令和4年度 第1回狛江市立公民館運営審議会会議録

 

1 日 時   令和4年4月12日(火)午後6時30分~7時30分

 

2 場 所   中央公民館 第4会議室

 

3 出席者     斎藤謙一委員長、都築完副委員長、長岡智寿子委員、長谷川まゆみ委員、内海貴美委員、中野潔委員、細谷明美委員

        事務局(浅井信治公民館長、刈田美江子副主幹(兼)事業係長、髙橋公平主事)

 

4 欠席者   小松香織委員、深井秀造委員

 

5 傍聴者   0名

 

6 配布資料  【資料1】令和4年度狛江市立公民館運営審議会体制について
        【資料2】令和4年度公民館事業の名称変更について 
        【資料3】令和3年度公民館事業の事業評価選定について
        【資料4】答申書(案)
        【資料5】各公共施設 比較一覧

7 会議の結果

(1)審議事項

 1)令和4年度狛江市立公民館運営審議会体制について
 ・正副委員長の選任
  事務局より資料1に基づき説明を行い、委員の推薦により、以下のとおり決定した。
  委員長:斎藤 謙一 副委員長:都築 完

 ・各担当の選任
  事務局より資料1に基づき説明を行い、各委員了承の上、以下のとおり決定した。
  東京都公民館連絡協議会委員部会:内海 貴美、細谷 明美
  こまえ公民館編集だより:都築 完、内海 貴美

 2)令和4年度公民館事業評価について
  事務局より、資料2、3に基づき説明

委 員:資料2について、事業名が「女性セミナー」から「子育てセミナー」へ変更となっているが、「女性セミナー」に関する事業を実施するときは、対象者を女性に限定していたのか。

事務局:令和3年度の女性セミナー事業の募集条件については、「市内在住・在学・在勤の方」としており、女性に限定はしていない。

委 員:令和4年度以降、事業名を「女性セミナー」から「子育てセミナー」に変えた背景として、ジェンダーレスの視点や、子育ての難しさが全国的に広がっていることなどが挙げられると思う。この名称変更を良い機会として、前身である女性セミナー事業の「女性セミナーⅡ」及び「いきいき子育てルーム」を評価対象として選定したいと思うのだがどうか。そして、この評価を踏まえて、令和4年度以降の子育てセミナー事業に取り組んでもらうというのはどうか。

委員長:評価をする際は、事業評価シートには「女性セミナー事業」としてまとめて評価することになるのか。

事務局:女性セミナー事業であれば、「女性セミナーⅠ」、「女性セミナーⅡ」、「いきいき子育てルーム」の3つのシートに分けて評価を行っていただく。

委員長:令和4年度の名称変更に伴い、女性セミナー事業の内容自体も変わるのか。

事務局:女性セミナーⅠが、成人学習事業へと移行し、女性セミナーⅡ及びいきいき子育てルームがそのまま「子育てセミナー事業」に残るよう整理した。

委員長:先ほど委員から意見があったとおり、令和4年度から新事業名になることを良い機会と捉え、今回の事業評価に女性セミナー事業を加えるのは良いと考える。また、事務局が推薦した「西河原映画会」については、例年大きな変化はなく、今後も変わらずに継続される事業なので、今回は見送ってもよいと感じる。

委 員:事業名を変更するのは今年度からではないと駄目なのか。令和3年度の事業評価をした上で、令和4年度以降の事業整理を行うということはできないか。そちらの方が効果的であると思うが。

事務局:確かに、審議会の評価を踏まえて、事業の整理や名称の変更を検討するのが望ましいと思われるが、今回は職員間で話し合い、名称に関して馴染まないものを中心に整理させていただいた。よって、令和4年度だけでなく、事業の整理や名称の変更等は、今後も審議会からいただいた評価・意見を基に、適宜反映させることはできるので、その点についてはご理解いただければと思う。

委 員:女性セミナーに「スマホで撮ろう!映える写真」の講座があるが、これが情報学習事業の「スマホ講座」に含まれない理由はなぜか。

委員長:情報学習事業のスマホ講座は、この情報社会を生きていく上で最低限知っておかないといけない教養・技術、スマホの基本的操作等を学ぶ講座である。一方、「スマホで撮ろう!映える写真」は、生きていく上でより良い人生を送るため趣味・知識を学ぶ講座である。それぞれ性質が異なるため、あえて分けていると考えられる。

事務局:それでは、委員からいただいた意見を基に、「夏休み将棋教室」、「初心者のための囲碁教室」、「チャレンジ青年学級」、「市民ゼミナール」、「女性セミナーⅡ」、「いきいき子育てルーム」、「日本語教室」の計7事業を評価対象に選定するということでよろしいか。

委 員:計7つの事業評価となると、委員・事務局ともに結構な負担となってしまうがその点は大丈夫か。令和4年度の予算編成に間に合わせる必要があることや、前年度に引続き、答申「新しい生活様式を踏まえた狛江市立公民館事業のあり方について」の検討も残っていることを踏まえると、少し減らした方が良い気がするがどうか。

事務局:たとえば、少年事業の「夏休み将棋教室」と「初心者のための囲碁教室」が類似している事業なので、どちらか一方を減らすということもできる。参加者の割合については、最近の将棋人気や、囲碁教室が初心者をメインに対象としていることから、囲碁教室の方が参加率は少ない。

委 員:であれば、将棋教室ではなく、参加率の少ない囲碁教室を今回は評価対象にし、必要に応じて見直しを図ることとする。たとえば、対象者の幅をもっと広げる必要があるという結論に至れば、事業区分を「少年事業」から「成人学習事業」へ移行するといった改善策が考えられる。

委員長:それでは、先述した7事業ではなく、「夏休み将棋教室」を除いた計6事業を令和4年度公民館事業評価に選定することでよろしいか。

委員一同:異議なし

 3)諮問事項について
   事務局より、資料4、資料5に基づき説明

委員長:資料4は、社会教育における公民館の立ち位置を理解するのに、分かりやすくまとまっており非常に良い資料である。さらに、「図書館」と「むいから民家園」の項目を加えることができれば、教育関連施設をすべて網羅することができ、より良い資料となる。また、「3 市における公民館の立ち位置について」で、公民館の役割が文章化されているのも非常に良いことである。「公民館とは何か」と他者から聞かれたときに、自分自身では分かっているつもりだが、言葉にして説明するのは非常に難しいと感じているところである。

事務局:資料4については、次回までに修正し、改めて配付させていただく。
 資料4の4「3つの重点施策について」「(3)未来に向けた取り組み」に関して、市の方針を鑑み、ゼロカーボンシティ及びデジタルトランスフォーメーションの文言を追加させていただいたのだが、これについては良いか。

委員長:構わないが、言葉だけを羅列することになってしまわないよう気を付けたい。例えば、デジタルトランスフォーメーションであれば、情報学習事業と関連させて、きちんと「市の方針に沿ってやっている」と言えるようにしておきたい。

事務局:情報学習事業の目的の一つである「情報格差を無くし、情報弱者を取りこぼさない」という視点は残しつつ、デジタルトランスフォーメーションという市の大きな目的に沿った事業も展開できればと考えている。

委 員:聞き慣れない言葉なので、まずは市民に知ってもらうということを目的として、たとえば市民大学で「デジタルトランスフォーメーション」の講座を開く等できれば、それだけでも地域課題に貢献していると言える。

委員長:事業を展開するにあたっては、事業評価をしながら事業を改善していく点についても、改めて本答申書に盛り込んだ方が良い。

事務局:了解した。

委 員:市における公民館の立ち位置について先ほど少し話が出たと思うが、できるだけ多くの市民の方にも知ってもらうという意味でも、たとえば「公民館だより」に、内容を噛み砕いて分かりやすく紹介するといった方法もある。

委員長:確かに、公民館だよりのレイアウトやページ構成については、十数年変化していない。変革を求めない利用者も結構多いと思うが、そういった層の理解を求めながら少しずつ中身を変えていくことが大切である。

委 員:議会事務局で発行している「市議会だより」の冊子が、最近になってデザインを大幅に変更している。前回のものだと視覚的に堅苦しく、手に取らない方が多くいたが、刷新してからは、手に取る方が増えたと聞いた。最近の公民館だよりはカラー印刷となり、確かに見やすくはなっているが、内容が旧態依然のままで地味だと感じる。もう少し読者に「これは何だろう」と興味を抱いてもらえるような内容に工夫できれば、さらに良いものとすることができる。

委 員:他にも、たとえば「公民館におけるSDGs」といった連続コラムを連載するといった内容でも面白いと思う。

事務局:市議会だよりの発行については、議会事務局で予算が付いているため、公民館だよりに同じ質を求めることは困難かもしれないが、できるだけ編集委員と連携しながら創意工夫を行い、発行に取り組んでいきたいと思う。

(2)報告事項

 1)令和4年度東京都公民館連絡協議会定期総会の参加委員について

事務局:4月20日(水)に昭島市公民館にて開催予定の令和4年度東京都公民館連絡協議会定期総会について、本審議会からは、斎藤委員長、長谷川委員、内海委員の計3名にご出席いただくこととなった旨、報告する。

 2)狛江市民センターを考える市民ワークショップについて

事務局:4月10日(日)に、第5回市民センター改修・新図書館整備合同ワークショップを開催し、30名以上の方にご参加いただいた。内容としては、改修後の市民センターにどのような図書コーナーを設けるか等について話し合った。参加した審議会委員からも、もし感想等あれば報告願いたい。

委 員:合同ワークショップということもあり、本来であれば、図書コーナーや新図書館について話し合う場であったが、なかなか進行どおりにいかない部分もあり、今後のスケジュールがさらに遅れてしまうのではないかという懸念がある。また、前回参加者から出た質問の回答を用意していないといった不手際が運営側にも見られた。今後も参加者からは厳しい意見が出されると思うので、そういった事前に防げるところは対処しておくべきである。参加者の多くは「市民センター、新図書館をより良くしていきたい」という気持ちを共通して持っており、大きな方向性は同じであると思う。それらをどのように基本構想・基本設計に盛り込んでいくか、今後も注視していきたい。

委 員:「お洒落な雰囲気の図書館になればいい」や「多世代間でお茶を飲みながら交流できる空間がほしい」等、グループ内で様々な意見が出た。参考までにワークショップ後に、市民センター内のテラスを確認してみたが、広い面積があるにも関わらず十分に活用されておらず、もったいない印象を受けた。建蔽率や防音等の問題もあると思うので、たとえば、テントを使用したオープンカフェ等の設置であれば、それらの問題を回避しながら気楽に利用者が集える空間を生み出すことができるのではないかといった意見が出た。また、参加者の中で、「とりあえずワークショップで意見を言わせました、意見を聞きました」だけで終わってしまうのではないかという心配の声が上がっていた。駄倉地区センター解体や、市民活動支援センター移転の問題等もまだあるので、これからどのようにまとまっていくかが気になるところである。

委員長:新図書館整備に賛成していない参加者がいたこともあり、ワークショップが進行どおり上手く進んでいなかった。建設的な意見が少なく、3歩進んで2.5歩戻るといった1歩がなかなか進まない状態である。もう少しファシリテーターがしっかり進行をこなすべきである。また、公民館と図書館は、所管課の内容をきちんと理解できているように感じたが、自身が所管する市民活動支援センターについて、政策室が本当に理解できているのかが見えず、少し不安を感じた。

 3)その他

事務局:長岡委員の紹介で、田園調布学園大学の学生と連携した「今から知りたい!就活・社会人マナー講座」を5月15日(日)に開催する。チラシや広報こまえ等で周知をさせていただく予定である。すでに学生とも2回程度打ち合わせをしたのだが、本当に熱意を持って事業に取り組んでいる学生ばかりで、公民館として有難い限りである。講座開催後、その報告を次回の審議会でさせていただければと思う。

委員長:それでは本日の審議会はこれをもって終了とする。第3回審議会は、令和4年5月24日(火)午後6時30分から第4会議室にて開催する。