2024年12月
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令和3年度 第5回狛江市立公民館運営審議会会議録
1 日 時 令和3年9月28日(火)午後6時~7時20分
2 場 所 中央公民館 第4会議室
3 出席者 斎藤謙一委員長、長岡智寿子委員、長谷川まゆみ委員
内海貴美委員、都築完委員、中野潔委員、深井秀造委員、細谷明美委員
事務局(浅井信治公民館長、刈田美江子副主幹(兼)事業係長、髙橋公平主事)
4 欠席者 馬場信義副委員長、小松香織委員、
5 傍聴者 0名
6 配布資料 資料1 公民館事業評価シート(こまえ市民大学)
資料2 公民館事業評価シート(スマホ講座)
資料3 狛江市立公民館事業の評価のあり方について(答申)
その他 第4回公民館運営審議会会議録
その他 夏休み子ども・中高生スペース事業報告書
その他 学習フリースペース事業概要
その他 狛江市民センター改修を考える市民センターワークショップかわら版
7 会議の結果
(1)審議事項
・諮問事項「狛江市公民館事業評価の実施について」
資料1、資料2に基づき、事務局より説明
委員長:前回の審議会で出された意見を反映させた事業評価シートとなるが、その他で何か追加の意見はないか。
委員一同:意見なし
委員長:意見がないようなので、これをもって令和3年度の公民館事業評価を完了とし、資料3のとおり、本日付けで審議会委員長から公民館長宛てへの答申とさせていただく。
・諮問事項「新しい生活様式を踏まえた狛江市立公民館事業のあり方について」
委員長:もう一つの審議事項「新しい生活様式を踏まえた狛江市立公民館事業のあり方について」は、どのように進めていくか。
事務局:もう一つの諮問事項に関しては、他市の状況等を踏まえ、現在事務局で資料を作成中である。次回の審議会から、本格的に検討を進めていただく予定である。
委員長:了解した。
(2)報告事項
・公民館夏休み子ども・中高生スペースの事業報告について
その他資料に基づき、事務局より説明
委員長:事務局より説明があったが、意見・質問等はあるか。
委員:「学びのためのフリースペース」の利用実績に、成人1名とあるが、これは子どもの付き添いでの利用ということか。
委員:その日は、私が担当していたが、付き添いではなく、大人の利用希望者であった。満席であれば断ることも考えたが、空席があり定員まで余裕があったので、利用を案内することとした。
委員:利用する際は、予約制か。
事務局:予約は不要である。
委員:「遊びのためのフリースペース」は、狛江市シルバー人材センターへ依頼をしているという認識でよろしいか。
事務局:そのとおりである。狛江市シルバー人材センターのスタッフに、子どもの見守りや受付時の検温等を依頼した。
委員:こういった事業を通じて、子どもの頃から公民館を知ることができるのは、非常に良いことだと思う。
委員長:幼少期から公民館に関わりのある人は、大人になってからの社会参加が自然と多くなるといった話を学識関係者から聞いたことがある。そういう意味でも本事業はとても大切な事業であると言える。
委員:「学ぶ・遊ぶ・体験・食べる」という4つの視点からバランス良く事業が展開できていると思う。加えて、利用実績からも分かるように、小学生だけではなく中学生にも参加してもらえている点が非常に良い。中学生は、成長の過程において、悩みや生きづらさを抱えやすい時期である。公的機関である公民館が、そういった子どもたちの居場所となることができるのは、非常に大切である。
委員:市内で活動している「狛江おはなしの会くーすけ」や「こまえ平和フェスタ実行委員会」といった団体に知り合いがいるが、その方も幼少期から自治体が主催の公的なイベントによく参加していたと聞く。子どものための事業を継続すると、それが幼少期から感覚的に身体に染み込んでいき、大人になっても抵抗なく自治体の催しに参加できるようになる。
委員:参加者数を見ても、市内のごく一部の子どもにしかまだ参加してもらえていないように感じる。大勢の人に参加してもらうためにも、こういった事業はもっと拡充していくべきである。
委員:予算の都合もあると思うが、新型コロナで人数制限を設けた事業を実施する場合は、ウェブ上で同時視聴できるような仕組みを導入した方が良い。その場にいなくても自分が参加しているような気分になれる。今年の「こまえ平和フェスタ」はウェブ上で開催され、九州から北海道まで多くの視聴者から反応があった。たくさんの人に「狛江市の公民館はこんな凄いことをやっているんだ」と感じてもらえる良いきっかけとなった。
事務局:インターネットを活用した事業は、「新しい生活様式のあり方」にも関わってくるので、次回以降の審議会でもご意見いただきたい。
・学習フリースペースの事業概要について
その他資料に基づき、事務局より説明
委員長:できれば、空いている部屋だけというよりも、学習フリースペースのために部屋を定期的に確保してしまう方が、利用者の混乱を招くことがなくなる。また、開室の曜日については、偏りがない方が利用しやすいと思う。
事務局:開室の曜日については、利用団体の活動の妨げにならないよう注意する。たとえば「火曜日」と固定してしまった場合、毎週火曜日に活動している利用団体の活動をすべて奪うこととなってしまう。
委員:空き部屋を学習スペースとして利用することは賛成である。ただ、中央公民館は需要が高く、緊急事態宣言が解除された場合、ますます部屋の予約が困難となることが予想される。これまで、希望の部屋が予約できず、残った空き部屋を利用している団体がさらに活動できなくなってしまう恐れがあるが、1か月前の確保であれば、そこまで反対意見は出ないのではないかとも感じる。
委員:空き部屋を活用した学習フリースペースの実施は、試行期間である今年度だけという認識でよろしいか。
事務局:試行期間だけではなく、来年度以降も継続していきたいと考えている。
委員:利用者の立場から考えると、曜日が事前に決められている方が、活用しやすいと思う。たとえば、塾に通っている子どもであれば、塾の自習スペースが利用できない曜日は、公民館に通うといったことができる。どちらにせよ、まずは試行期間でアンケート調査を行い、子どもたちからの意見を聞くことが重要である。それを来年度以降に活かしてほしい。
委員:学習フリースペースの導入について、公民館登録団体への周知は完了しているのか。本来であれば、1か月前でも予約はできるので、その機会を登録団体から奪うことになってしまう。空き部屋を活用した学習フリースペース自体は悪いことではないと思うが、登録団体への周知は事前にやっておいた方がよい。自分たちの活動よりも、子どもたちの活動を優先したと捉える団体もいるかもしれない。
事務局:今回の事業だけではなく、公民館事業等については、部屋を公民館で事前に確保することは通常あることだが、ご指摘のとおり、利用者にもできるだけ多くの理解が得られるよう適切な周知を心掛けたい。
委員:西河原公民館では実施しないのか。
事務局:学習フリースペース事業には見守りが必要であり、協力先である「こまえ学習サポートプロジェクト」へは、まずは中央公民館のみの協力依頼となっている。試行期間が終了した後に、西河原公民館も含めて検討したいと考えている。補足であるが、西河原公民館では、フリースペースと団体活動室内でも、現在自習できるようになっている。
委員:試行期間を終えて、利用者から好評を得た場合に、実施範囲を西河原公民館だけでなく、地域センターへも拡大することはできないか。
事務局:地域センターは市長部局である地域活性課の所管であり、運営主体は各センターの運営協議会となるので、公民館事業として拡大できる範囲は、西河原公民館までが限界である。学習フリースペース事業に係る運用方法やアンケート結果等であれば、地域活性課へ情報提供することができる。
委員長:各地域センターにおける学習フリースペースは、期間限定的ではあるが、すでに実施していたことがある。
委員:公民館利用団体の責任者としてこれまで10年程度務めていたこともあり、 どういった団体が公民館を利用しているかについては肌感覚で分かっているつもりである。こういった子どものための学習フリースペースこそ、まさしく社会教育の一環であり、公民館としても使命感を持って、一般の団体よりも優先的にスペースを確保しても良いと私は考える。若い方たちに公民館をもっと知ってもらえる良い機会である。
委員長:確かに、試行期間中は場所や曜日がその都度異なるのは、仕方のないことだと思うが、本格実施の際は、事前に公民館で確保しても構わないのではないか。これまでも、公民館事業として次年スケジュールが確定している場合は、3か月前の抽選申込期間が始まる前に、公民館ですべて予約してしまい、一般の団体は抽選申し込みができないようにしていたと思うが、今は違うのか。
事務局:今もその方法で、公民館主催の事業については部屋を事前に確保させていただいている。しかしながら、最近では市民センター改修に伴う会議及びワークショップで利用していることや、新型コロナのワクチン接種会場で防災センターが使用できないこと、また大規模改修によるエコルマホールの閉館により利用者が増えたことにより、中央公民館の予約状況はさらに取りづらいものとなってしまっている。よって一般の利用団体の活動もさらに限られてしまうことが危惧されるため、学習フリースペースの本格的な導入については、より慎重に行っていきたいと考えている。
委員:確かに、一般利用者の立場を考慮すると、予約を取りづらい中央公民館の施設予約については、慎重に行うべきである。本格実施については、試行期間での利用者アンケートの回答結果を基に、学習フリースペース事業に必要な部屋数や、日程、曜日等を具体的に検討していった方が良い。
委員:繰り返しとなってしまうが、中央公民館だけではなく地域センターでも実施できると良い。所管課が異なるということで、導入は難しいかもしれないが、市民にとっては、自分の最も近い場所で学習できることが一番大事である。この審議会だけで収まる話ではないが、市全体として、子どもの学習フリースペースを公共施設で確保するという方針を掲げて、今回の試行期間で学んだノウハウ等を各地域センターへ共有すべきである。
委員:中学生を対象として、定期テストである中間・期末テストの1週間前は、各地域センターでも学習フリースペースを設けていた。この取り組みに、こまえ学習サポートプロジェクトは見守り員として協力していた。また、平成31年度は、公民館主催の「夏休み子ども・中高生スペース」をメインにこまえ学習サポートプロジェクトが協力することとなり、利用者からも多くの好評を得ることができた。
委員:どちらが利用者にとってメリットがあったかを確認するため、試行期間中の利用者向けアンケートで、場所に関する調査をしてみても良い。自宅に近い地域センターの方が通いやすいという意見が多ければ、そちらも本格的に検討していく必要が出てくる。
委員長:地域センターでの学習フリースペースでの実施主体はどこだったのか。
委員:市でなく、こまえ学習サポートプロジェクトが主体となって、自分たちで部屋を予約し、開室していた。
委員:たとえば、「市民大学事業」のように、何か一つの講座や目的のために公民館まで市民が足を運ぶというのは良いと思うが、単純にフリースペースを利用してもらうといった目的であるならば、それぞれの地域に根差した公共施設である地域センターで事業を推進したほうが良いと感じる。そちらの方が市民にとっても利便性が良く、利用しやすいと思う。
事務局:試行期間の利用者からのアンケート回答結果で、地域センターでの導入を望む声が多ければ、所管課である地域活性課へフィードバックし、検討を促してみる。
委員:こまえ学習サポートプロジェクト内でも、地域センターにおける学習フリースペースの必要性について、試行期間のアンケートの回答結果を基に改めて検討したいと思う。
委員:子どもなので、正確に答えることができないかもしれないが、アンケートには、どこの地区から来たかまでは聞いた方が良い。また、長期的に見ても、公民館と地域センターはもっと連携を深めていくべきである。市民センター改修の期間中は、中央公民館が閉館となるので、代役となる地域センターへ公民館利用者が流れていくのは言うまでもない。
委員長:少し話がずれるが、組織体としても西河原公民館が実は本館で、中央公民館は分館である。西河原公民館に館長が常駐しているのもそういった理由がある。しかしながら、実情は中央公民館の方が西河原公民館よりも利用者が多く、我々が抱く「中央公民館が主な活動場所」というイメージと、実際の組織体の構成は異なっていることがある。本審議会も、本来であれば本館である西河原公民館で開催されるべきだが、駅からのアクセス等の利便性を考慮し、中央公民館で開催しているという認識である。
委員:「西河原公民館が本館で、中央公民館が分館である」旨を知人の公民館利用者に伝えたところ、非常に驚かれた経験がある。私自身も言われるまでは知らなかった。
委員:審議会として「もっとこうあってほしい」という意見は、市長や議会へ具申しても良いと感じる。本審議会から離れて、市全体として考えることが大切である。より良いものをつくるのに、遠慮は要らない。たとえば、図書館で読書をしていた利用者が、公民館のコーラス団体を少しうるさいと感じた場合、両館で改善策を考えなくてはならない。あるいは、図書館が閉館している時間帯・場所を、公民館の学習フリースペースとして活用するといった方法はどうか。このように、公民館だけではなく、市全体で連携して、物事を解決していくことが必要である。
委員:実施時間の平日パターン①について、午後4時からの開始となっているが、この時間帯は利用者が少なく、利用しても午後3時までしか使用しない団体もいると思うので、団体が退室した後、学習フリースペースとして活用してしまっても良いのではないか。
事務局:各団体によって利用時間が異なり退室時間の確約はできないため、それは難しい。あくまで、午後の利用区分は午後1時から午後5時までなので、使用料をいただいている以上、途中から公民館で利用するということは困難である。
委員長:午後4時から開始としている理由は何か。
事務局:時間設定については、こまえ学習サポートプロジェクトとも協議し、小学生高学年の授業終了時刻が午後3時30分であることから、午後4時に設定した。
委員長:パターン①の午後4時から午後8時の場合、午後と夜間の2区分をまたいで同じ部屋が必要となり、部屋の確保がより困難となるが、その点はどうか。
事務局:午後・夜間通して同じ部屋を予約することは困難となることが予想されるため、こまえ学習サポートプロジェクトとも協議し、利用者に移動の協力をしてもらうことにはなってしまうが、異なる部屋でも実施することとした。こういった運用方法の詳細については、試行期間を踏まえて、本格実施に活かしていきたい。
(3)その他について
・東京都公民館連絡協議会委員部会について
委員:8月25日に日野市中央公民館で開催された委員部会に出席した。報告事項として3つあり、1つ目としては、国分寺市から任命されていた委員が後任と交代となった。2つ目としては、新型コロナの影響で中止となってしまった委員部会第1回研修会で、講師を予定していた菅沼氏の講演について、是非他の機会で聴くことはできないかという要望が強いことから、2月5日の東京都公民館研究大会の課題別集会で、合同開催してみてはどうかという話が出た。これについては、現在検討中であり、オンラインでの開催も現時点では行う予定である。3点目としては、今年度実施した狛江市の公民館事業評価について、他市へ情報提供させていただいた。狛江市の実験教室やスマホ講座の評価が高い旨を伝えたところ、スマホ講座に関しては他市でも需要が高く、応募者が溢れているという話があった。初級・中級・上級といったようにコースを分けてスマホ講座を実施している市もあったので、狛江市も、より一層工夫をして事業に取り組む必要があると感じた。報告は以上である。
・狛江市民センター改修について
その他資料「狛江市民センター改修を考える市民センターワークショップかわら版」に基づき、事務局より説明
委員長:他に意見がなければ、本日の会議は終了とする。第6回審議会は、令和3年10月26日(火)午後7時の第4会議室にて開催する。