日時
令和6年2月26日月曜日午前10時から11時30分まで
場所
市議会第1委員会室
出席者
議長:谷川章雄
副議長:塩澤寛樹
委員:坪西由美子、寺田良喜、長沢利明、山崎久登
事務局:鎌谷京子、宇佐美哲也、清水聡(社会教育課)
欠席者
なし
議題
- 狛江市文化財の指定について
- 狛江市文化財保護条例の改正について
- 文化財関連事業等の報告について
その他
提出資料
- 狛江市文化財の指定について
- 狛江市文化財保護条例(案1)
- 狛江市文化財保護条例(案2)
- 狛江市文化財の指定及び登録の基準(案)
- 東京都内26市・23区の登録文化財の件数及び条例記載
- 東京都内26市・23区の登録文化財の種別内訳
- 令和5年度文化財関連事業等の報告
会議の結果
- 会議に先立ち、新たに文化財専門委員に委嘱された山崎委員挨拶。
- 議長、開会を宣言。
議題1.狛江市文化財の指定について
- 議長から、本議題については、指定候補の文化財についての議事であり、所有者に関する情報や価値判断を伴う内容となるので、非公開とすることを説明し、全会一致で非公開を決定しました。
(理由)文化財の指定及び解除等重要事項の審議、指定候補の文化財に関する議事等については、所有者に関する情報や価値判断を伴う審議となるため、非公開とする。
議題2.狛江市文化財保護条例の改正について
事務局から、狛江市文化財保護条例の改正について、下記のとおり説明し、委員から意見を求めました。
- 文化財保護条例については、前回の会議において、事務局から、①文化財の種別について、文化財保護法や東京都文化財保護条例と整合した種別とすること、②文化財専門委員の会議について、文化財保護法第190条に基づく「地方文化財保護審議会」として明確に位置付けること、③令和4年4月の文化財保護法の改正による地方登録制度を導入した形に改正すること、の3点を踏まえ改正したい旨を説明し、具体的な検討を進めることとなっていました。
- 前回会議において、各委員からの指摘を踏まえ、改正案を2案作成したことを説明しました。ひとつは、指定及び登録についての手続きごとの規定に基づき構成したもの、もうひとつは文化財の種別ごとに規定を整理したものです。
- 委員からは、文化財保護条例の改正にあたっては、改正事項が幅広く、多岐にわたることから、一部改正ではなく、事務局案のとおり全部改正で対応すべきとの意見が出されました。
- 委員からは、文化財の種別について、事務局案のとおり、文化財保護法に規定されている文化的景観や伝統的建造物群保存地区、文化財の保存技術、東京都文化財保護条例に規定されている旧跡については、市内に該当するものがないと考えられることから、これら種別を含める必要はないとの意見が出されました。
- 委員からは、文化財専門委員の会議の位置付けについては、事務局案どおり、文化財保護法に基づく、文化財保護審議会とするべきとの意見が出されました。
- 委員からは、登録制度については、指定のための前段階という位置付けではなく、指定制度と登録制度の違いを踏まえ、保護の裾野を広げるための制度とすることが望ましく、そのためには、手続きをある程度簡素化することを踏まえて検討することが望ましいと考えられる。
運用に当たって、具体的にどのようなものを登録していくのか、登録の対象候補のようなものがあれば、制度自体を検討しやすいのではないかとの意見が出されました。
- 委員からは、登録文化財に対する補助制度については、毎年一定額が支給される奨励金制度ではなく、指定文化財と同じように、文化財の修理など必要な時に活用できる補助金制度を検討すべきとの意見が出されました。
- 以上、各委員からの指摘を踏まえて、文化財保護条例の改正に向けて条例案の検討を進め、改めて会議に報告することになりました。
議題3.文化財関連事業等の報告について
- 事務局から、毎年開催されている東京文化財ウィークの企画事業として、市教育委員会では、文化財めぐりと文化財関連展示、古墳現地解説を実施したことを報告しました。文化財めぐりは、「狛江の歴史を歩いて学ぼう」と題し、古くからの道筋が残る大山道や品川道を歩きました。文化財関連展示は、「写真と模型で見る狛江の古墳」と題し、市内に残る古墳を紹介する写真パネル等を展示し、また古墳現地解説は、東京都指定史跡である兜塚古墳にて現地解説を行った後、通常公開していない近隣の古墳を案内しました。なお、文化財関連講座として、9月に「近代から現代の狛江の道」を、2月に「幕末の江戸湾海防と狛江の村々」をそれぞれ行いました。
- 事務局から、1月26日の第70回文化財防火デーの実施に合わせ、市内に所在する文化財の管理を徹底し、防火防犯体制の強化を図るために、泉龍寺にて文化財を対象とした自衛消防訓練等を行ったことを報告しました。
- 事務局から、多摩地域の各自治体で刊行された郷土誌・文化財関係の出版物等を一堂に集めて展示頒布する第36回多摩郷土誌フェアに参加し、合計で70冊の刊行物を頒布したことを報告しました。
その他
- 事務局から、現在、市庁舎内や旧狛江第四小学校に分散保管されている文化財及び歴史資料等の保管施設について、庁内検討委員会で検討を行い、中間報告が提出されたことを報告しました。次回の会議については、秋頃の開催を予定していますが、開催日程については後日改めて事務局にて調整することとなりました。
- 議長、閉会を宣言。
文化財専門委員名簿
議長
谷川章雄
副議長
塩澤寛樹
委員
坪西由美子、寺田良喜、長沢利明、山崎久登
公募市民委員がいない理由
狛江市文化財の指定及び解除等重要事項を審議するために専門的な知識が要求されるため。