平成31年度 第2回狛江市立公民館運営審議会会議録

 

 

1 日 時   令和元年6月3日(月)午後7時20分~9時20分

 

2 場 所   防災センター 302会議室

 

3 出席者   斎藤謙一委員長、馬場信義副委員長、長谷川まゆみ委員、土屋陽子委員、日向正文委員、深井秀造委員、細谷明美委員、宗像政子委員

        事務局(安江真人公民館長、刈田美江子副主幹(兼)事業係長、横山大輔主事)

 

4 欠席者   髙尾戸美委員、伊地知俊二委員

 

5 傍聴者   0名

 

6 議 題

1 開会

(1)自己紹介(各委員・事務局)(資料1)

2 報告事項

(1)東京都公民館連絡協議会委員部会について

3 審議事項

(1)委員名簿の共有について

(2)平成31年度狛江市立公民館運営審議会(資料2)

・公民館だより編集担当(3人以内)

(3)諮問について(資料3)

・今年度の諮問に対する審議の進め方

4 その他

 

7 配布資料

資料1 狛江市立公民館運営審議会名簿(公表用)(平成31年5月15日現在)

資料2 平成31年度 狛江市立公民館運営審議会について

資料3 狛江市立公民館運営審議会に対する諮問について

追加資料1 第2回委員部会運営委員会資料の抜粋

追加資料2 平成29年度公民館事業等一覧

 

8 会議の結果

1 開会

(1)  自己紹介

―各自自己紹介を行った。―

 

2 報告事項

(1)  東京都公民館連絡協議会委員部会について

 副委員長)東京都公民館連絡協議会(以下、都公連という)は11市から構成されている団体である。委員部会は毎年開催されている研究大会で課題別集会を担当する。今年の検討課題は「公民館運営審議会のあるべき姿」と「事業評価」である。

 

3 審議事項(1)  委員名簿の共有について

―資料1に基づき事務局より説明を行った。―

 

(2)  平成31年度狛江市立公民館運営審議会(以下、公運審という。)について

―互選により、公民館だより編集担当は日向委員、土屋委員、宗像委員に決定した。―

 委 員)スケジュールについて、毎回午後7時20分開始ということか。

 事務局)そうである。

 委 員)前回も指摘したが、11月8日となっているが、11日ではないか。

 事務局)11日に訂正する。

 

(3)  諮問について

 公民館長から委員長に対し「狛江市立公民館事業の評価のあり方について」を諮問した。

 

 委員長)諮問に対しては、来年度の3月に答申を出すことになる。審議した内容のなかで予算を要するもので、答申を提出した翌年度に実行したいものがある場合は、予算に反映させるため、9月頃には中間答申を出す必要がある。その点も含めどのように進めていくか。

 事業評価をするにあたって、目標ないし基準がないと、その事業の良し悪しの評価ができない。現状公民館にはそういった基準が存在していない。それゆえ、担当者の基準で事業の評価を行なわざるをえない。館長から、諮問内容についてもう少し詳しく説明していただきたい。

 事務局)狛江市の公民館の事業評価は現在確立できていない状況である。教育振興計画の中では自己評価と外部評価ができているが、これは公民館の全体の事業に対しての評価である。地域との結びつきや居場所に関わる事柄などについて、公民館だけでなく他の課も含め、教育委員会全体として複合的に評価している。その一次評価としては、決算額と事業内容を確認して、それが昨年度と比べてどうなったかを自己評価する。その後、外部評価の委員がその一部についてヒアリングをしながら再度評価し、報告書を提出する。

 以上のような事業評価の仕組みはあるが、公民館事業の一つひとつについて評価しているものではなく、教育委員会の全体の振興計画における評価をしているにすぎない。そのため、公運審委員から事業評価をしてみたいというお話をいただいた時、事務局としてもしていただきたいと考えた。

 公民館は社会教育法上、事業の評価をすると決められているが、それにあたるものが『活動の記録』である。内容は基本的に実績値や担当の感想に留まっている。これを改めて事業評価する際、いきなり外部評価にするのは難しいので、公民館の運営等に近い位置にいる公運審の皆様に評価をいただくのが一番よいのではないかと考えている。ただ、その評価をするにあたり評価の指標がないと評価ができない。実際に事業評価をやっている他市であっても、事業の指標となる事業計画を作ってから評価をすべきだったという反省をしているところもある。その反省を踏まえ、国分寺市は公運審に対し諮問をしており、最初の2年で事業計画を作成して、その次の2年で事業評価をするという動きを進めている。今回、事業評価をするにあたり、事業評価の指標となるものを公運審の皆様と一緒に考えていければと思っている。話を進めるなかで、必要となる資料が出てくるかと思われる。その際はお申し付けいただきたい。

 進め方については、先程、委員長が言っていたように、翌年度の予算は大体7月くらいから準備し始め、10月には財政課に提出し、2月くらいに確定、それを議会に提出し承認をいただくのが3月となる。そこを過ぎてから予算措置をするとなると、さらに次の年に実施することになるので、もし予算措置が必要なものであれば、7月か8月くらいに中間答申という形で、お示しいただきたい。

 また、前段でどこかに視察に行ければと考えている。千葉県の佐倉市で事業評価を行なっているという話もあるので、色々お話を伺えればと思っている。ただ、佐倉市は少し遠いのでもう少し近くでいけるところがないか探している。副委員長から小金井市の資料をいただいているので、こちらにも連絡して視察ができるか、検討していきたい。

 今年度で、大まかな指標と事業評価のあり方を審議し、次年度に、実際に評価について形にしていただき、プレ評価のような形で一度事業評価をしていただけたらと思う。それが全体の事業評価なのか、一つの事業を選んで評価するのか、そのあり方自体もご審議いただければと思っている。

 委 員)外部評価は誰が行なっているのか。

 事務局)公募の方や学識者が外部評価の委員会を作って、第三者的立場から評価している。

 委 員)学識者とはどのような方がなるのか。

 事務局)学校教育や社会教育に関する学識経験者と、市民公募委員、いわゆる専門の方と一般市民の目線で俯瞰した形で見ていただく方、合計4人で構成されている。

 委 員)前年度より内容も参加者も増えたという統計やアンケートをまとめたものはあるか。

 事務局)事業によってはアンケートをとっているが、それらをまとめた報告書は作成していない。各事業の参加人数等については、『活動の記録』に記載している。

 副委員長)まずはどのような事業があるかを知りたい。

―事務局より追加資料2を配布した。―

 委員長)どのように審議を進めていくか。今回はゼロから積み上げていく必要がある。現状の公民館については職員数も少なく、専門職の方もいない。そのような状況のなか、事業評価がしっかりとなされていないと、毎年同じ内容で事業を実施し、マンネリ化してしまうかと思われる。

 事務局)他市について調べても、評価シートは出てくるが、それをどのように運用しているのか、あるいは、誰が行っているのか、また、どのくらいの期間でやっているのかなど、肝となる部分が見えてこない。それゆえ、他自治体には個別に聞いていくしかない。そのような中、すでに実施している他市より伺った話では、事業評価として評価はしているのだが、指標となるものがないと、次に結びつきづらいとのことだった。

 その反省を踏まえ、狛江市ではまずは指標を作るべきではないかと考えている。ただ、その指標を作ると言っても、事業ごとに指標をつくるか、あるいは全体的な指標を作るかなど、色々な考え方があると思うので、ざっくばらんな議論をいただければと思う。審議を進めるなかで生じる難しい部分、たとえば、資料集めや他市との調整などは事務局で行う

 委 員)他市がすでに事業評価を行っているのであれば、参考資料を用意していただき、それをもとに審議していくとよいのではないか。また、各委員がこの審議会の委員となった動機や公民館活動のイメージなどが、その審議の出発点になるのではないか。私の場合は、気楽に寄れる公民館づくりが必要だと考えている。スペースや予算の問題が出てくるかもしれないが、入ったら簡単にお茶が飲めるスペースがあり、年齢や障がいなど関係なく色々な人が自由に出入りできるできる公民館になればよいと考えている。各委員もそういった考えがあれば伺いたいと思うが、そういった時間は作れるか。

 委員長)作っても問題ないと思う。事業評価は最終的に公民館そのものあり方に関わってくるかと思う。

 副委員長)施設運営が主なのか、公民館事業が主なのかで話が変わってくる。

 事務局)基本的には公民館事業を軸としていただきたい。ただ、その事業を行うには施設が必要なので、施設の改善についての意見もあってよい。その際、各委員が持っている公民館像から考えていくことも可能であるので、その点も一緒に議論していただければと思う。

 副委員長)レストランやカフェのようにだれでも気軽に立ち寄れて、他の人とふれあいができるようなコミュニティスペースは確かに作っていただきたいとは思っている。狭いなりにどのようなことが考えられるかや今どの程度の努力ができるかというのかも評価の対象になるのではないかと思う。現状の施設でどこまでできるかというのは疑問ではあるが。

 事務局)1階だと図書館と公民館の共有スペースとなっているなかでどこまでやるか。行政の立場からすると、予算やスペース、そして安全性の問題から難しいという結論を出すのは簡単である。ただ、そういう話ではなく、他の視点から見て、こうしたらできるのではないかということがあれば、それをご提案いただければと思う。

 副委員長)事業評価としてその点も含めたい。

 事務局)限られた期間の中でそこまで踏み込んでできるかはわからないが、事業としての評価だけでなく事業に基づく公民館のあり方の評価までやっていただけるならありがたい。

 委 員)引きこもりの人も出てきたくなるようなスペースができるのが夢である。そういった人を社会から孤立させないために、公民館は非常に有効な場所であろうと思っている。講演会や勉強会があるから来る場所というイメージ以外のイメージも持たせたい。縦割り行政でなく横との繋がりも必要になる。

 委員長)居場所づくりということで、青年教室という公民館事業があり、私は過去に年間講師をしていた。ある時、他者とのコミュニケーションをとることが上手くない方が参加してくださったのだけど、自己中心的な行動や、威圧的発言が多く、他の参加者が来なくなってしまった。しかし、だからと言って、その子どもを排除するわけにもいかない状況であった。そういったところに他部署から異動してきた職員だと、どうしたらよいかという不安にかられてしまう。その点、職員のスキルも必要である。たまたま私は仕事柄、その方とコミュニケーションがとれたので、1年間まとめきった。だが、最終的にその方、一人だけの講座になってしまった。このように、事業を運営するには、専門性が必要であって、福祉と繋がっていく必要も出てくるかと思う。

 委 員)そういう問題は出てくると思う。カウンセラーとして協力してくれるボランティアを同時に募集しなければと運営は難しくなる。誰でも出入り自由というスペースを作るとそういった方は必ず来る。そういう方を排除しないスペースを作る。そして、健常者という表現をすると差別的になってしまいあまり良くないが、そうでない人への理解をしてもらう必要がある。アスペルガーや統合失調症の人は自分のペースを優先してしまい、コミュニケーションが取り難く、周りの人からなかなか理解されないという問題が出てくる。それに対応できるボランティアも同時に募集した上で開設しないと、それは失敗に終わる。カウンセラーとしての経験のある人でボランティアをやってもいいという人は狛江にも多くいるのではないか。

 委員長)声掛けをすればいろいろな人が参加してくれることは間違いない。今の話に関連して、チャレンジ学級はどのような感じでやっているのか。職員の方も福祉系の人でないが、うまく運営できているか。

 事務局)現在の担当職員は福祉系の者ではない。ボランティアの方の協力を得て、運営している。

 副委員長)引きこもりについては、西東京市が研修会で発表していた。その際、市の職員がものすごい努力をしていると感じた。その職員が担当で、その人なしではうまくいかなかった。

 事務局)ある程度専門的な知識がないと難しい部分はあると思う。チャレンジ学級については、4月まで担当していた職員は福祉系部署にいたことがあったので、配慮すべきところがよくわかっていた。今担当している職員もうまくやっていると思う。『活動の記録』には、ボランティアが高齢化してきている中で、生徒たちも同時にそれなりの年齢になっており、怪我をしたら心配だという時期になっている、という点が課題に挙げられている。現状は、生徒の皆さんも楽しく活動していて事業としてはうまくいっているが、それを続けていくためには、ボランティア人材の確保も必要となってくる。また、その中で職員がどれだけやれるかというところもある。今ある事業が、ボランティアの方、公民館の利用団体の方に支えられてできているという側面もかなりある。職員の資質という課題も当然出てくるし、支えてくださっている方がどこまで支えてくれるかも課題としては上がってくると思う。

 委員長)気になっているのは、人の新陳代謝である。たとえば、小学校で親父の会ができたとする。本来であれば、下の人が入ってきて入れ替わりがあるはずなのに、結成当初のメンバーだけでずっと続いていくという話がある。チャレンジ学級も人の入れ替りがないという話で、青年教室も同じ悩みがあった。

 副委員長)その点も評価基準に入れるべきだと思う。たとえば、市民大学は参加者の平均年齢が毎年1歳ずつ上がっているという状況である。

 委員長)囲碁や将棋は毎年若い方たちが参加している。他の事業でも本来そうあってほしいと思う。

 委 員)将棋の場合は、だんだん年齢が下がっている。幼稚園の年少の子も参加してきている。

 副委員長)囲碁の場合は、女性の会員や小学生の会員が増えている。

 委 員)どうしてそういった現象が起きるのか

 委 員)親と話してみると、子どもにいろいろなチャンスを与えたいと考えているようである。

 委 員)事業それ自体がもっとオープンになったほうがよい。

 委員長)高齢化を原因に人形劇のKAPAがなくなったという事例がある。全事業に言えることであるが、そうならないように、新しい人を入れ、受け継いでいくということも考えていく必要がある。

 委 員)青年教室は現在どうなっているのか。

 委員長)昔私が教えていた時の生徒が今は講師を務めている。私もかつての参加者であった。学び返しをさせていただいている。

 委 員)事業の一つひとつを委員が勉強しないといけない。

 事務局)他市のものを見てみないとイメージができないと思うので、次回までに、各市の資料を準備させていただく。また、『活動の記録』についても複数年用意させていただく。各事業については、必要があれば、事業担当者へのヒアリングも行ってもよい。

 また、評価には複数の視点がありうる。たとえば、青年教室の内容が「青年自身による主体的な活動を行う中で仲間づくりを進め、青年の成長・発達を図ります」とあるが、これをどのように評価するかというと様々な考え方がある。交流ということを考えて、より多くの方が参加すれば評価に値するという見方もあれば、いくつ新しく自主グループ化したかどうかが指標になるという見方もある。他にも、チャレンジ青年学級で言えば、活動がちゃんとできていればよいと評価するのか、あるいは、新しい参加者がいるかどうかで評価するのか。ただ、後者については賛否が分かれるかと思う。現在の参加者の中に新しい参加者を入れてしまうと反発しあってしまうことがある一方で、新しい方に入っていただかないと固定化され、いつの間にか公民館の活動というよりは、その方たちだけの活動になっていたりする。単純に指標を新規参加者に限ると、ボランティアの高齢化が進む今の体制では難しいという考え方もある。ただ、そういった面はあるけれども、広く色々な方に体験してもらうべき事業であるという意見をいただくのは当然ありだと思う。そういったところは、議論のなかで考えていただければと思う。

 視察については、審議会で少し議論を重ね、概要をつかんでからがよいと思う。

 委 員)追加資料1で、小金井市の事業評価について書かれているが、会議ではそれについてコメントはなかったか。

 副委員長)これについてはなかった。

 委 員)小金井市や国立市の他にも日野市や町田市も事業評価に力を入れているようだ。

 

4 その他

 事務局)まだ、確定ではないが、学校の一斉閉庁期間は8月13日(火)から16日(金)の4日間で、通常の土日を含めると、8月10日(土)から8月18日(日)の9日間学校が休みとなる。これに伴い、昨年度に引き続き子どもの居場所事業を実施する予定である。

 委員長)次回は9月9日(月)午後7時20分から中央公民館第一会議室にて開催する。以上で本日の審議会は終了する。