1.日時
令和7年3月27日木曜日午後6時30分から8時まで
2.場所
狛江市防災センター4階402会議室
3.出席者
議長:稲葉和也
副議長:長沢利明
委員:遠藤美帆、堀井美智子
事務局:社会教育課課長、同課文化財担当副主幹、同課同担当主査
4.議題
- 令和6年度の運営状況及び事業実施結果について
- 令和7年度の事業計画について
5.配布資料
- 古民家園入園者数資料(年度別・曜日別・時間別)
- 令和6年度古民家園事業実績
- 令和7年度古民家園事業(案)
6.会議の結果
事務局から、本会議は原則公開とすること、会議録は要点筆記とし、議長が確認した後、市教育委員会ホームページで公表することを説明し、各委員から了承を得ました。
議題1.令和6年度の運営状況及び事業実施結果について
令和6年度の古民家園の運営状況及び事業実施結果について、事務局から次の事項を報告しました。
- 令和6年度の入園者数は、前年度と比べると減少しており、近年の減少傾向が治まっていないこと、7月から9月までの入園者数が特に減少しており、猛暑が大きく影響したものと見られるが、夏期以外の各月の入園者数も減少しているので、要因は気候のみではないと考えられること、一方で、事業の参加者数は概ね良好なので、日常的に訪れる入園者が減少していると考えられることを報告しました。
- 令和6年度の事業の実施回数は59回で、うち28回は「古民家園で遊ぼう」と「昔あそび体験」の定例事業になること、定例事業の実施回数は、前年度より減っているが、熱中症対策として夏期の実施を休止したためであること、「古民家園で遊ぼう」の参加者数は概ね良好だが、「昔あそび体験」は参加者数が伸び悩んでおり、実施時間を変更するなど、梃入れを行っていること報告しました。
- 定例事業以外の各事業の参加者数は、概ね良好であったこと、上半期はFC東京との連携事業に力を入れ、本年度も園内の畑で枝豆を栽培し、収穫祭には多くの参加者を得たこと、熱中症対策から夏期の子ども向け事業を改編し、伝統文化関係の体験教室は、実施時期の見直しや、大人向け事業への切り替えを行ったこと、十五夜と十三夜の当日が休園日に当たったため、夜間の特別開園を実施し、一定の入園者を得られたこと、下半期は新規事業の実施に力を入れ、大人向けの民俗学講座「お祭り探訪」と文化財講座「建築の見かた、楽しみ方」を開講し、定員は少人数で、参加者数は多くはないが、今後、古民家園のサポーターとなりうるコアな人材の発掘も兼ねており、連続講座として引き続き実施していく予定であること、 年中行事に絡む事業として、節分には鬼のお面作り、上巳の節句には「むいからひな祭り」と題して、折り紙の雛人形作りと甘酒等の振舞いを実施し、好評であったことを報告しました。
- イベント型の事業について、本年度もみんなのむいから民家園事業実行委員会に委託し、古民家園を活用した地域交流と賑わいを創出する企画として、7月27日に「むいから枝豆夕涼み」、8月24日に「みんなのむいから夏祭り」、1月12日に「古民家園で餅つき体験」を実施したこと、「古民家園で餅つき体験」は狛江市国際交流協会との共催で実施し、外国の方の参加も見られ、日本の伝統的な文化に触れてもらう機会になったことを報告しました。
- このほか、市内の小学校5校の見学を受け入れ、古民家の解説や洗濯体験、石臼挽き体験、民具の観察等を実施したこと、交換留学で都立狛江高等学校に留学しているオーストラリアのキラウィ高校生徒の見学を受け入れたことを報告しました。
- 事業に関する情報発信について、古民家園の公式Xの活用や市内小中学校への情報提供が事業周知に効果的であり、Xについては、市の公式Xのリポストがあると参加者数が伸びる傾向があること、今後も情報発信の方法について工夫をしていき、効果的な情報発信に努めていくことを報告しました。
議題2.令和7年度の事業計画について
令和7年度の事業について、事務局から事業の考え方と留意点、それらを踏まえた次年度の方向性を説明しました。
- 令和7年度の事業は、基本的に前年度事業を踏襲して実施していくこと、子どもが気軽に伝統文化等に触れる機会を提供するため、子ども向けのイベントに伝統文化等の体験を盛り込んでいくこと、伝統的なものづくりを体験する教室が少ないので、染物教室等の実施を検討していること、夏期の熱中症対策は避けられず、冬期も古民家という施設の性質上、寒さ対策が求められるので、季節に即した事業や短時間の事業以外はできるだけ気候の良い時期に実施することを報告しました。
- 近年の入園者数の統計を見ると、夏期の入園者数は落ち込んでおり、さらに曜日・時間別に見ると平日正午頃の入園者数が落ち込んでおり、実際に古民家園に面した通りに人気がないので、日中よりは比較的過ごしやすい早朝、もしくは夕方に開園時間をシフトするなど、開園日・開園時間の変更を試行できないか検討していることを報告しました。
各委員からの意見
以上の報告・説明に対し、各委員から次のような意見が示されました。
- お雛様の展示など、年中行事の展示は見ごたえがあるので、年中行事に限らず、展示にもう少し力を入れることはできないかとの意見がありました。また、イベントや講座は、単日の開催で、その日に行かなければならないが、数日の開催期間が設けられた展示であれば、期間中の都合が良い時に足を運び、自由に見学できることになる。来園を促すきっかけとして、展示は講座よりも有効ではないかとの意見がありました。
その他
次年度も、例年どおり9月下旬と3月下旬の2回の会議を予定しているが、具体的な日程等については事務局で調整することになりました。
議長、閉会を宣言。
古民家園運営評議会委員名簿
議長
稲葉和也(学識経験者)
副議長
長沢利明(学識経験者)
委員
遠藤美帆(公募市民委員)、堀井美智子(公募市民委員)