1.日時

令和3年8月31日火曜日午後6時から8時まで

2.場所

市議会第一委員会室

3.出席者

議長:稲葉和也

副議長:長沢利明

委員:高橋公子、中島真里枝、堀井美智子

事務局:森厚太、宇佐美哲也、松下祐三(社会教育課)

4.議題

  1. 議長・副議長の選出について
  2. 古民家園の運営状況について
  3. 令和3年度上半期の事業の実施状況について
  4. 令和3年度下半期の事業の実施について
  5. 令和4年度以降の事業について
  6. その他

5.配布資料

  1. 古民家園における新型コロナウイルス感染拡大防止への対応(令和3年度)
  2. 古民家園入園者状況(平成28年度~令和3年度)
  3. 令和3年度古民家園事業スケジュール(当初案)
  4. 令和3年度上半期古民家園実施事業・事業参加者数
  5. 古民家園事業概要と今後の取組み
  6. 開園20周年関連事業について

6.会議の結果

会議に先立ち、社会教育課長から挨拶、各委員の自己紹介がありました。

議題1.議長・副議長の選出について

委員の互選により、議長に稲葉委員、副議長に長沢委員が選出されました。

事務局から、本会議は原則公開とすること、会議録は発言者を議長、委員、事務局と表記する要点筆記とし、議長が確認した後、市教育委員会ホームページで公表することを説明し、各委員から了承を得ました。

議題2.古民家園の運営状況について

事務局から、古民家園における新型コロナウイルス対策と令和3年4月から8月までの入園者数の推移について報告しました。

  • 4月25日に、3回目の緊急事態宣言が発出されたことに伴い、4月26日から5月31日まで臨時休園の措置を取ったこと、市内における感染者数の推移や施設の規制状況等を踏まえて、6月1日から21日までは建物内(旧荒井家住宅主屋内)への立入りを制限し、以降は入園制限などを設けず通常開園していることを報告しました。
  • 来園者への対応は、マスクの着用と手指の消毒をお願いし、園内での飲食は禁止し、スタッフが来園者に密閉・密集・密接を避けるように促していることを報告しました。
  • 施設の消毒は、開園前の清掃時に行うほか、来園者の退園後や事業終了後など、適宜行っていることを報告しました。
  • 事業(体験教室等)に当たっては、実施回数を増やすことで1回当たりの募集人数(参加人数)を抑えること、密を避けるためなるべく屋外にて実施すること、道具等の使い回しをしないことなどに留意し実施していることを報告しました。
  • 入園者数については、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、平成28年度から31年度までの実績と比べると減少していること、ただし、前年度と比べると幾分か増加傾向にあり、コロナ禍においても施設が利用され、開園の必要性が認められることを報告しました。
議題3.令和3年度上半期の事業の実施状況について

事務局から、当初の事業スケジュールをもとに令和3年4月から8月までの事業の実施状況と9月の事業の予定を報告しました。

  • 当初、4月から9月までは36事業の実施を予定していましたが、緊急事態宣言に伴う臨時休園などもあり19事業の実施を見送ったこと、実施したのは夏の子ども向けの体験教室と定例の事業や年中行事の展示で、実施に当たっては募集人数を抑えて、新型コロナウイルス対策を施したことを報告しました。
  • 夏の子ども向けの体験教室について、各教室とも多くの参加申込みがあり、染物体験や勾玉作りは募集人数に対し3倍近くの申込みがあり、遠方に出掛けることなどが難しい現況下にて、近場のこうした体験教室などの需要が増えた可能性があることを報告しました。
  • 新型コロナウイルスの影響で、飲食を伴う事業の実施が見込めない中、新たな取組みを模索し、都立狛江高等学校の筝曲部と連携して年中行事と絡めた演奏会を企画していることを報告しました。

委員から、事業を中止するのではなくどうすれば実施できるのか、工夫していくことが大切になると思うので、今後も内容を変更するなど、柔軟に対応して進めていって欲しいとの意見がありました。

議題4.令和3年度下半期の事業の実施について

事務局から、当初の事業スケジュールをもとに令和3年10月から同4年3月までの事業の予定を報告するとともに、現在実施している事業の概要を確認した上で、今後の取組みについて事務局の案を説明しました。

  • 10月から3月までは32事業を予定していますが、定例の事業と年中行事の展示を除くと多くは飲食を伴う事業を予定しており、現在の新型コロナウイルスの感染状況等を踏まえると実施は難しくなること、事業内容を変更して実施を検討していくが、事業の実施自体を見直す必要があることを説明しました。
  • 古民家園の事業は、節句に合わせて実施する年中行事展示、伝統文化や生活文化などの体験教室、決まった日時に実施する定例事業、工作教室や昔遊びなどを集めて催事的に実施するイベント型事業の4つに大別でき、こうした事業を基本とし、相乗効果が見込めるものとして、都立狛江高等学校との連携、期間限定の古民家カフェや年中行事等で飲食を提供する市内飲食店等との連携、カマドを活用した飲食の提供、畑を活用した事業に繋がる作物の栽培、古民家というロケーションを生かした展示、夕涼み、月見、ライトアップ等の取組みを検討していることを説明しました。また、事業の検討に際しては、公民館等の社会教育施設で実施する事業との住み分けを意識すること、古民家園に相応しい事業か精査すること、新しい生活様式を前提とする必要があることを説明しました。

委員から、飲食の提供は厳しいと思うが、人数を限定するなどして、うまく実施する術はないか検討して欲しいとの意見がありました。

委員から、年中行事の展示で使う作物は畑で育てて自給自足できる形が好ましいとの意見がありました。

委員から、市内に在住する音楽家や伝統芸能の継承者等と連携して実施する事業も検討して欲しいとの意見がありました。

委員から、取組みの幅を広げていくには人材が必要になる。市内には活躍の場を求めている人材が豊富にいると思うので、ボランティアを募って協力を仰ぐことや事業を担えるスタッフやボランティアを育成していくことも必要ではないかとの意見がありました。

議題5.令和4年度以降の事業について

事務局から、令和4年度以降の事業について、特に開園20周年を迎える次年度の記念事業について、これまでの周年記念事業の内容等を説明した上で、委員から意見を求めました。

  • これまで1・3・5・10周年に記念事業を実施し、実施時期は桜の咲く頃かこどもの日前後であったこと、内容は物品や飲食の屋台が出店し、ステージを組んで演芸や音楽等を披露し、昔遊びなどを楽しむものであったことを説明しました。
  • 20周年のイベントについて、実施時期は4月27日の開園日に近いこどもの日前後、内容は子ども向けの工作教室や昔遊びを充実させたもので、飲食を提供する屋台が出店することができないか検討していること、記念事業として、旧荒井家住宅主屋と旧髙木家長屋門の修繕や記念の植樹等を行うことができないか、20周年を一つの区切りとして、議題4にて説明した今後の取組みをスタートさせることはできないかを検討していることを説明しました。

委員から、新型コロナウイルスの感染状況にもよるが、大掛かりではない方が安全ではないかとの意見がありました。

委員から、これまでに寄贈された民具等を活用して何らかの展示を企画して欲しいとの意見がありました。また、移設された舟の活用や市史編さん事業における民俗調査の成果を活用することはできないかとの意見がありました。

議題6.その他

事務局から、今年度2回目の会議については、新型コロナウイルスの影響もあり現時点で開催日を設定することが難しいため、開催時期の調整を事務局に一任いただきたいことを提案し、委員から承認されました。

議長、閉会を宣言。

古民家園運営評議会委員名簿

議長
稲葉和也(学識経験者)

副議長
長沢利明(学識経験者)

委員
高橋公子(社会教育関係者)、中島真里枝(公募市民委員)、堀井美智子(公募市民委員)