1.日時

令和6年3月28日木曜日午後6時30分から8時15分まで

2.場所

狛江市防災センター3階303会議室

3.出席者

議長:稲葉和也

副議長:長沢利明

委員:坪西由美子、遠藤美帆

事務局:社会教育課課長、同課文化財担当副主幹、同課同担当主査

4.欠席者

委員:堀井美智子

5.議題

  1. 令和5年度の運営状況及び事業実施結果について
  2. 令和6年度の事業計画について
  • その他

6.配布資料

  1. 古民家園年度別入園者数(平成30年度~令和5年度)
  2. 令和5年度古民家園事業実績
  3. 令和6年度古民家園事業(案)

7.会議の結果

会議に先立ち、社会教育課長から挨拶、新任委員の自己紹介がありました。

事務局から、本会議は原則公開とすること、会議録は要点筆記とし、議長が確認した後、市教育委員会ホームページで公表することを説明し、各委員から了承を得ました。

議題1.令和6年度の運営状況及び事業実施結果について

令和5年度の古民家園の運営状況及び事業実施結果について、事務局から次の事項を報告しました。

  • 令和5年度の入園者数は、昨年度と同じ水準になりましたが、昨年度は旧荒井家住宅主屋の茅葺屋根の葺き替え工事の影響から、入園者数の落ち込んだ時期があったので、それを踏まえると、令和5年度の入園者数は伸び悩んだと見られること、新型コロナウイルスの影響で入園者数が大きく減少して以降、なかなか以前の状態へ復することができず、特に平日午前中に見られた子育て世代の親子の入園が減少していることを報告しました。
  • 文化財を保存・管理する施設の取組みの評価を、入園者数のみで下すことはできないが、一つの指標にはなるので、今後はコロナ前に復することを目指して、管理・運営に取り組んでいく必要があることを報告しました。
  • 令和5年度の事業の実施回数は60回で、うち34回は定例事業であったこと、事業の総参加者数は3,034人で、うち定例事業の総参加者数は951人であったことを報告しました。昨年度の事業実施回数は44回、うち定例事業が22回、一昨年度の事業実施回数は35回、うち定例事業が23回で、昨年度は茅葺屋根の葺き替え工事、一昨年度は新型コロナウイルスの影響があったので単純に比較はできないものの、事業の実施回数と参加者数からすると、令和5年度の事業については、予定どおり概ね良好に実施できたことを報告しました。
  • 定例事業の「古民家園で遊ぼう」の参加者数は、概ね良好で、参加者数が少ないのは、雨天の日や夏期に当たっており、当事業の参加者数は天候や気温に大きく左右されること、「昔あそび体験」については、参加者数が少ない状況が続いており、改善策として、子どもが集まりやすい午前中の実施を検討していることを報告しました。
  • イベント・体験教室等について、園内の田畑で収穫した作物や古民家のカマドを活用すべく、年中行事等の事業と絡めて食べ物を振る舞い、参加者からは好評であったこと、大人向けの講座について、開催日時を休日午前から平日夜間に変更したところ、参加者数が増加したこと、夏期の事業について、暑さから参加者数が伸び悩むうえ、熱中症対策も必要となり、開催日時を変更せざるを得ない状況も生じたこと等、実施結果とともに結果から伺える傾向等を報告しました。
  • 開園20周年記念事業の企画・運営に当たった「古民家園20周年記念事業実行委員会」を母体とする「みんなのむいから民家園事業実行委員会」に委託してイベント型事業を実施したこと、イベント型事業は、8月26日に「みんなのむいから夕涼み」、1月21日に「古民家園で餅つき体験」、3月23日に「古民家園でも桜まつり」を実施し、いずれも飲食の提供を伴うもので、天候に恵まれなかったものの、多くの方に楽しんでいただいたこと、施設の規模から集客には限界があり、イベント型事業を実施するに当たっては、やみくもに多くの人を集めるのではなく、ターゲットを絞って事業を企画したり、あえて周知を控えめにしてみる等、工夫をしていく必要があることを報告しました。
議題2.令和6年度の事業計画について

令和6年度の事業計画について、事務局から企画に当たって留意している点等を報告しました。

  • 事業の目的は、地域の歴史や民俗を伝え、また、地域の歴史や民俗に触れる機会、学ぶ機会を提供することにあり、これに加えて、次年度も地域に開かれた施設として賑わいを創出するためにイベント型事業を実施していく予定であること。
  • 事業は、基本的に令和5年度に実施した事業を踏襲して実施すること、その上で、事業の実施継続可能性について検討していくこと。
  • 年中行事や市域に伝わる生活文化への理解を深めるため、年中行事に絡めて場を活かした事業を実施すること。
  • 大人向けの事業については、平日や夜間の実施も試行していくこと。
各委員からの意見

以上の報告に対し、各委員から次のような意見が示されました。

  • 子育て世代の来園を促すのであれば、それに適した情報発信が求められる。子育て中の親が情報収集等で訪れる施設、例えば子育て支援センターや図書館等にて、古民家園の案内が目に留まるように工夫してみること、こうした施設でツイッター登録を促す案内等を掲出してみること、子育てねっとを活用して情報発信していくこと、SNSを活用するのであれば、検索でヒットしやすい用語を入れ込んでみることなど、情報発信で工夫してみてはどうかとの意見がありました。また、古民家園は、園内で子どもを自由に遊ばせることもでき、子育て中の親にとっては魅力的な施設に映るが、外から見ると古い建物を大切に保存している施設といったイメージが強く、少し委縮してしまうので、通り沿いの掲示板等をうまく活用するなどして、気軽に立ち寄れる雰囲気を醸成することも必要ではないかとの意見がありました。
  • 事業のタイトルなど、表現が硬いように思われるので、事業のターゲットに応じて表現を工夫してみてはどうかとの意見がありました。
  • 年中行事の展示などは、狛江で生まれ育った古老の方から指導いただいて再現しているようだが、作業を補助することなどを通じて伝統を引き継いでいって欲しいとの意見がありました。
その他

次年度の会議は、通例どおり9月中旬と3月下旬の2回を予定しているが、具体的な日程等については事務局で調整することになりました。

議長、閉会を宣言。

古民家園運営評議会委員名簿

議長
稲葉和也(学識経験者)

副議長
長沢利明(学識経験者)

委員
坪西由美子(社会教育関係者)、遠藤美帆(公募市民委員)、堀井美智子(公募市民委員)