2024年12月
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1.日 時
平成29年11月6日(月)午後7時~午後9時15分
2.場 所
中央公民館 第一会議室
3.出席者
斎藤謙一委員長、馬場信義副委員長、植村多岐委員、飯田陽子委員、冨永美奈子委員、日向正文委員、深井秀造委員、谷田部馨委員
事務局…加藤達朗公民館長、刈田美江子副主幹、横山大輔主事
4.欠席者
髙尾戸美委員、長谷川まゆみ委員
5.傍聴者
0名
6.議 題
1 開会
(1)前回会議録の確認
2 報告事項
(1)公民館ホームページのアクセス状況について
(2)東京都公民館連絡協議会について
3 審議事項
(1)諮問事項に対する意見交換
4 その他
7.配布資料
・次第
・前回会議録(資料1)
・公民館ホームページのアクセス状況(資料2)
・諮問のための検討資料(副委員長作成)(資料3)
8.会議の結果
1 開会
(1)前回会議録の確認
― 全員承認 ―
2 報告事項
(1)公民館ホームページのアクセス状況について
― 資料2に基づき事務局から説明 ―
平成29年3月の立ち上げから10月までの公民館ホームページへのアクセス数を示した。
委員)前期公運審の答申でホームページの整備を挙げた。その効果を知りたくて今回要望を出した。数字の上でも効果が出ていると言える。
事務局)今回のホームページの整備で市民が情報にアクセスしやすくなったと分析している。今後、事務局側の情報発信のスキルも磨き、ホームページをさらに活用していきたい。
(2)東京都公民館連絡協議会について
― 各部会出席者(館長部会、委員部会、職員部会)から報告 ―
3 審議事項
(1)諮問事項に関する意見交換
委員長)副委員長から叩き台を作成して頂いた。資料3も踏まえ本日の議論を進めていきたい。
事務局)このたたき台以外でも、方向性を定めるため現段階での各委員の意見もお聞きしたい。
委員)まず前提として、現状での保育室のあり方をより深く知る必要がある。そのあとに、他市状況等にも目を配りつつ、狛江市での今後の取組みについて考えていく。そのような進め方はいかがか。
委員長)たしかにまずは現状での保育室についての認識を深める必要がある。保育室を活用した公民館事業への参加経験のある委員のお話を伺いたい。
委員)私は20年ほど前に参加していた。女性問題を考えるという広報の記事を見て、育児以外にも外に出たいと思い出席した。内容は、講師から人権問題等について学び、母親が勉強しているあいだ、子どもは保育サービスを受けるというものであった。保育サービスといっても、子供を預かるだけではなく、子どもを一人の人間として扱うという方針のもと、しつけやルールも教えるという内容である。たとえば、おもちゃの取り合いになったときにもなぜそうなったのか、また、どうしたら解決できるかなどを子供と共に考えた。講座終了後、保育者から保護者に対し保育中の出来事のフィードバックがあり、そこでも子育てや子どもについて考えるきっかけをいただいた。そして、さらに学びたいと思う人々がグループを作り、週1回保育室に集まり勉強した。それに加え、月に1回くらいの頻度ですべてのグループが集まり、保育者を中心に研修が開かれた。そこでは主に子育てや子どもに関わることについて学んだ。
委員)この事業は現在も継続されているか。
事務局)「女性セミナー」と「学習グループ保育」という形で現在も継続している。
副委員長)保育者の方は資格をもっていたのか。
委員)資格がない者もやっていた。保育の仕方を学ぶ講座もあった。
副委員長)グループ学習に参加されていた方が、その後、別の公民館活動に参加するということはあったか。
委員)他の公民館事業に参加する、あるいは内容は様々であるが公民館利用団体として活動するという話を聞いたことがある。
委員長)そもそもの保育室設置の目的は何であったか。セミナーをやるために設置したのか。そうでないとしたら何を目的に設置したのか。
委員)保育室ができて14年経ったときに作られた『保育室14年の歩み』という冊子がある。それによれば、公民館条例に基づき公民館が設置される以前から集まりがあった。そこで親御さんが勉強するために、子供のためのスペースができたと書いてある。最初の目的についてはこの冊子でわかるかもしれない。また、これに類する資料が公民館に残っているのならそれも参照できればと思う。あるいは、これに関わっていた方にお話を聞くのも一つの手であると思う。
事務局)当初の目的については、今後資料としてお出ししたい。
委員長)自分たちで保育者を用意できればどの団体でも利用できる。ただ実情では保育者を呼んでまで利用する団体が少ないので利用率が低くなってしまっている。たとえば、現在、市民大学では保育サービスはないが、付けるとしたら、保育室の利用率や市民大学の受講者が増加する可能性はある。
事務局)公民館側が用意した保育者から保育を受けるには公民館主催の事業にご参加を頂く必要がある。この点は20年前と同様である。現在は、保育室を利用いただくことについてはすべての団体に門戸が開かれている。ただし、保育室で保育が必要な場合は、各団体で保育担当者を確保していただくことが条件となっている。委員長の言うように、この条件が活動の幅を狭めている要因ではないかという認識を持っている。というのも、以前の会議でも申し上げたが、あるグループが活動する際、そのグループから保育者を出さなければならないとなると、保育担当者は本来の活動に参加できなくなるからである。目的は様々あると思うが、目的どおりの活動をしていただけるような状況を整えるのが、運営側である公民館の一つの責任ではないかと考えている。だから、なぜ保育室があるのかという問いに加えて、なぜ子どもを預ける必要があるのか、なぜ公民館で子どもを預かる必要があるのかという点についても考えていきたい。
委員)先ほどの委員が参加していた事業のような公民館事業に参加するためにこそ保育者を用意するのが大切で、社会教育の一環であるという点を強調すべきだと思う。ただ、そのためには公民館に魅力ある講座を用意する必要がある。
副委員長)社会教育も昭和と現在とでは中身が異なってきているのではないかと思う。現状では、繋がりをつくるという視点が大事になってきていると思う。中央公民館は市民センター内に図書館と併設、さらに市役所と隣接している。この環境を活かし、公民館以外の人々も使えるようにするのも一つの手ではないか。
委員)子育てというものには何か変わらない部分があって、その部分を公民館事業で扱うというというのが先ほどの委員の意見であったと思う。また一方では、時代は変わっているから公民館事業をそれに対応させていくのかという意見も出た。時代は変わっているけれども、時代の変化にのみ対応するとなると、その大事な部分というものが見失われる。逆に、時代の変化を捉えなければ、公民館事業は時代遅れのものになってしまう。力点をどこに置くのかも考慮しなければならない。
委員)事業についての広報をうまくやれば利用者は反応してくれるだろうか。
委員)身の周りの若い親御さんは公民館に興味を持っていないし、何をやっているのかすら知らないのではないか。
事務局)公民館を知らない人たちに興味を持ってもらうためにはどのような取組みをしていけばいいのかを考えるべきである。子育ての話を例に挙げるなら、小さな子どもにスマートフォンを渡すのは良くないといった杓子定規の話をしても、あまり意味はないと思う。そうではなく、切り口を変えて、まず興味をもってもらえるような事業を展開して、関わりが生じたところから最終的に子育てとはそういうものではないということを学ぶことができた、また、ふり返ってみたらこういう関わりは自身にとってプラスだったと思ってもらうことができた、そのように感じてもらえるような事業展開をしていく必要があるのではないか。
委員長)おもしろいことを公民館でやっているなら、公民館に足を運ぶきっかけとなるかもしれない。
副委員長)事業だけではなく、集まりたい場所も大切であると思う。たとえば、芸術の部屋、勉強の部屋など。最近、公民館のフリースペースで学習をしている学生をよく見る。場所さえあれば自主的に人が集まるのではないか。
事務局)環境の整備、機会づくりは大切である。また、思い切った事業展開も必要である。極端なことを言うなら、学校で怒られない化粧の仕方を教える高校生のためのメイクアップ講座などがあっても良いと思う。固くない内容の事業を展開するのもよいと考えている。
委員長)過去の青年教室は思い切った内容であったと思う。利き酒や競馬などについても学んだ。そのように考えると女性セミナーなど限定しすぎているような気もする。子育ては女性だけがするものではなくなっている。
事務局)近年、母子家庭だけでなく、父子家庭も増えている。そして父子家庭は孤立しやすいという話もある。そちらにも目を向けていきたい。たとえ、対象者が少数であっても社会教育としてやっていかなければならないことがあると思う。対象者が少数だから評価が低いというような乱暴な評価は、公民館事業に限っては当てはまらないと考えている。
委員長)多様性の受皿として公民館があってもよい。
事務局)試行錯誤的な取組みを続けることも必要である。ただその際には、取組みに対する評価はしっかりと行っていかなければならない。
委員長)次回以降どのように進めるか。
事務局)まずは委員から要望があった公民館の利用状況等についての資料提供を行う。他市の取り組みについても引き続き調査していきたい。
副委員長)実際に保育室の運用状況を見ることは可能か。そして、保育事業の担当者や保育者、また、自主グループ保育の参加者の話も聞いてみたい。また、学ぶべき取組みを行っている他市の視察も行いたい。
委員長)何らかの方法で利用者の意見や感想を聞くことは、今後の議論に有益であるため、事務局には調整願いたい。
事務局)関係者に打診していく。直接話を聞くこと以外にはアンケートというやり方もある。様々な方法も検討していきたい。
4 その他
― 特になし ―
委員長)他になければ、次回は1月15日(月)午後7時から、中央公民館第一会議室にて開催する。以上で本日の審議会を終了する。