日時
令和7年6月5日木曜日午後6時から7時40分まで
場所
市議会第1委員会室
出席者
会長:谷川章雄
副会長:塩澤寛樹
委員:寺田良喜、長沢利明、山崎久登
事務局:金築宏美、宇佐美哲也、清水聡(社会教育課)
欠席者
なし
議題
- 会長・副会長の選出について
- 令和7年度文化財保護事業計画について
- 狛江市文化財の指定について
その他
提出資料
- 令和7年度文化財保護事業計画(案)
- 令和6年度埋蔵文化財発掘調査一覧
- 埋蔵文化財年度別発掘調査件数及び事務処理件数
- 令和6年度市内遺跡発掘調査地点
- 令和6年度狛江市立古民家園(むいから民家園)入園者数
- 指定理由書(案)
会議の結果
- 会議に先立ち社会教育課長挨拶。
- 事務局で開会を宣言。
- 議題1の審議に入る。
議題1.会長・副会長の選出について
- 事務局から、文化財保護審議会の会長・副会長については、狛江市文化財保護条例施行規則第24条第2項の規定により、任期が1年となっており、委員の互選で選出していだたくことを説明しました。
- 会長については谷川委員が、副会長については塩澤委員が、全会一致で選出されました。
- 進行を谷川会長に交代し、議題2へ。
議題2.令和7年度文化財保護事業計画について
- 事務局から、令和7年度の文化財保護事業計画(案)について、令和6年度の事業の実施結果報告を含めて、下記の通り説明しました。
- 文化財の調査については、各種文化財の調査を適宜行うとともに、文化財総合調査として、引き続き、亀塚古墳の再評価のため、出土遺物の再調査を進めていきます。
- 文化財の管理・保存については、白井塚古墳公園の開園に向けた調整・調査等を進めるとともに、公園整備のための擁壁工事の影響を受ける範囲に当たる礫槨の一部の取り上げを行います。また、古墳保存整備検討委員会において、市内の古墳の保存整備や活用方法等について検討していきます。
- 史跡等の管理は、兜塚古墳、教育発祥の地、万葉歌碑周辺の維持管理等を行います。
- 文化財保存事業費補助金は、本年度も市指定無形文化財であるおはやしの保持団体に交付する予定です。
- 寄贈資料の受け入れは随時行い、発掘調査にて出土した遺物等と合わせて、今後の活用に向けた適切な保存・保管方法を検討していきます。
- 文化財等保管施設の整備については、現在、市役所や旧狛江市立狛江第四小学校の校舎などに分散させて保管している文化財等を保管する施設の整備に向け、具体的な設計を行います。
- 文化財防火デーは、例年どおり狛江消防署の取組みに協力していきます。
- 文化財の活用・普及啓発については、東京文化財ウィーク2025へ参加し、期間内に文化財めぐりや展示等を実施する予定です。また、文化財関連講座の実施や文化財説明板の設置を予定しています。
- 学校との連携としては、引き続きこまえ文化財ガイド1~3の印刷配布を行い、小学6年生を対象とした出前講座を実施します。また、子ども向け文化財関連事業として、夏休み子ども文化財教室を行います。
- 出土遺物の再整理やレプリカの作製などを通じて、出前講座の充実を図るなど、地域の歴史や文化財について学ぶ素材として、出土遺物の積極的な活用を進めます。
- 埋蔵文化財の保護については、埋蔵文化財の照会対応、事前協議、各種開発に対応した確認調査や本調査の調整、指導・監理などを行います。
- なお、令和6年度は包蔵地の照会件数が減少していますが、これは狛江市地図情報サービスの埋蔵文化財包蔵地マップ(遺跡地図)で包蔵地の確認ができるようになったためと考えられます。令和6年度の発掘調査の件数は14件で、本調査は3件、試掘調査は11件実施し、うち4件は西和泉地域で調査を実施したもので、弥生時代後期の住居跡等が検出されています。西和泉一丁目、二丁目については、令和4年度以降継続してきた多摩川住宅ニ棟地区再開発に伴う試掘調査の結果及び本調査の結果と、令和6年度末に実施した旧狛江市立狛江第四小学校敷地における試掘調査の結果を踏まえ、西和泉遺跡として、遺跡地図に新規登載しました。
- 古民家園の管理・運営については、古民家の維持管理、体験教室や講座等の事業を実施しています。令和6年度の入園者は、14,808人となっています。
- 歴史公園の管理・公開については、猪方小川塚古墳公園と亀塚古墳公園、土屋塚古墳公園の維持管理・公開を行います。また、公開に当たり保存処理を施した猪方小川塚古墳の横穴式石室については、保存状況の経過観察を行い、状況に応じて必要なメンテナンスを行っていきます。
- 令和7年1月に開催予定の多摩郷土誌フェアへ参加する予定です。
- 委員から、古民家園の入園者について、コロナ禍以降減少している原因と入園者を呼び込むための対策を検討する必要があるとの意見が出され、事務局からは、猛暑の影響で7月から9月にかけての夏場の期間に入園者数が著しく減少していること、夏休みの期間中に実施していた子ども向け事業などが熱中症予防の観点から古民家園では実施できなくなっていることを説明しました。入園者を呼び込むためには、事業立てを再検討する必要があり、令和4年度からは地域の方々を中心に実行委員会を組織してイベント型事業を実施し多くの方々に入園していただいており、効果的な事業について検討を進めるために、今年度は開園時間の延長を試行するなど、検討を進めていきます。
- 以上の説明の後、議題2の令和7年度事業計画については全会一致で了承されました。
議題3.狛江市文化財の指定について
本議題については、指定候補の文化財についての議事であり、所有者に関する情報や価値判断を伴う内容となるので、非公開といたします。
(以下、非公開とする)
その他
- 委員から、今後開催する会議では、参考資料として、狛江市文化財保護条例や狛江市文化財保護条例施行規則、狛江市文化財指定及び登録基準など、その都度印刷配布するのではなく、それらをまとめたファイルを作成し、議事の際に委員にファイルを配布し、回収するかたちをとることが提案されました。
- 次回の会議については、9月頃の開催を予定していますが、開催日程については後日改めて事務局にて調整することとなりました。
- 会長、閉会を宣言。
文化財保護審議会委員名簿
会長
谷川章雄
副会長
塩澤寛樹
委員
寺田良喜、長沢利明、山崎久登
公募市民委員がいない理由
狛江市文化財の指定及び解除等重要事項を審議するために専門的な知識が要求されるため。