその内容を判らないと言う状況はいかがなものなのか。
(事務局) 現時点でお伝えできるのは今後アンケートを行い、集計を行うということまでで、その後のことについては未定である。
(委員) そのアンケートというのはいつ頃行うものであるのか。
(事務局) 今年度に実施する方向で準備を進めていると聞いている。
(委員長) 他に質問や意見が無ければ、前回に引き続き本日の議題「市民ボランティアと利用支援サービスについて」に移る。 それでは、事務局より説明をお願いいたしたい。
(事務局) 1 スケジュールについて 今回で今年度の会議は終了となる。来年度は全4回の会議を予定しており、その中で「すべての市民が図書館を心地よく利用するために~市民ボランティアと利用支援サービスについて~」の諮問に対する答申を出していくこととなる。今回と来年度の第1回で方向性・枠組みを決定し、第2回で具体的な提案を詰め、第3回で内容の確認、第4回で答申の提出という流れを想定している。
(委員長) 今回と、来年度の第1回で方向性と枠組みの決定とのことであるが何か意見や質問はあるか。
(委員) 今年度末にかけて行うボランティアの募集は図書整理担当とのことであるが、その他の業務については、バラバラに募集をその都度かけていくのか。
(事務局) 図書整理や新聞スクラップについては、特殊技術を要するものではないので、今回は整理ボランティアを主として募集をかけ、希望があれば新聞のスクラップ等も依頼していきたい。
(委員) 年度末よりも新年度が始まってから募集をかけた方が、学校等の年次スケジュールも決まった上でのタイミングとなるので応募しやすいのでないか。また、様々なボランティアについて、内容を一覧表にしたものでお知らせした方が、取り組みやすいものを自身で判断できるし、今は無理でも時期をずらせば可能だという方の掘り起こしにもなると考える。
(事務局) ボランティアの方には4月1日から翌3月31日までの期間で保険に加入してもらうことになっている。この保険加入期間を出来るだけ活かした状態で活動をお願いしたいので、このタイミングでの募集となっている。それぞれの事情に併せて途中で参加していただくことももちろん可能である。
(委員長) 保険のシステム上、4月1日から活動せざるを得ないということなのか。
(事務局) それに合わせるような形で、現在は2月から3月に募集と活動内容の告知をし、次年度の活動をお願いするような流れになっている。市の広報と図書館のホームページでも募集記事を掲載している。
(委員長) 広報は、狛江市の市民全員が受け取ることは可能な状態となっているのか。
(事務局) 新聞折込で各家庭に行き渡るようにしているが全戸配布ではない。それ以外の手段として市内の公共施設、駅、コンビニ等に設置し、お取りいただくような形を取っている。
(委員長) 他に質問が無ければ、今後の諮問の内容について事務局から説明をお願いしたい。
(事務局) 今回の諮問は大きく2つあり、障がい者を中心とした利用支援サービスの充実と図書館を支える市民ボランティアとの協働推進についてご意見を伺うことになっている。ここまで協議会の場において、「利用支援サービス」については、主にハード面では音訳協力員などの活動拠点となる場所がないこと、ソフト面では音訳協力員の継続的な養成が、利用支援サービスの充実を目指してしていく上で必要不可欠であることをお伝えしてきた。 また、「市民ボランティア」についても利用支援サービスと同じく、ハード面では修理ボランティアなどの活動の部屋はあるものの、そこが対面朗読室と共用であることや、手狭であること、さらに設備・備品等が古く、時代にそぐわなくなってきていること等の課題があると認識している。ソフト面では、ボランティアの育成と定着化が課題だと感じている。 現状では、利用支援サービス・市民ボランティアともに、市民センター地下の2室を工夫して使用しているが、抜本的には建替えなどの際にそれぞれの専用の活動場所の確保を要望していくことが必要であると考えている。利用支援サービス・市民ボランティアともに育成と定着が課題となり、こちらは協力していただいている方々の、モチベーションの維持、ボランティアをする上での費用負担の軽減策などが、大きな柱になってくるのではと考えている。 また、市民が図書館を心地よく利用するためにという側面では、現行の利用支援サービスを拡充することや、市民ボランティアの方々に新たな役割を担っていただくという視点もある。
(委員長) ボランティアと利用支援サービスについて、どういう項目を答申として出すのか、その中で何をピックアップするのか、またどんなアイディアがあるのか、是非ご意見をいただきたい。
(委員) 現在あるボランティア活動の他に新たに種類を増やしていくことが、その検討内容の一つになると考えれば良いのか。
(事務局) 種類を増やすと言う切り口も確かにあると思われる。まず、今行っている活動をより活性化していくためにはどういう取り組みをしていけばよいのか、また、外国人や小さな子どものいる方などに対するサービスの充実も一つの切り口である。
(委員) 図書館での取組みがどういう現状なのかをお示しいただきたい。
(事務局) 今年度のご説明してきた内容の他、まとまった資料として必要ということであればご提供させていただきたい。
(委員) カウンター要員の方とは別に、いわゆるコンシェルジェ的な人の配置があると利用者にとって幅広く使い勝手が良くなると思う。本来であれば市職員に対応してもらいたいところであるが、現状の人員配置体制では困難ということであればボランティアの方にそういった役割を担ってもらいたいと考える。
(委員) ボランティアの活動と利用支援サービスについて一度整理をしていただきたい。活動ごとに、活動頻度、課題等についてまとめたものをご提示いただいたうえで、協議会の場で検討をするという流れではいかがか。
(委員長) 資料はぜひとも事前配布をお願いする。
(委員) 隣接する近隣自治体の状況もぜひ知りたい。
(事務局) 資料の準備とあわせ対応していく。
(委員) 高齢者等の図書館に来ることが出来ない方に対するサービスは行っているのか。
(事務局) 利用支援サービスの中で、障がい者の方等で来館が困難な方に対しては、一定条件のもと予めご申請いただき、認定の上で宅配のサービスを行っている。また、有料老人ホームや福祉施設等に年に4回、30冊ずつの本をお届けするサービスを実施している。
(委員) 高齢者や障がい者のほか、子育て世代を含め、図書館に来ることができない方への定期的な情報発信について、市民からの何らかの要望は挙がって来たりしていないのか。ブックスタートは市から情報発信があってサービスの存在を知ることが出来るが、その他の部分で積極的な情報発信はしていないのか。
(事務局) ホームページ上では、ブックスタートで配布しているような冊子や、大型絵本や大型紙芝居などの集団での読み聞かせの場で使用できるの資料の情報を閲覧可能にしている。一方で、いわゆるメルマガ形式のような発信は行っていない。同じような効果の期待できる市のフェイスブックやツイッターもご要望があれば活用の検討をしていきたい。
(委員長) 図書館によるメルマガのサービスを行っている自治体はあるのか。
(事務局) 最近はメルマガよりも、自治体からの発信ツールとしては、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムを活用する方が主流となっているようである。
(委員) 市のツイッターの登録者の年代等を把握することはできるのか。若い世代の方に見てもらえているのか気になるところである。
(事務局) 年代は把握できていない。
(委員長) 川崎市では図書館サービスについて懇談会を実施して在住・在勤の方からの図書館への要望を伺う機会を設けているようだ。特に中高生のような若年層をターゲットにすることで、幅広い意見を募ることが可能になるのではないだろうか。
(委員) 音訳ボランティアの現状であるが、新規の方が参入するもののなかなか定着には繋がらず全体としてはボランティアの数は減少している。技術者の育成に時間を要するという特殊性が背景にあるためであろう。ボランティアメンバーの高齢化も進み、活動の存続も難しい危機的な状態である。ぜひ、市も協力してボランティアメンバーを増やすための協力をお願いしたい。併せて、この協議会の場でも解決策のご提案をいただきたいと考える。
(事務局) 来年度、ボランティア養成のための全10回の音訳講習会を実施する予定である。
(委員長) 活動拠点の確保だけの問題ではなく、ボランティアの養成にも注力することが求められている。ぜひ予算化して実現を目指してもらいたい。
(委員) 音訳ボランティアの活動にパソコンが必要となるが、それぞれが自前で購入している。他市では機材の貸与などの行政からの支援があるようだ。狛江市の場合はそういった支援は無い。費用面での支援も必要ではないかと考える。
(委員) ボランティアの中でも、本の修理活動については、いわば図書館の直轄下にある状況であるが、音訳ボランティアを含めその他のボランティア活動は、サークル活動の延長的な位置づけとなっている。
(委員長) ボランティア活動がどのような形態で行われているのか、近隣他市の状況を調べてもらいたい。費用負担の軽減策として各ボランティアグループから要望が挙がっているということは既に図書館に届けられているという理解で良いのか。運用しやすい補助であることが肝要。
(委員) 現在活動を行っているボランティアの方々に対して、困っていることや要望事項についてアンケート調査を行うことは可能か。
(事務局) 来年度も継続してボランティ活動を行っていただく方に対して、アンケートをとっている。施設面に対する意見がいくつか挙げられている。 こちらについても集計したものを次回までに資料として併せて提出させていただく。
(委員) ボランティアの方は全て無償で活動していただいているのか。
(委員) 選挙広報に関しては有償であるが、広報こまえやわっこに関しては無償で対応している。
(事務局) 市から作成依頼をしているデイジーと、対面朗読については微かな金額ではあるが有償で活動していただいている。
(委員) ボランティアの方の交通費の負担というのも支援策として有効ではないか。
(委員) 音訳の方に関して、当初の講習会以外にもフォローアップをする研修を。例えば、図書館が主催で2年位の長期的なスパンで、2ヶ月に1回の研修を継続していくことで、モチベーションの維持やスキルアップに繋がることが期待できると考える。図書館が主催することで途中脱落する方も少なくなると思われる。
(委員長) 継続的な講習、研修の実施を検討してもらいたい。 他に意見が無いようであれば、次の議題2その他について、事務局から説明をお願いしたい。
(事務局) 平成31年度の会議日程は、本日が第5回目となり、令和2年度もいずれも第1木曜日の開催を予定している。第1回令和2年6月4日、第2回が10月1日、第3目が12月3日、第4回目が2月4日でいずれも18時開始を予定してしている。開催前には事務局から事前に通知を行う。
(委員長) 何か質問はあるか。 質問等がなければ平成31年度第5回図書館協議会を閉会する。 (委員長) 議題2について、事務局からの説明に対し質問はあるか。 無ければ平成31年度第4回図書館協議会を閉会する。次回は事務局より説明があったとおり2月6日木曜日の開催。
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