令和4年度 第4回狛江市立公民館運営審議会会議録

 

1 日 時   令和4年7月26日(火)午後6時30分~8時

 

2 場 所   中央公民館 第4会議室

 

3 出席者     斎藤謙一委員長、都築完副委員長、長谷川まゆみ委員、内海貴美委員、中野潔委員、細谷明美委員

        事務局(刈田美江子副主幹(兼)事業係長、髙橋公平主事)

 

4 欠席者   長岡智寿子委員、小松香織委員、深井秀造委員

 

5 傍聴者   0名

 

6 配布資料  【資料1】日本語教室 公民館事業評価シート
        【資料2】チャレンジ青年学級 公民館事業評価シート等
        【資料3】いきいき子育てルーム 公民館事業評価シート等
        【その他】東京都公民館連絡協議会委員部会研修会
                        【その他】狛江市民センター改修基本構想(案)
       

7 会議の結果

(1)審議事項

 1)「日本語教室」の事業評価について

事務局より資料1に基づき説明

委員長:「日本語教室」の事業評価シートの前回からの修正点について事務局より説明があったが、異議のある委員はいるか。

委員一同:異議なし

委員長:それでは、日本語教室の事業評価については、資料1のとおり確定とする。

 2)「チャレンジ青年学級(チャレンジ学級)」の事業評価について

事務局より資料2に基づき説明

委員長:前回に引き続き、チャレンジ学級について改めて評価していきたいと思う。まず、評価項目<周知>についてであるが、現状どおりで、学級生が増えても減ってもいないということで、公民館の自己評価と同様にB評価で良いと思うがどうか。

委員一同:異議なし

委員長:次の評価項目<環境>について検討したい。コロナ禍でもただ閉級するのではなく、学級生との関係が途切れないよう在宅活動に切り替えたという新しい取組みは評価に値すると思う。よってA評価で良いと思うがどうか。

委員一同:異議なし

委員長:評価項目<満足度>については、評価理由の内容からも、学級生からのニーズが一定数あり、現状維持ができていると考えられる。B評価で良いと思うがどうか。

委員一同:異議なし

委員長:評価項目<達成度>についてであるが、公民館が独自評価でB評価としているのはなぜか。

事務局:A評価の場合、「進捗している・期待どおりの成果がでている」となる。何か新しい取組みをしたというわけではないので、公民館としては現状維持と判断し、B評価とした。

委員長:<達成度>については、物差しとなる目標を事前に設定しておかないと、判断が難しい。公民館にとって、チャレンジ青年学級における目標は何か。

事務局:事業目的欄に記載している「障がい者の学習・文化・コミュニケーション活動の推進」である。

副委員長:事業目的とは別に、たとえば「新規学級生を〇人増やした」といったもう少し具体的な指標があると良い。

委員長:評価の一つの目安となる物差しは、事業ごとに用意しておいた方が良い。これまでの公民館では、「去年と同じことができました」を10年間続けていれば、それで良しとされてきた。しかし、事業評価を導入したことにより、前年を踏襲し続けると「マンネリ化」が指摘されてしまう。そういう意味からも、<達成度>について今回は進歩したとは言えないと思うので、B評価で良いと思うがいかがか。

委員一同:異議なし

委員長:最後に評価項目<居場所>についてである。障がいを持つ学級生本人たちの意思や気持ちを読み取ることは難しいが、チャレンジ学級を一つの居場所として感じてもらい、毎回参加してくれているかどうかが重要となる。評価理由を見る限り、A評価でも良いと思うがどうか。

委 員:A評価で良いと思うが、学級生の出席率はどうか。

事務局:学級生の参加のリピート率は高いが、その理由が自発的によるものなのかどうかの判断は難しい。

副委員長:前述した内容にも関連するが、評価するための一つの指標として、例えば目標の「出席率」を基に判断しても良い。

事務局:評価の基準となる目標や指標については、今後担当職員とも検討していきたい。

委員長:これで各評価は終わりとなるが、「今後の課題」欄には、先ほど委員からも指摘があったとおり、評価基準となる目標値の設定について記載するようお願いする。また、知識やノウハウを学ぶためにも、都公連の障がい者青年学級担当者研修会にできるだけ担当職員が出席し、他市の職員と情報交換を行う等の旨も、追記していただきたい。

事務局:了解した。

 3)「女性セミナー いきいき子育てルーム」について

資料3に基づき、事務局より説明

委員長:それでは、評価項目<周知>について評価していきたい。

副委員長:アンケートの回答結果で、「2 参加を始めたきっかけはなんですか?」という問に対して、全員が「④ 友人や知人に聞いて」と回答している。これだけを見ると、広報こまえや市のホームページ等で周知ができていない可能性があるので、周知方法の見直しが必要である。

委員長:公民館のツイッターはあるか。

事務局:公民館専用のツイッターはないが、狛江市としてのツイッターはある。

委 員:難しいかもしれないが、市のツイッターを管理している部署に、公民館専用のアカウントを作成できないか確認してみても良い。

副委員長:男性の子育て参加を促すために、いわゆる「イクメン」をテーマとした周知の方法を検討しても良い。現在保育士がすべて女性ということで、その中に男性保育士に参加いただければ、もっと男性も参加しやすくなる。

委 員:私の経験上、こういった子育て関連のイベントは、参加したことがある方が友人を誘うというパターンが1番多いように感じる。広報こまえ等でも周知していただいていると思うが、それよりも、参加者同士の口コミの方が効果としては大きいかもしれない。

委 員:口コミだけだと、友人がいる方だけのコミュニティに限定されてしまう。そうなると、本当に子育てで孤独を感じている方にとっては、参加しづらくなってしまう。事業目的にも記載があるが「家に閉じこもりがちな保護者」等、日常的に孤独と感じている方が参加しやすい場を提供することが本来の事業の役割として重要である。広報こまえや、ツイッター、フェイスブック等のSNSで継続的に周知し、そういった方の目に留まるよう注力いただきたい。

事務局:了解した。

委員長:それでは、評価項目<周知>は現状維持で、特段進捗が見られなかったので、B評価としてよろしいか。

委員一同:異議なし

委員長:続いて評価項目<環境>について評価したい。検温や消毒、3密を回避するための西河原公園の散歩等、コロナ対策を徹底しながら事業に取り組んでいただいている。また、指導者2名で手厚く参加者の対応ができている。これらの理由からA評価で良いと思うがどうか。

委員一同:異議なし

委員長:次の評価項目<満足度>であるが、リピーターが多く、参加者の相談にも個別に対応できていることから高い満足度が伺えるため、A評価で良いと思うがどうか。

委員一同:異議なし

委員長:また<達成度>についてであるが、保護者同士で仲間づくりの空間が生まれ、子育てに関する情報共有ができているということで、これもA評価で良いと思うがどうか。

委員一同:異議なし

委員長:最後に<居場所>である。アンケートでも「午後まで開放してほしい」といった回答が見られ、需要が高いことが伺える。また継続的にリピーターも一定数いることから、参加者にとっての居場所に成り得ていると言えるので、A評価で良いと思うがいかがか。

委員一同:異議なし

委員長:「今後の課題」及び「総合評価」であるが、各委員から意見もあったとおり、男性の参加者や保育士の獲得を目指すことや、SNSの活用といった周知の工夫について追記をお願いする。

事務局:了解した。修正後、次回の審議会で配付させていただく。

委員長:令和3年度分の事業評価は残りいくつあるか。

事務局:「女性セミナー 子育てについて考える」の残り一事業のみある。

委 員:参考までに「女性セミナー 子育てについて考える」はどういった事業か簡単に説明していただきたい。

事務局:9月上旬から11月までに中央公民館で開催され、ノーバディーズパーフェクトプログラムジャパン(NP-J)認定ファシリテーターによるゼミ形式の講座と、NPを実践する(特非)子ども家庭リソースセンターの副理事長の臨床心理士や子育ての専門家による講義で6回程度の連続講座となっている。その間、子どもたちは公民館保育室で学ぶことができる。先ほど評価した「いきいき子育てルーム」との大きな違いは、定員10名ほどの事前申込制で、連続講座で実施されている点である。唯一公民館で自主化している事業であり、女性セミナーの受講者が学びを続けるために団体を作り、保育室活動グループとして活動し、学習グループ保育事業に参加する。

委 員:子ども政策課でも同じような取組みをやっていると思うが、違いはあるのか。

事務局:対象者の範囲が若干異なり、子ども政策課が実施する事業の対象者は生後間もない乳幼児を持つ保護者で、公民館は就園前の子どもを持つ親を対象としている。ただ、ファシリテーターはNP-Jの認定ファシリテーターである。

副委員長:両事業の差別化や棲み分けがきちんとできているか等も踏まえて検討に臨みたいと思うので、資料があれば、次回提供いただければと思う。

事務局:了解した。

(2)報告事項

 1)東京都公民館連絡協議会委員部会について

委 員:6月30日(木)に国分寺市の本多公民館で開催された第3回委員部会に出席してきた。主な内容としては、前回に引き続き、令和4年10月1日(土)に開催予定の令和4年度委員部会第1回研修会(案)について検討したところである。配付資料にも記載があるが、研修会のタイトルは「コロナ禍を経験して見えてきた新しい公民館のあり方」に仮決定した。そして、研修内容の一つに「現在、答申作成中の公運審の取組み」について、狛江市を含めた3市が発表することとなった。発表時間は10分程度で、すでに事務局へ発表内容の作成については依頼したところである。参加対象者については、都公連委員を除く4名ということなので、誰が参加するかについて、今後事務局と調整したい。また、2月4日(土)開催予定の東京都公民館研究大会については、次回の委員部会からテーマ等の検討に入る予定なので、適宜情報共有させていただく。

 2)狛江市民センター改修基本構想(案)について

事務局より資料に基づき、説明

委員長:28ページの2階平面図について、講座室が「ドアなし」で、スタディコーナーが「ドアあり」となってしまっているので、確認いただきたい。

事務局:了解した。

副委員長:市民センターの改修中は、西河原公民館のみの開館となるが、その際は予定どおり、30ページに記載された利用区分の変更を試験的に導入していただくようお願いする。

委員長:改修の時期はいつ頃を予定しているか。

事務局:令和6年9月頃を予定している。

委員長:今後、施設使用料の料金改定の話も出てくると思うが、その場合は議会の議決が必要となるのか。

事務局:料金改定については、条例の改正が必要となるため、議会の議決も必要となる。

委員長:利用区分の時間変更に伴い、午後以降の時間枠が大きく変わってくるが、どのような時間区分を想定しているか。

事務局:例えば、13時から16時、16時から19時、19時から22時といった各3時間が一つの案として考えられる。

副委員長:その場合、正午から13時の昼食の時間帯の貸出について、どうするかについても事前の検討が必要である。昼食の時間帯は活動しない団体もいれば、昼食を取りながら活動する団体もいる。

委 員:午後の時間区分は、これまで13時から17時までの4時間分利用できていた。今回の変更で利用区分が3時間となった場合は、4時間利用するためには2枠が必要となる。料金も2倍かかる可能性が出てくるため、この点で利用団体からの不満が予想される。

委員長:確かに4時間使用したい団体にとって、2枠の6時間の余った2時間に対して、必要と思うか、不要と思うかは利用者にとって異なる。そういう意味でも料金の改定については慎重にならなくてはいけない。

委 員:現状は準備や片付けのための時間として、余分に30分間が確保されているが、利用区分が3時間となった場合は、それが難しくなると思うので、そういった点についても、利用者から理解を得る必要がでてくる。

委員長:午後の区分を3時間×2枠ではなく、2時間×3枠の方が、利用者にとって使い勝手が良いという考え方もできる。

委 員:連続して施設の予約をすることはできるのか。

事務局:午前・午後・夜間といった形で、連続して予約することは可能である。ただし、現在の規則上は2日を超えての利用はできないとされている。

委員長:公民館の利用区分については、これまでの40年間、検証や見直しがされずに、ずっと同じままできた。令和6年度に西河原公民館で利用区分の変更が試験的になされると思うので、その状況を見ながら、利用区分については判断していただければと思う。

事務局:公民館としては、利用区分が増えれば、その分多くの方々に公民館を利用してもらえると考えている。今後の市民説明会やパブリックコメントでいただいた意見を基に、利用区分についても慎重に検討していければと考えている。

委員長:それでは本日の審議会はこれをもって終了とする。第5回審議会は、令和4年9月27日(火)午後6時30分から第4会議室にて開催する。