1.日時

令和7年10月6日月曜日午後6時30分から8時まで

2.場所

狛江市立古民家園

3.出席者

議長:稲葉和也

副議長:長沢利明

委員:米村創、遠藤美帆、堀井美智子

事務局:社会教育課課長、同課文化財担当副主幹、同課同担当主査

4.議題

  1. 議長・副議長の選出について
  2. 令和7年度上半期の運営状況及び事業実施状況について
  3. 令和7年度下半期の事業について
  4. 令和8年度の事業について
  • その他

5.配布資料

  1. 古民家園年度別入園者数(令和2年度~令和7年度)
  2. 夏期の古民家園の運営-開園時間の変更と臨時休園の試行について-
  3. 令和7年度古民家園事業実績
  4. むいから枝豆収穫祭・みんなのむいから夏祭り実施報告
  5. 令和7年度の古民家園事業
  6. 令和8年度の古民家園事業

6.会議の結果

  • 会議に先立ち、事務局から、新たな任期の委員構成について説明し、新任委員の自己紹介がありました。
  • 事務局から、本会議は原則公開とすること、会議録は要点筆記とし、議長が確認した後、市教育委員会ホームページで公表することを説明し、各委員から了承を得ました。
議題1.議長・副議長の選出について

委員の互選により、議長に稲葉委員、副議長に長沢委員が選出されました。

議題2.令和7年度上半期の運営状況及び事業実施状況について

令和7年度上半期の古民家園の運営状況及び事業実施状況について、事務局から次の事項を報告しました。

  • 令和7年度上半期の入園者数は、前年度の上半期と比べると増加しているが、令和4・5年度の上半期と比べると減少していること、前年度の上半期より増加しているのは、夏期に実施したイベント型事業の成果よるもので、講座やイベント型事業の参加者数は伸びているが、日常的な入園者数は減少傾向にあることを報告しました。
  • 熱中症対策と効率的な施設の維持管理の観点から、8月1日から8日までの8日間、閉園時間を午後4時30分から午後7時30分に変更し、9日から14日までの6日間、臨時休園を試行したこと、結果として、午後4時30分以降の時間帯の入園者数は、その日の各時間帯の入園者数の横ばいであり、多少暑さが和らぐ夕刻に入園者数が伸びるのではないかという見込み通りにはいかなかったことを報告しました。
  • 令和7年度上半期の事業の実施回数は22回で、うち11回は「古民家園で遊ぼう」と「昔あそび体験」の定例事業であったこと、各事業とも参加者数は良好で、特にイベント型事業は前年度と比べて倍近くになる事業があったことを報告しました。
  • 子ども向けの伝統文化体験について、生け花教室をイベント型事業に組み込み、子どもたちが参加しやすい形に切り替えたところ、結果は良好であり、単体の教室よりも気軽に参加できるようイベント型事業や年中行事に関する事業に組み込む方が、伝統文化に親しむ機会を提供するうえでも効果的であることを報告しました。
  • サッカークラブのFC東京と連携して取り組んでいる畑での枝豆栽培について、今年度は種蒔きから地域の子どもたちに参加してもらい、畑の手入れを経て、最後に自分たちで収穫する一連の体験型事業として実施し、カマドで炊いたご飯や採れたての野菜を楽しむ機会も提供して好評であったことを報告しました。
  • イベント型事業について、古民家園を活用した地域交流と賑わいを創出する企画として、今年度もみんなのむいから民家園事業実行委員会が、7月27日に「むいから枝豆収穫祭」、8月23日に「みんなのむいから夏祭り」を実施したこと、「むいから枝豆収穫祭」は、FC東京との連携事業で栽培・収穫した枝豆をカマドで茹でて参加者に振る舞う企画で、FC東京のオリジナルクラフトビールを提供するとともに、子ども向けのお楽しみコーナー等も設け、賑わいを見せたこと、「みんなのむいから夏祭り」は、気軽に伝統文化に親しむ企画で、園庭にて盆踊りと和太鼓の体験、古民家内で怪談を実施し、飲食の提供や子どもが楽しめる縁日コーナーを設け、多くの参加者が見られたこと、両事業とも前年度に比べ倍近い参加者が あったことを報告しました。

議題2の報告に対し、各委員から次のような意見が示されました。

  • 夏期に開園時間を延長する取組みはよいと思うが、もう少し周知の工夫が必要ではないか。例えば、イベント型事業の主たる参加者層である子育て世代をターゲットにしたおばけの絵本特集や怪談話、散歩がてらに立ち寄る人をターゲットにした飲み物の提供など、ちょっとしたことを一緒に実施するだけで、それなりの効果が期待できるのではないかとの意見がありました。
  • 情報発信に関して、リニューアルされた狛江駅周辺での広報が効果的ではないか。狛江駅を利用する際、駅周辺の掲示板や商店に掲示されたポスター等が目に留まる。ポスターに二次元コードを表示し、詳細な情報にアクセスできるような仕掛けも効果的ではないかとの意見がありました。
  • 「みんなのむいから夏祭り」で実施した怪談は、怖い話を語るというより、怖いスポットを紹介しつつ、その場所にちなんだ話をするといった内容だったようだが、怪談で、子どもと大人が同一内容なのは好ましくないのではないか。また、せっかくの古民家なので、雰囲気にあった内容を選んだ方がよいのではないかとの意見がありました。
議題3.令和7年度下半期の事業について

令和7年度下半期の事業計画について、事務局から事業の実施予定を説明しました。

  • 令和7年度下半期の事業は、前年度第2回目の会議にて提示した事業案をベースに実施していくが、上半期にものづくりが体験できる教室を実施することができなかったので、染め物体験などを組み込むことができないか検討していくことを説明しました。
議題4.令和8年度の事業について

令和8年度の事業について、事務局から事業を計画するに当たり配慮している点とそれを踏まえた次年度の方向性を説明しました。

  • 事業の目的は、地域の歴史や民俗を伝え、また、地域の歴史や民俗に触れる機会、学ぶ機会を提供することにあり、これに加えて、地域に開かれた施設として賑わいを創出するためにイベント型事業を実施していくこと、次年度も引き続き、開園日・開園時間の変更を試行していくこと、夏期と冬期は、季節に即した事業を除き、極力事業の実施を控えること、子ども向けの伝統文化体験をイベント型事業に組み込み、気軽に体験できる機会を提供していくこと、都立狛江高等学校や市と包括連携協定を締結している成城学園と連携した新規の事業を検討していくことを方向性として考えていることを説明しました。

議題3・4の説明に対し、各委員から次のような意見が示されました。

  • 染め物体験について、まずは染める、染まるを体験する内容でよいのではないか。例えば、園内の植物を使用した草木染め、もっと単純に、玉ねぎの皮やヨモギで染めてみるといった内容でもよいのではないかとの意見がありました。
  • 食文化を伝える事業として、うどん打ちを企画してみてはどうか。かつて狛江では、「そば」とは「うどん」のことを指していたくらい、「うどん」を食する文化があったので、狛江らしさがでる企画にもなるのではないかとの意見がありました。
  • 園庭には多くの草木が植生しているが、例えば、ミツマタ、コウゾ、マコモなど、生活と深い関係のある植物を植えてみるのはどうか。栽培は難しいが、多摩地域が産地であった江戸紫や万葉植物を栽培するのも一つではないかとの意見がありました。
その他
  • 次回の会議は、通例どおり翌年3月下旬を予定しているが、具体的な日程等については事務局で調整することになりました。
  • 議長、閉会を宣言。

古民家園運営評議会委員名簿

議長
稲葉和也(学識経験者)

副議長
長沢利明(学識経験者)

委員
米村創(社会教育関係者)、遠藤美帆(公募市民委員)、堀井美智子(公募市民委員)