平成30年度第3回狛江市立公民館運営審議会会議録

                          

                          

1 日 時   平成30年7月2日(月)午後7時~午後9時7分

 

2 場 所   中央公民館 第一会議室

 

3 出席者   斎藤謙一委員長、馬場信義副委員長、伊地知俊二委員、長谷川まゆみ委員、谷田部馨委員

        事務局(加藤達朗公民館長、刈田美江子副主幹(兼)事業係長、横山大輔主事)

 

4 欠席者   髙尾戸美委員、飯田陽子委員、冨永美奈子委員、日向正文委員、深井秀造委員

 

5 傍聴者   0名

 

6 議 題

 1 開会

(1)委嘱状交付(委員1名)

(2)前回会議録の確認

 2 報告事項

 3 審議事項

(1)諮問事項に対する意見交換

 4 その他

 

7 配布資料

 次第

 資料1  保育室に関する調査

 資料2  保育室のあり方について 各委員意見

 資料3  保育室視察指摘事項対応について

 前回会議録

 

8 会議の結果

 1 開  会

(1)委嘱状交付

伊地知俊二委員に対し事務局より委嘱状の交付を行った。

 

(2)前回会議録の確認

 委員)委員の名前が抜けている部分がある。追記していただきたい。

 事務局)追記する。

―全員承認―

 

 2 報告事項

副委員長より、東京都公民館連絡協議会委員部会での活動内容についての報告を行った。

 

 3 審議事項

(1)諮問事項に対する意見交換

 委員長) 前回の会議で出された質問事項に対して、各委員から意見を出していただくことになっていた。まだ回答いただけていない委員については、この場で意見を出していただきたい。

―全員了承―

 副委員長) Q9について、再度事務局から説明願いたい。

 事務局) 現状においては保育室の利用者は限定的であるが、保育室の利用を拡充することを認めるとした場合、保育室を単独で借りるときに、他の部屋と同様に利用料を徴収するかどうかという意味である。

 委員長) Q2については、公民館の保育室か市民センターの保育室かで議論の方向性が変わってくると思う。

 副委員長) 週何日か限定する形であれ、公民館の事業については今後も無料で使えるのがよいと思う。それ以外の時間については、自主的に使ってもいいし、保育料を払って使ってもよい。

 委員長) 保育の質が課題となる。市民センターの保育室とした場合は、一時保育が主となる認証保育所と同程度の質が求められるだろう。その点、委員はどう考えているか。

 委員) 現状のように、使いたい方がいるのだから、利用が少ないからといって不要であるということにはならない。より使っていただけるように、対象や目的をはっきりさせたほうがよいと思う。基本軸を設定しないと、いくら意見を出してもまとまらないと思う。

 事務局) このような形式になったそもそもの理由が、意見がなかなか出てこないという状況で続けていっても意見はまとまらないから、議論すべきポイントを絞る必要があったからである。足がかりとなる質問項目に対する全委員に意見を一覧表に整理をして、議論を深めていくための材料としていただく。以降、これをベースに議論を進めていくと、質問項目は増えていくと思われるが、それらの項目に対する各委員の意見も順次事務局が整理する。それを基に、公民館運営審議会(以下、「公運審」という)として、まとめていただく。

 なお、環境については、現状のままでよいと考えている委員は一人もいない。しかしながら、そこで一つ大きな問題になるのは、果たしてこの施設の改修はどうなるのかという点である。施設の改修方法がはっきりしていない中で、公運審の答申として、どのようなレベルまで踏み込んで表記することが出来るのかという話も出た。しかし、改修方法について明確にすることが難しい状況にあっては、「施設改修を行うにあたって現状の保育室環境を抜本的に改める取組みが必要であると認められる」といったような形で表記をしていただければ、事務局としては、抜本的な改善を図るための取組みをしなければならないのだという認識になる。そのような形で整理をしていただければよろしいと思う。

 委員長) 環境ということに関連して、すでに行った改善策が資料3に示されている。

 事務局) それほど具体的でなくとも、公運審として、こうしたほうがよいのではないかという方向性を明確に示していただくということでもよい。

 委員) Q2について、私は公民館における保育室はあまり必要だとは思わない。今、認証保育所が多く、定員も増えてきているのだから、必要性は低いのではないか。

 公民館で保育をやるとなると負担が大きいかと思う。また、現状は一部の人に使われているだけで、多くの市民は保育室を知らないのではないかと思う。一部の人たちのために行う必要はあるのか疑問に思っている。

 事務局) 認証保育所を含めた保育園は、親が就労していなければ利用できない。昼間に親が仕事をしているということは昼の公民館事業には参加できないことになる。

 では、誰が利用しているかというと専業主婦の方々が利用している。子育てをしながらも、何か学びを深めるために活動をしたいと思ったときに使えるのが、公民館の保育室である。

 認証保育所の一時保育を利用しながら公民館の事業に出ればよいという考え方もできる。しかし、費用や預けに行く手間がかかってしまう。このため、時代は変わっても、公民館の保育室を廃止してしまってよいのではないかという考え方には、理解を得ることは出来ないと思われる。

 もう一点のあまり知られていないということについては、事務局が反省すべき点である。年度末に、広報などで新年度の女性セミナー開催のご案内をさせていただいているが、これまであまり積極的に周知してこなかったというのが実情である。ただ、積極的にやったときに、現状の保育室の面積、設備といったようなもので果たしてどれだけの子どもたちを受け入れることが出来るのかというキャパシティの問題が出てくるので、現状の取組みとしてはこれが精一杯であるという実情もある。

 委員長) 教育の現場からの意見はあるか。

 委員) ニーズに合わせて拡大、あるいは縮小できるとよいと思う。学校にも特別支援教室というものがあるが、アメリカでは、そちらに軸足を置きながら通常の授業にも参加するというふうに、比較的自由に行き来できるようになってきているが、日本はなかなかそういったニーズに対応できていない。

   公民館も市民のニーズに応じて、例えば子どもたちが多くてフリースペースが少ないということであれば、フリースペースを拡充するなど、公民館の機能を変えていけるとよいのではないか。

 ところで、保育室の機能の拡充ということは、狛江市において子育てのニーズがあるということか。

 事務局) ニーズはあると思う。市内の保育園はここ5年で増加している。ただ、共働きしている人たちにとってはよいが、専業主婦の人たちについてはどうかということ。一時保育は使えるが、公民館で主宰している講座、あるいは、団体活動で学びを深めていこうと思ったときに、そこの部分を担えるのが公民館という機能しかないのが実情。

 委員) ちょっとした活動をするときに、保育室を活用できるとよいと思う。買い物や勉強をしたいときに少しだけ、というような取り組みもできればだいぶ変わってくると思う。

 事務局) 公民館だからこそ担わなければならない部分というものもあると思うので、その点については慎重な議論が必要であると思う。

 委員長) 公運審から図書館に質問をするべきである。図書館は保育室を不要だと考えているかもしれない。市民センターという意識でわれわれは議論をしているが、図書館はどう考えているか。それによって、保育室の利用については大きく変わってくる。まず論点として、市民センターの保育室として考えるか、公民館の保育室として考えるかということが出てくると思う。

 副委員長) 図書館の意見を聞くのは賛成である。後者の点については、市民センターとして考えるのがよいと思う。

 事務局) もう一つ整理する必要があるのは、団体としての利用と個人としての利用の違いをどうするか。議論がなかなかまとまらないので、図書館については個人利用、公民館は団体利用という考えをベースにとりあえずは考えていくというのはいかがか。それ以上の将来的な方向性については答申のなかにお示しいただければと思う。

 副委員長) Q6について、各委員の認識が異なるのではないか。

 委員長) 市民センターの保育室という位置づけであれば、指定管理にして、独立したものとして考えるほうがよいと思う。部屋代は保育料に含められていると考えて、保育士は必要ないから部屋だけ使うことはできないようにするのがよいのではないか。そうすれば図書館も公民館利用者も平等に使える。

 副委員長) 公民館登録団体が、他の部屋と一緒に借りて使うという現状の使い方は認めないということか。

 委員長) そうでなければ、図書館利用者や市役所利用者が使えないという日がでてきてしまうから、子どもを預かって事業はやるけれども、預けられない日があるのはなくしたい。

 副委員長) 私は逆で、公民館が占有して使える日があってもいいと思う。例えば、月・水・金の午前中は一般の人は使えないということでかまわないと思う。

 事務局) そこはおそらく運用のあり方の話になってくる部分で、その議論は少し先に必要になることだと思う。現在閉鎖的に使われている保育室をどのようにもっと広く使っていただけるか。枠を広げすぎてしまうと、収拾が付かないことになってしまうだろうから、それを上手に探りながら広げていくということを考えたほうがよいと思う。

 委員長) 3月の答申では公民館の保育室に的を絞る必要があるだろうか。もし、市民センターの保育室として考えると、話題が広がりすぎてしまい薄い内容になってしまうかもしれない。今の使い方だけなのか、子供参加型の事業をさらに展開することで利用頻度を高めるのか、といったところで考え方が変わってくる。言い換えれば、部屋のあり方なのか、その部屋で行われる事業の在り方なのか。委員の意見のなかに「環境整備、運営のすべてに改善の余地がある」というものがあるが、環境整備については、どういうものが理想的であるかということを示すことにしたほうがよいと思う。運用については、今やっている事業だけでよいのかの検討作業になると思う。図書館に意見を聞いていただくのは大前提であるが、公運審としての内容はそういったものがよいと思う。

 副委員長) 私は市民センターの保育室として考えたほうが良いと思う。具体的な事業ではなく、どういった精神のもとで何を作っていくかという内容でいいと思う。

 事務局) 委員のQ1回答は、的を得た回答だと思う。すなわち、「公民館という場所はそもそも地域コミュニティの学びのコアとなる場であって、この学びを地域全体の学びに変換することができる場である。したがって、個に閉じることなく、地域社会全体に還元できる学びである」という意見である。ここでいう「個」というのが、現状では公民館の団体としてしか使用できないわけだが、団体の中に身をおいている各人のことであると私は認識している。その人たちに学びの提供や補償をすることによって、その「個」が形はどうであれ、地域に還元してもらえることにつながっていって、またそれが公民館や図書館での学びへ広がっていく、そういうことが期待できるのがまさに公民館という場所であるという考えであると理解した。それならばQ2に対する、「あるほうが望ましい。ただし、公民館に閉じず、図書館等の施設利用者にも広く開放することが条件」という回答もそのとおりで、考え方として一本筋が通っていると思う。

 実態としても、市民センターというかたちで、保育室という機能をどちらか一方の利用者に限定するのは、今の時代は理解いただくことは難しいのではないかと思う。ただ、どういう風に運営していくべきかについては、慎重な議論が必要だと思う。

 委員) 市の方針を立てていただいてから、それを基にして、色々なニーズを把握したうえで修正していくといった流れで議論していくのがよいのではないか。

 事務局) 市民センターの改修計画が滞っているため、与えられた条件でできることは何なのかをこれから具体的に決定していかないといけない状況である。

 委員) 学習スペースについても議論すべきか。公民館にそういった機能があるとよいかと思う。

 委員長) 二期前の答申がパブリックスペースの充実についてであったが、結果としてパブリックスペースを拡大していただいた。また、前期の答申で出たFREE Wi-Fi設備については答申を出した3月の翌月4月には設置していただいた。

 事務局) 諮問内容とは直接的には重ならないが、学習支援の取組みについては、これまでの公運審の答申のなかで様々なご意見をいただいている。それを受け、各公民館にフリースペースを設けている。このスペースを常設してみた結果、多くの児童生徒の利用があった。その反面、限られたスペースの中では拡充をしていくのは厳しい状況にある。そのような中で、昨年の夏から狛江市の学校現場では、働き方改革という取組みが進められており、昨年の8月に5日間、前後の土日を併せて計9日間を一斉閉庁日として、教職員はもちろん、生徒も学校には立ち入らないというかたちで、連続して休みを取れる期間を設定した。今年も8月11日から19日まで実施する。この取組みは狛江市の教育委員会として平成30年度以降も継続して行うことが決定している。一つの学校単位で何かことを進めたからといって、働き方改革が実現できるような次元ではないので、狛江市教育委員会としては、地域を含めたオールこまえで取組みを進めるという位置づけをしている。公民館では、祝日である11日を除いた、8月12日から19日まで、中央公民館と西河原公民館の一部の活動室を子どもの居場所という形で開放する予定である。また、場所の提供だけではなく子ども食堂を行っている団体による食事提供や学習支援を行っている団体による学習支援も行う予定。今回試験的に実施し、今後に繋げていけたらと考えている。この事業から、夏だけではなく、毎月やってもらいたいという別のニーズが出てくる可能性もある。

 委員) そのような内容もQ8の「公民館事業としてどのような企画、事業が望ましいか」という質問に関係させるべきか。

 委員長) Q8は保育室内に限定しているのではないか。

 委員) 公民館全体としてではないのか。

 委員長) そうなると大きく意見が変わってくるかと思われる。

 事務局) それは委員各自の意見でかまわない。公民館全体としての事業の企画立案のあり方でもよいと思うし、保育室の運営に関係してという部分に限定してまとめていただいてもよい。

 委員) 幼稚園への入園を待っている親は多くいる。そういう方々が行ける場所があるとよいと思うが、あまり話を広げすぎるのはよくないと思う。

 事務局) 図書館にも親子が多く来館する。また、セカンドブック、サードブック等の事業があるが、対象者は保育室の存在を知らないだろう。そこで図書館と連携することで、新たに保育室の存在に気づくことで、公民館で活動してみようというきっかけ作りになるかもしれない。

 委員) 一時間単位で値段設定をして、だれにでも開放すれば、多くの人が来るのではないかと思う。

 事務局) そう思う。ただ、いままでの公民館保育室の理念と相反する。しかし、一時預かりのような預かり方をしても、われわれの工夫で限られた時間でも利用した子どもたちが何かを学べるような場にすることはできると思う。

 委員) 利用者を限定しないと混乱を招くことになると思う。

 事務局) 限定は必要だと思う。

 委員) 質問への回答を、公運審としてまとめるのはいつ頃になるか。

 事務局) 11月以降の審議会で行う予定である。

 委員長) 事務局には各委員に質問の回答を再度要請していただきたい。

 副委員長) 福生市の調査についても情報共有を行っていただきたい。

 事務局) 今日欠席の委員に対しては、再度質問事項にお答えいただくよう連絡をする。また、出席されている方は、資料1を読み込んでおいていただきたい。福生市の調査については各委員にお配りする。

 委員長) では、他になければ、次回は9月25日(火)中央公民館の第一会議室にて開催する。