2024年12月
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令和4年度 第2回狛江市立公民館運営審議会会議録
1 日 時 令和4年5月24日(火)午後6時30分~8時
2 場 所 中央公民館 第4会議室
3 出席者 斎藤謙一委員長、都築完副委員長、長谷川まゆみ委員、内海貴美委員、深井秀造委員、細谷明美委員
事務局(浅井信治公民館長、刈田美江子副主幹(兼)事業係長、髙橋公平主事)
4 欠席者 長岡智寿子委員、小松香織委員、中野潔委員
5 傍聴者 0名
6 配布資料 【資料1】 令和4年度公民館事業評価 選定事業一覧
【資料2】 囲碁教室 公民館事業評価シート等
【資料3】 市民ゼミナール 公民館事業評価シート等
【資料4】 各公共施設 比較一覧
7 会議の結果
(1)報告事項
1)東京都公民館連絡協議会委員部会にいて
委 員:4月28日に国分寺の本多公民館で第1回都公連委員部会が開催されたので出席した。年度の初めということで、特に大きなテーマはなく、委員の紹介や年間予定表の確認、各市公民館事業の取組みについて簡単に共有した。第2回が5月26日に開催されるので、また次回審議会で情報共有できればと思う。
2)市民センター改修について
事務局:5月15日に第6回市民センター改修ワークショップが開催された。本審議会からは3名の委員に出席いただいた。「ブロックプランを考えよう」というテーマの下、改修後の具体的な図面について参加者から意見をいただいた。質疑応答で予定より40分程度遅れたが、無事にグループワークを終了することができた。参加者15名、傍聴者6名の計21名の出席であった。5月29日に中間報告会を実施する予定であり、その結果についても次回審議会で報告させていただく。
委 員:改修後の図面が資料として配付され、少しずつ進んではいるが、根本的な問題について不満を述べる参加者がまだいる。図書館の機能の話し合いについては、「進んで」は「戻る」を繰り返しており、足踏みしている印象である。今後、最後のまとめの部分で参加者が納得できる回答を用意しておかないと、不信感がさらに高まる可能性がある。こうなるのであれば、「こういう基本構想があって、それを実現するためにみなさまからプラスαのご意見をいただきたい。」と最初にはっきりと伝えるべきであった。ワークショップに参加していない委員については、今度の中間報告会に出席してもらい、全体の現状について把握すると良い。
委 員:新図書館は大人向け、市民センターは子ども向けという方針なので、そこは運営からも参加者に強く言ってほしいところである。全体的に前向きな参加者が少なく、「ワークショップで言えば、その意見を通してもらえる」と思ってしまっている方がいる。新図書館整備ワークショップも傍聴してみたが、後ろ向きな発言については、そもそも運営側が聞かないようにしているので、市民センター改修ワークショップでももう少しそういった対応をとっても良かったかもしれない。なんだかんだ残り1回なので、良いものができればと思う。新図書館基本構想の検討委員会が6月1日になると思うので、傍聴させていただく予定である。今後の基本構想(案)の策定までの流れを簡潔に教えていただきたい。
事務局:最後となる第7回ワークショップを6月12日に実施し、その後、教育委員会で基本構想(案)を作成する。教育委員会の基本構想(案)を受け市長部局でも基本構想(案)を検討し、市民説明会及びパブリックコメントを経て、最終的に基本構想の策定となる。
委員長:午後の新図書館整備ワークショップも傍聴したが、午前から午後へと改善案が伝わっていないように感じた。各ワークショップから個別に意見を抽出しただけで、それらのとりまとめのフィードバックがなかなかできていなかったので、もっと双方の議事の擦り合わせができていれば良かったと感じた。このままだと、最終的になぜそうなったかの説明が大変になるのではないかと思う。ワークショップは形式的なもので、中身はすでに決まっていたのではないかと思われても仕方がないぐらい、進め方が上手じゃない。こうなるのであれば、「答え」を先に見せてから、それに対して参加者から意見を出させた方が効果的だったかもしれない。ゼロスタートのワークショップをやらされたという徒労感がある。中間報告会の議事進行等は、委託事業者であるTOTが行うのか。
事務局:現在調整中であるが、市と役割分担をしながら実施する予定である。
委 員:市内に約50年近く住んでいるが、市が市民のために何かをやろうとすると、必ず反対をしてくる方がおり、冷たい感じがする。人口9万人程度の小さな市であるのだから、みんなが手を取り合って協力するべきである。各個人のイデオロギーを持ち込むほどのまちではない。
(2)審議事項
1)「少年事業 子ども・初心者のための囲碁教室」の事業評価について
事務局より、資料に基づき説明
委 員:募集の対象は、小学生のみではないのか。
事務局:事業開始当初は、小学生のみが対象であったが、参加者が減少してきたことに伴い、現在は「小学生以上の囲碁初心者」としている。
委 員:アンケート結果を見る限り、10名の参加者だったと分かるが、公民館事業評価シート(以下「評価シート」)の参加者数では、全6回で「延62人」と割り切れない数字となっている。これはどういうことか。
事務局:参加者の中に、全ての回に参加したわけではない方も含まれているためである。
委員長:推測であるが、最初の方は参加していて、途中から来なくなってしまった方がいるかもしれない。
委 員:アンケート以外にもやり方は色々とあると思うが、事業改善を行う上では、そういった途中で参加しなくなってしまった方々の意見を聞くことも大切である。
委員長:これはすべての公民館事業に言えることだが、年齢で区切る必要はあるのかと感じる。たとえばこの囲碁教室に70代の囲碁初心者が参加したとして、なぜ「少年事業」と言えるのかが説明が付かない。年齢区分の設定については、公民館または教育委員会として、改めて検討する余地はあっても良い。また、評価シートに「来年度は若い世代の大人(20~50歳代)の参加が増えるように」との記載がある。私の経験上、幼少期から公民館に関わった人は、大人になったときに公民館にまた戻ってくる傾向が強い。もし力を入れるのであれば、20歳未満の若い世代にターゲットを絞り、周知に徹底した方が効果的であると考える。
委 員:評価シートの事業目的に「伝統的な文化」とあるが、囲碁はそもそも日本固有の文化ではなく、約4千年前に中国から発祥したと言われている。また、評価シートの歳出実績に「報償費54,000」とあるが、この内訳を知りたい。
事務局:事業目的については修正する。報酬費の内訳であるが、「日本棋院狛江支部」に所属している講師3名に対する謝礼金である。単価3,000円×3名×全6回で54,000円となっている。
委 員:その謝礼金は「日本棋院狛江支部」に直接振り込まれているということか。
事務局:そうではなく、講師を引き受けていただいた3名に直接支払っている。「日本棋院狛江支部」はあくまで3名が所属している囲碁の団体名であり、日本棋院狛江支部でなくても、囲碁を教えられる方であれば、誰でも講師として成り得る。
委 員:「囲碁教室」と聞くと、最近では大人も子どもも、勝ち負けにこだわる傾向が強いため、どうしても碁の打ち方やテクニック等に教える内容が偏ってしまう。もちろん、それで囲碁が好きになるきっかけとなれば大賛成であるが、できれば、そういった技術面だけではなく、囲碁の歴史や、囲碁を通じた人との関わり方についても、参加者には学んでもらいたいと思う。
委員長:確かに、社会教育の観点から、「技」だけではなく「徳」も教えようという意識を持つことは重要である。
委 員:これは事業評価の全体に関することであるが、本審議会で決定した評価は、今後の当該事業にきちんと反映されているかどうかを確認する機会はあるのか。
事務局:来年度の予算編成にどのように反映させたか、または、どのように運用方法に反映させたかについては、適宜情報提供できればと考えている。
委員長:それでは、評価シートの各評価項目について、A~Dの評価を入れていきたいと思う。<環境>について、公民館側としてこれをB評価とした理由は何か
事務局:評価理由に記載があるとおり、対局する際の新型コロナ対策が難しく、参加者同士の距離が近くなってしまったためである。下から手が出せるアクリル板のような備品があれば良かったと感じる。
委員長:<達成度>については、「事業目的」が重要となってくるが、改めてこの囲碁教室の事業目的を教えてほしい。
事務局:簡潔にまとめると、「囲碁を通じて、人との関わりやルールを学ぶ機会とする」である。
委員長:囲碁教室の中身について、先ほど「技」だけではなく「徳」の話が出たと思うが、その点の達成度はどうか。
事務局:当日の配付資料を確認する限りでは、囲碁の歴史や人との関わりといった「徳」よりも、囲碁の打ち方やルールといった「技」に重点を置かれた内容であったと思う。
委員長:「発展性」についてだが、囲碁教室に関しては、9割の方が「今後も囲碁を続けていきたい」といただいているが、囲碁以外についても公民館に興味を持ってくれたかどうかについて知りたい。
事務局:「公民館に興味を持つきっかけになってほしい」という気持ちは、すべての事業で公民館としては持っているところである。ただ、それが意識的に事業に盛り込まれているかと聞かれると、まだまだ課題が残ると言わざるを得ない。
委 員:将来性を把握するため、アンケートの質問事項に、「他のことで公民館を利用することはありますか」等の質問を加えてもよい。また、参加者に「公民館だより」を配付するといった取組みも、公民館をより知ってもらうきっかけとなるので重要であると考える。
各委員の多数決により、以下のとおり「公運審」及び「全体」の評価が決定した
<周知>B評価、<環境>B評価、<満足度>A評価、<達成度>B評価、<発展性>A評価
事務局:<周知>をA評価にしていただいた委員もいたが、その理由について伺いたい。
委 員:「評価理由」や「総合評価」にも記載があるとおり、SNSでの周知やインターネット申込みの導入等により、若い世代の参加者が増えたという実績を考慮し、A評価でも良いと考えた。
委員長:それでは、「少年事業 子ども・初心者のための囲碁教室」の事業評価はこれをもって終了とする。今回出た意見については、事務局で「今後の課題」及び「総合評価」に加えていただきたい。
2)「成人学習事業 市民ゼミナール」の事業評価について
委 員:「今後の課題」で、「新型コロナの影響により、中央公民館のつどいが実施できていなかったため実現していないが、ゼミナール内で検討していただいた意見を集約して発表する等の機会を設けることを検討したい。」とあるが、代替案として、市民ゼミナールでの成果物を教育委員会のホームページで掲載するといった取組みはしているのか。
事務局:現時点では行っていない。
委員長:<周知>で「参加者は定員に達した」と記載があるが、定員のうち、新規参加者は何名か。
事務局:資料が手元にないため、明確な数字が回答できないが、おおよそ3分の1程度は新規の参加者だったと認識している。
委 員:募集チラシに、定員が各回10名と記載されているが、何名の方から申し込みがあったか。応募者数や抽選倍率、参加者内の新規・継続者等の数字を正確には把握しておくことも重要である。また、もし抽選ではなく、先着順の場合は参加者が固定化してしまう恐れがあるため、注意が必要である。
委 員:申込者数や参加者数の内訳については、現在手元に資料がないため、次回の審議会で情報提供できればと思う。選定方法については、先着順としたため、次回以降については、抽選方式も視野に入れて検討したい。
委 員:市民ゼミナールには1度参加したことがある。あくまで個人の感想であるが、講師も参加者も地味な印象を受け、今後も参加し続けたいと思える雰囲気ではなかった。参加者の中には、「ゼミナール」の根本的な意味を分かっておらず、ただの座学だと勘違いして参加してしまい、あまり発言したがらない方もいた。そういった方を出さないためにも、周知の段階でどのような講座形式かを理解しておいてもらう必要がある。加えて、初めて事業に参加した方が、発言しやすい環境を用意することも大切である。
委 員:確かに「ゼミナール」という言葉を聞き慣れておらず、どのような形式で事業が行われるのか分からない方がいるかもしれない。ディスカッション形式の市民ゼミナール、座学形式での市民大学と、両事業の棲み分けができているのは非常に良いことだと思う。
委 員:SDGs欄に記載のある3つの目標4、11、17はどれも素晴らしいテーマでるので、継続して事業に取り組んでいただきたい。
委 員:開催日が土曜日に限定されているが、たとえば日曜日とか平日夜間など、他の日程であれば参加したいと思う方もいるかもしれないので、そのあたりのニーズ調査をしてもよいかもしれない。
委員長:あくまでゼミナールということで、一気に30名での大人数は対応できないと思うが、仮にニーズ調査をしてみて、もし20名参加したいと思っている方がいた場合は、たとえば10名ずつの2枠を用意して開催するなど、工夫が必要となる。
委員長:それでは、評価シートの各評価項目については、A~Dの評価を入れていきたい。
委 員:<学び>に関して、令和3年度に引続き、令和4年度もSDGsをテーマとして掲げているが、連続で参加している方もいると思うので、できるだけ異なる内容にならないよう気を付けた方がよい。
委 員:<環境>に関して、毎年度講師は同じ方に委託しているのか。また、SDGsを専門としている講師なのか。
事務局:同じ講師に委託している。市民ゼミナールにおける講師は、その分野の専門家というよりも、参加者を助言しながら導いていくファシリテーターのような存在である。
委 員:毎年度同じ講師に委託しているのであれば、別の講師にも声をかけてみることも検討する必要がある。この講師が駄目というわけではないが、マンネリ化してしまうのは事業として良くない。
事務局:評価シートの「今後の課題」に追記させていただく。
各委員の多数決により、以下のとおり「公運審」及び「全体」の評価が決定した
<周知>A評価、<環境>B評価、<満足度>B評価、<達成度>A評価、<発展性>A評価
委員長:それでは本日の審議会はこれをもって終了とする。第3回審議会は、令和4年6月28日(火)午後6時30分から第4会議室にて開催する。