令和8年度 第1回狛江市立中学校の部活動等推進連絡協議会(6月2日開催)
1 日時
令和8年6月2日(火曜日) 午前10時~正午
2 会場
防災センター303会議室
3 出席者
- 【会長】岩瀬 敏郎(狛江第三中学校長)
- 【副会長】工藤 聡(狛江第四中学校長)
- 【委員】岸田 和之(狛江第一中学校長)、荒川 元邦(狛江第二中学校長)、三野 勝博、前田 正人、佐野 正作
4 欠席
白井 誠
5 事務局
- 鈴庄 美苗(教育部 教育政策監)
- 掛川 智史(学校教育課 教育政策係主査)
- 亀澤 信一(学校教育課 教育政策係 地域学校連携支援専門員)
6 傍聴
なし
7 議題
- 各ゾーンの部活動の方針について
- 狛江市ゆるサークルに関する取組状況について
- 国・認定地域クラブの制度とゆるサークルのチェックリスト案について
8 資料
令和8年度 狛江市立中学校の部活動や部活動の地域展開の状況 [88KB pdfファイル]
狛江市ゆるサークルに関する取組状況について [565KB pdfファイル]- -1
認定地域クラブとゆるサークルの主な違い [65KB pdfファイル]
-2
狛江市ゆるサークル チェックリスト(案) [77KB pdfファイル]
-3
認定地域クラブとゆるサークルチェックリスト(案)との関係 [566KB pdfファイル]
9 議事
(事務局)
定刻になったので、令和8年度第1回狛江市立中学校の部活動等推進連絡協議会を開催する。
今年度初回の開会となるため、会長及び副会長の選任を行いたい。会長は、「狛江市立中学校の部活動等推進連絡協議会の設置及び運営に関する要綱」の第5条第2項の規定に基づき、狛江市立中学校校長会会長である岩瀬委員にお願いする。
また、同要綱で、副会長は会長が指名すると規定されているため、岩瀬委員に指名をお願いいたしたい。
(会長)
昨年度からの継続として、狛江第四中学校校長の工藤委員に副会長をお願いできればと思う。
(副会長)
承知した。
(事務局)
それでは、令和8年度の本協議会の会長は岩瀬委員、副会長は工藤委員とし、ここからの進行は岩瀬会長にお願いする。
(会長)
今年度は、昨年度に策定した基本方針や部活動ガイドライン、合同部活動のマニュアル等を深く理解した上で、浸透させていくことが必要だと認識している。
最初に委員の皆様から、簡単に自己紹介をお願いできればと思う。
(各委員自己紹介)
議題1 各ゾーンの部活動の方針について
(会長)
それでは、議事に入る。
議事1「各ゾーンの部活動の方針について」、資料1に基づき、狛江第一中学校から順に各校長先生から説明をお願いする。
(委員)
狛江第一中学校の現状を報告する。
部活動の地域展開に向けた野球部については、引き続き合同部活動として設置している。人数の確保はできており、部活動指導員についても配置が決定しているが、事務の面で完了していないところがある。
サッカー部は、今年度から地域サッカーチームに枠組みを移行しているため、狛江第一中学校のサッカー部としては廃部になる。
ハンドボール部については、力のある外部指導員が、特に土・日曜日の指導にもしっかりと対応しており、子どもたちも指導についていっている。ハンドボールの技量も高まっており、都内の中でも良い成績が狙えるところまでチームが成長しているように感じている。
男女のバスケットボール部は、それぞれのチームに部活動指導員の配置を予定している。
現時点で学校単体の部活動としては、女子バレーボール、男女バスケットボール、卓球、ハンドボール、吹奏楽、美術、文芸となる。ただ、各部活動にそれぞれの課題があり、部員数のばらつきが学年ごとにある。例えば、男子バスケットボール部は、一年生の入部はあるため、部としての存続は問題ないが、二年生はほとんどいない現状である。
ハンドボール部は、一年生の加入者0人で、女子も全学年0人で男子の人数が多いため、存続できている。
一方で、美術部については60名程度の部員数がいる状況で、学校としても、外部指導員の配置を検討する必要があると認識している。
文芸部については、放送コンテストの役員や放送コンテストに関わる生徒への指導の経験がある教員が今年度配属された。大きな括りとして、文芸の関わりとして放送も含まれるため、今後の文芸部の在り方について検討していく必要がある。
MRCについては、外部指導員が辞める予定で今年度を持って活動の停止を予定している。
(委員)
狛江第二中学校の現状について報告する。部活指導員の活用について、現状吹奏楽部と女子テニス部には定着している。他の部活動への活用に関しては検討しているところではあるが、現状顧問の先生たちが上手く回すことができており、負担に感じていないため、ギャップが生じている部分がある。配置も含めて、どのように活用していくかが一番の課題となっている。
二中では、市内中学校で一番多い11部活動がある。科学部は三年生しかいないため、募集を停止し6月をもって廃部予定。箏曲や合唱は、今年度から総合音楽部として一つにまとめることとした。年度によって、人数の増減がかなりある。
活動時間については、教育委員会の部活動ガイドラインに沿って、今年度から午後4時から5時30分までの1時間30分に短縮し、朝練もなくした。
顧問も大体2人から3人程度いるため、上手く顧問同士で回しながら、活動日に全員が出なくていいように輪番体制を組んで工夫している。今後は、地域に展開していく、あるいは合同の部活動がもっと増えていくのではないかと個人的に考えている。
(会長)
狛江第三中学校の現状を報告する。サッカー部の合同練習については、四中・一中でサッカークラブが新しく立ち上がったが、学年途中から新しく入るのは状況的に難しいという声を踏まえて、四中生2名について三中のサッカー部で合同練習として受け入れて、試合にも出ている。2名の内、三年生については6月の最後の試合をもって引退となるが、残る1名は、四中地域のサッカークラブに改めて入ると聞いている。
三年生の最後の大会終了後に部員数の変動がかなり見込まれており、サッカー部については、三年生引退後の一・二年生だけではチームが組めない状況になるため、合同部活動の選択肢も模索する必要があると考えている。一中と四中と同じくゆるサークルに入るのか、二中と合同で実施するか、今後の検討課題となっている。
その他の部活動については、部活動指導員がバスケットボール部、バレーボール部、バドミントン部、吹奏楽部に配置されており、顧問と部活動指導員が連携しながら進めている。
イラスト・手芸・園芸は、放課後の中で似たような趣味を持つ子ども同士が集まれる場が欲しいという趣旨のクラブなので、3つをまとめた上で、顧問も複数配置しながら対応しているところである。
(副会長)
他の3校の様子を聞いていても、狛江は単体でまだ部活動が持てており、顧問も生徒たちも部活動をやりたいと思っていて、相思相愛の関係性ができていると感じた。
狛江第四中学校の現状を報告させていただく。合同で行っている野球部は、人数が非常に増えていて、練習を見る意味でも、もう少し人員配置が必要かもしれない。三年生が抜けても20人を超える見込みである。
サッカー部は三中と一緒にやっているが、三年生引退後は現時点では廃部になる予定。
そして、男子バレーボール部をゆるサークルの取り組みの一環として継続しており、サッカー部もゆるサークルとして地域クラブを立ち上げている。
なお、男子バレーボール部は、他校の子どもたちも入っているようで、二中の三年生の男子バレーボール部の部長と副部長が入部して、四中の現役の子どもたちは盛り上がっている。このまま定着していって、狛江のバレーボールをやりたい男子が集まってくれたらと思っている。
(会長)
ここまでの内容について、ご質問・ご意見はあるか。
(委員)
狛江第一中学校のMRCとはどういった活動をしているのか。
(委員)
正式名称はMaruta Recreation Clubで、丸田先生という教員が元々始めたクラブで、始業前の朝の活動として、例えばテニスや野球、縄跳び等、とにかく好きなスポーツをスポーツ用具も使いながら友だちと一緒に体を動かす活動を行っている。
(副会長)
元々、部活動を行っている子どもたちが朝にトレーニングをしたいというところから始まっている。
(会長)
先生が見守る中、生徒たちは朝少し早く登校して、友だちと体を動かして一日が始まるというもので、従来の部活動のイメージとは異なるものになる。
(委員)
参加生徒は、入れ替わり立ち替わりになっている。固定で参加している生徒もおり、現状は二年生で数名いる。活動停止の旨をお知らせした際、何とか別な形でも良いから存続できないかという子どもや保護者たちの声も頂いたが、指導者が辞められるため、一旦は活動停止予定となることを伝えている。何かしら違う形で対応できるのであればとは思っているが、現時点では見通しは立っていない。
(会長)
活動場所や活動時間が限られている中ではあるが、丸田先生は現在四中に異動されて、出勤前にやっている状況と聞いている。
他にご質問・ご意見等があるか。
(委員)
三中のイラスト・手芸・園芸を一つにまとめるのは、今の子どもたちの部活動選びの特徴を表してると感じた。例えば、二中の科学部は、もちろん活動内容として科学を取り扱っているが、それよりはある種、子どもたちにとっての繋がりの受け皿になっているイメージが強かった。イラスト・手芸・園芸も単体ではなく、セットの部活動にすることで、色々なタイプの子どもたち同士が、ゆるく関わり合えるようになるのではと思う。
質問としては、今の中学生が選ぶ部活動の傾向のようなものがあれば簡単に教えてほしい。積極的に活動したい子が多いのか、それとも少しゆるい感じの部活動を好むのか。
(委員)
子どもたちの考え方は、本当に多種多様だと思う。本気でやりたい場合は外部のチームで活動する場合もある。今年の特徴としては、今年は女子バスケットボールが一年生の入部が非常に多く、15人ぐらい入部している。内訳を見てみると、小学生時代に地域のチームでやっていた子が何名かいる一方で、本当に初めてという子もいる。ゆるく活動したい、和気あいあいとやっていきたいと考えて美術部に入るといった子もいて、様々なニーズがあると感じている。
かつては中学校に行ったら必ずサッカー部や野球部に入りたいというようなイメージがあったが、現在は一律的な状況ではない。
(委員)
一筋縄ではなく、子どもに応じて色々な状況やパターンがあると感じる。競技等の経験、未経験もあまり関係ないのかもしれない。
(会長)
三中のイラスト・手芸・園芸については、活動はずっと続けているが、きちんとした指導者はついてない状況である。その日にあったことをおしゃべりしながら、例えばお互いにイラストを描いて見せ合ったり等、各々が自分の趣味を楽しめる放課後の居場所となっている。個人的には、手芸でちょっとした作品を作って展示したりとか、イラストを描いて地域の人にも見てもらうような展開を目指しても良いかなと思っているが、現状としては場を提供している程度に留まっている。
ただ、今年は家庭科の先生にも入ってもらったり、あとは地域の畑作りや家庭菜園をやっている方から、一緒にやってみませんかというお声がけをいただいて、そういった活動も始まっている。
(委員)
一中の文芸部の部員数は何名ぐらいか。
(委員)
部員数は約20名くらい。活動成果を発表する機会をつくりたいと思っているので、3月に作品展を開催している。あとは、文集や詩集のように作品を綴じたものを皆で共有したりする活動を行っている。そういう活動に加えて、先ほどお話した放送コンテストもせっかくの機会なので展開したいと考えている。
ただ、言葉や語学に関係する繋がりはあるものの、これまでの活動内容とは少し異質なところもあるので、文芸部で展開していくのか、それとも委員会活動から発展させていくのかは検討していく必要がある。
(委員)
美術部の人数が多いのは、恐らく外部で運動クラブのチームで活動する反面、何か学校の中で関係性を持ちたいと思う中で文化部に携わる子もいるのではないかと思った。
中学生時代、私もサッカークラブチームに入りながら、吹奏楽部に入っていたことがあり、その時は美術部か吹奏楽部のどちらを選ぶかという感じだった。そういった背景が今もあって人数が多いのではと思う反面、スポーツが好きではない子や、運動よりも読書や文章を書くのが好きな子もいると思うので、文化部の中で受け皿があるのはやはり良いと思う。
(委員)
三中のサッカー部について、三年生の引退後の検討課題として、一中・四中地域のサッカーサークルと一緒になるのか、二中と合同で実施するのかというお話があったが、具体的にはどのように決めていく予定か。
(会長)
二中と三中でサッカー部の顧問もやっている教員が、既に繋がっており、合同練習や練習試合をよくやっていて、この件については定期的に話し合っているようである。
最終的にどういう形になるのかは、まだ決まっていないが、三中と二中は距離も近く、学区域も隣接しているので、二中と合同で実施する可能性の方が高いかなと感じている。校長先生とも相談しながら、今後の方向性を確認していけたらと考えているところである。
議題2 狛江市ゆるサークルに関する取組状況について
(会長)
それでは、議事(2)狛江市ゆるサークルに関する取組状況について、資料2に基づき事務局より説明をお願いする。
(事務局より説明)
(会長)
ここまでの内容について、ご質問・ご意見はあるか。
また、各学校での取り組みとして、ゆるサークルに関する部分について、不足がある場合は補足説明をお願いする。
(副会長)
ゆるサークルについては、先頭を切って四中でやっているので、まずサッカーを中心にお話する。自分が校長として四中に赴任した際、サッカー部は三年生が1人、二年生が1人という状況が生まれて、これではもう持続可能ではないと感じた。ただ、学校の中を見渡してみると、サッカー自体をやっている子はたくさんいるものの、外部のクラブチームに通っている。長年運動に関わってきた身として、こんなに悲しいことはないというのが正直な実感だった。
そんな時に、地域の方々と一緒にやれないものかという相談があった。一番は持続可能であること。学校はどうしても異動があるので、どんなに優れた指導者がやってきたとしても、長くても6年程度しか続かない。
また、地域の子どもたちの運動の機会をできる限り保障してあげたいという思いもあった。これらの部分を地域と相談しながら、最終的に実行委員会が昨年立ち上がり、実現に至った。基本的に有償で、会費を集めている。指導に関しては、地域のサッカースクールの指導者の方が見てくれている。小学生も一緒に参加することもあって、特に火曜日は80人ぐらいの子どもたちが四中の校庭で活動している。
現状、中体連には登録ができないため、試合には出場できていないが、秋の大会に向けて登録をして、試合に出てみたいと考えている。まだ一年生しかいないので、どこまで頑張れるか分からないが、子どもたちは楽しく一生懸命やってくれている。課題はあるものの、立ち上げの一年目としては良い形でスタートを切れたと思っている。
続いて、男子バレーボールについて、これは保護者からの強い要望と思いがあり、保護者自身が運営をしている。指導者を連れてきて、会費を集めながら、当初は五小の体育館で練習を始めた。一年生も増えて、だんだん部活動のようなイメージの活動になりつつある、保護者の皆さんの御苦労もあり、何とか形をつくりながら進めることができていると思う。
ちなみに、サッカーに関しては、7月~8月は暑さのため活動しないと聞いている。バレーボールの方は、体育館にエアコンが入ってるので、夏季期間も頑張ってほしいと思っている。
(委員)
日本サッカー協会も7月~8月は原則試合をしないようにと言っている。そのため、東京ではブロック大会等も行われない。元気のあるクラブチームは、安全対策の上、早朝や夕方に練習試合を実施するような動きはあるが、基本的に活動しないことを推奨されている、
(副会長)
もう一つ、ダンスの取組も紹介させていただく。生徒たちがダンスをしながら並んで、「TRY」とか「MAX」の文字を作る「友情の文字」という四中の体育祭の名物プログラムがある。昨年ぐらいから、子どもたちのダンスのプロジェクトチームができて、子どもたち自らでダンスを考えて実施するようになり、その結果、今年は一年生から三年生まで、100人ぐらいのプロジェクトチームになった。
四中には「マルチスポーツ」という、ゆるサークルよりもゆるい取組があり、ダンスのプロジェクトチームの中心になってる子どもたちは、このサークルのメンバーが中心になっている。
「マルチスポーツ」は、土曜日や日曜日の体育館が空いてるときに、「バレーボールをやるからおいで」、「卓球をやるからおいで」、「バドミントンをやるからおいで」と、体育科の教員が呼びかけてその時々の競技を実施しているもので、参加者も運動部に入ってる子どももいれば、そうではない子どももいる。
学校でみんなで楽しく遊びたい、運動したいという気持ちを少し満たしてあげたら、プロジェクトチームのメンバーが、去年の60人から大きく増えたので、子どもたちの運動の機会を保障してあげるのは、やはり色々な意味でプラスの効果が出ると感じている。
(会長)
事務局から報告いただいた、ゆるサークルに関する活動について、様々な支援団体、運営主体で開催されているもの、四中から報告があったマルチスポーツのようなもの、単発的・イベント的に行われるもの等、色々なニーズに対して、参加人数が多い時もあれば少ない時もある。
四中のマルチスポーツでは100人ぐらいが集まっていることも踏まえて、子どもたちのニーズの捉え方や運営等で、何かご意見等のある方はいるか。
(副会長)
部活動の地域展開が始まるとき、実は最初はマルチスポーツをイメージしていて、「今日はバドミントンをやるから、暇だったらおいで」というようなことを、市全体でやったら面白いのではないかと思った。
ただ、全体でやるとなるとなかなか難しい面もあり、そういった意味では学校単体の少し小さいコミュニティの中でやったほうが、子どもたちとしては参加しやすいのかもしれない。
(会長)
初めて体験することへのハードルの高さ、単発での参加にあたって1,000円~2,000円という参加費が発生する経済的な部分ではどのように感じるか。
また、サップやボルダリングもやってみたいけど、初めてやるとなると、「どういう人が集まるのか」、「自分でもできるのかな」と、どうしても不安になって参加に踏み切れない部分もあるのかと思うが、ご意見等を伺えればと思う。
(委員)
四中でのマルチスポーツやゆるサークルのサッカーは、その学校の敷地でやってるのが大きいと思う。学校から離れてしまうと、やっぱり行きづらい、行かせづらいという印象が先行してしまうのではないか。例えば、ボルダリングを体験的に「各中学校で体験会を実施します」という宣伝であれば、参加者の層は大きく変わってくる気がする。
(委員)
内容だけ見たら、「参加するのは大変そう」というハードルの高さを感じてしまう。
例えば、五小の夏祭りは、中学生もたくさん参加している。中学生も興味があったり、近くの馴染みのある学校だったり、もしくは無料だったりすると足を運ぶと思う。現状は少し敷居が高いのではないだろうか。
議題3 国・認定地域クラブの制度とゆるサークルのチェックリスト案について
(会長)
それでは、議事(3)国・認定地域クラブの制度とゆるサークルのチェックリスト案について、資料3-1・3-2・3-3に基づき事務局より説明をお願いする。
(事務局より説明)
(会長)
学校内の新たな部活動に対して、子どもたちの健全育成という理念も含めて、何をやっても良いということではなく、ある程度子どもたちが安心して活動できるというところをメッセージとして伝えたいということであるが、内容についてご質問・ご意見等はあるか。
(委員)
ゆるサークルのチェックリスト案の内容は良いかと思う。認定地域クラブの設定については、ゆるサークルとの違いの中にあった、公的な財政補助が、どの程度の金額になるのか。経済的困窮世帯支援についても、認定地域クラブになると具体的にこれぐらいの補助金額が分かるのであれば教えてほしい。
(事務局)
リストとして提示しているメニューについては、毎年度、変わる可能性が高いと考えている。部活動の地域展開の取組を国としても加速化させていくということなので、今後変わる要素はある。例えば、休日の地域クラブや認定地域クラブに移行していくとなった場合の活動費の支援というようなものもあり、この場合の補助割合は国が3分の1、都道府県が3分の1で、市区町村は3分の1負担となる。
また、平日も含めた地域展開の加速化の重点課題として、モデル校化する場合、国が10分の10の補助が出るものになる。経済的困窮世帯が認定地域クラブに参加する場合については、国が2分の1補助することになるため、市区町村としては2分の1の負担で良いことになる。
そういう意味では、国による一定程度の補助があるため、市としても財政的に乗りやすいスキームになっているかと思う。
一方で、経済的困窮世帯以外の項目については、基本的に地域展開推進事業として一体的に支援するため、例えば重点型の事業に関しては、重点課題に一定の期間取り組んで成果を報告するという形になり、恐らくこの仕組みが永続的に続く訳ではないと思われる。難しいのは、補助を一定期間受ける中で、参加者が利用料等を一切払わなくて良い状態も発生するが、補助の対象期間から外れてしまうと、利用料等の支払いも生じる。無料や非常に安価だったものから、例えば5,000円等の利用料が発生することになる、という変化をこの先どこかで迎える可能性があることにも留意が必要である。
部活動の地域展開の難しさとして、今まで部費という非常に安価で、活動場所もあり、指導者もいるという恵まれた状態の制度から移行するのは、大変厳しいことであると思う。特に補助割合が10分の10や3分の2等、非常に高いものだと、受益者負担の割合を減らすことができるが、それが未来永劫続く可能性は高くない。
経済的援助以外の部分として、改革実施に向けた必要な準備経費や改革のための重点課題を解消するための補助制度となるため、課題の解消等により、いつかは補助が終わり、受益者負担が増えるという点を見込まなければいけない補助事業と認識している。
一方、経済的困窮世帯はメニューとして切り分けられている。具体的には、生活保護世帯、住民税非課税世帯とそれに準ずる世帯等について、生徒一人あたり年間2万4,800円を限度額として、2分の1を補助する制度となっている。令和8年度の状況として、この認定地域クラブの月額料をベースにすれば、経済的な支援が必要な子どもについては、無料で参加できる可能性はある。
(委員)
ゆるサークルのサッカーについて、月額5,000円とすると年間6万円となり、結構な負担だと感じる。それでも子どもがやりたいからということであれば、恐らく保護者も負担するとは思うが、認定地域クラブになることで補助が出るのであれば、経済的な支援が必要な家庭の負担が実質的に減ることになるのではと感じた。
(副会長)
月額5,000円について、比較の問題にはなるが、他のサッカークラブと比べれば安い状況ではある。
一番大変なのは、法人格を取得する点になるかと思う。指導の体制や謝金の問題等もあるので、確かに認定地域クラブになればメリットはあるので、それを検討していくのは良いことだと思うが、個人的には2~3年程度、運営を続け、安定した段階でしっかり考えていくのが良いかと思う。
(委員)
難しいのは、保護者の中では、ゆるサークルと部活動の違いを理解しきれていないと感じており、そのあたりが保護者の正直な感覚ではないかと思う。理解してもらうのを諦めるわけではないが、目に見える負担軽減策があるなら、その策を講じて、少しでも納得感のある制度設計にした方が近道という気がする。
(会長)
活動費の高い・安いもあるが、そもそも活動費が1円でも発生することによって参加したい子どもが参加できないという状況が生じてしまうのであれば、生活困窮をしている子どもたちに一定期間補助を受けてもらったとしても、その先はどう運営していくかというところを考えなければいけない。
(委員)
お金のあり・なしに関わらず、親としての感覚的な話になるが、自分の子どもに対して「ゆるサークルのサッカーは高額だから、バスケットボール部に入れば良い」と言う保護者の姿が目に浮かぶ。何とか子どもの意見や意思が尊重されるような仕組みにしてあげたいところである。
(委員)
家庭内の実態としてはそうなる可能性はあるかもしれないが、保護者が「こうしなさい」と言ってしまうのはまた少し違う議論の話だと思う。
(事務局)
事務局から補足する。今回のチェックリストを作成する段階で、最も認定地域クラブに近いであろう一中と四中地区のサッカークラブにヒアリングをさせていただいた。経済的なサポートについては、自分たちの集めている費用の中で捻出することができているので、現時点では特に公的な補助は必要ないとのお話であった。ただ、やはり一定程度の部活動以上に質の高いものを提供しているので、その部分が月3,000円、1回あたり250円というのは少し考えにくいというようなお話もされていた。
これまでの議論で子どもたちのニーズはものすごく変化するお話もあったかと思うが、民間クラブの人気具合、同級生の誰がどこに行くのかという顔の見える関係性等、そういった中で皆さんが最後の意思決定をされている部分もあるだろう。法人格の取得について、2~3年程度、様子を見るというお話も先ほどあったが、そういった子どもたちの動きをある程度見てみないと、法人格取得の判断は難しいだろうとも思う。
確かに保護者からすると、サークルなのか部活動なのかよく分からない、部活動なのか合同部活動なのか分からない、部活動指導員なのか技術指導員なのか分からない、という感覚はあると思う。これを一気に理解してもらおうとすると、全部のオプションを切るという方法、つまり全部の部活動を地域クラブに一気に移行するということになる。実際にそういった取組をやってる自治体もあるとは思うが、学校ごとに状況や特性や異なる狛江の地域内を見た場合、恐らく自分たちだけでやれる学校からすると、とても辛いことになってしまうだろうと思う。
今回基本方針を作り、東京モデルの中に狛江モデルを入れ込む形で進めているところがあるので、一気に理解させて進めようとするよりも、じわじわと浸透させていく方が馴染むのではないだろうかと思う。今までやっていた部活動という形態が限界を迎えつつあるという前提も含めて、事務局としては子どもたちのニーズを満たせるよう、保護者や地域の方の力も活用しながら、どうやって継続していこうかということを少しずつ進めていくのが良いのではないだろうかと考えている。
(委員)
現場の学校の先生たちの様子を見ていると、このままではいけないという危機感を持っている様子はある。今後、恐らく合同部活が増えていくであろうことは、先生たちは想定しているようで、全部合同部活動にすれば良いというような声も聞こえてきている。
事務局の説明のとおり、一気に進められるような話ではないし、学校の事情も個々で異なる。まずは合同部活動を定着させながら、次は地域が担うのか、引き続き学校が担うのかという展開になっていくのではないかと思う。
(会長)
毎年ニーズや指導体制等が変わっていく状況の中で、一つの学校だけで対応できるのか、地域も含めて対応できるのかという点は非常に大きな問題である。今年は入部者数が少ないけど、翌年になると大勢入部してくるかもしれないし、顧問の先生が積極的に頑張っているが、翌年になると指導者の教員が人事異動でいなくなってしまうことはこれまでもよくあった。その点を学校だけでも地域だけでもなく、どのように一体的に対応していくかが重要である。
(委員)
スポーツ協会の中を見ても、やはり指導者については、積極的にやりたいという人がいない訳ではないものの、高齢化や人数の問題はどうしてもある。お互いのニーズという点では大きな課題を抱えているところではあるが、毎年のニーズ等の変化に伴って、状況はその都度どうしても変わっていくように感じている。
(副会長)
仰る通りで、四中でも部活動指導員を探しているが、なかなか見つからない。大学生等にも声をかけているが、曜日に関係なく、コンスタントに来ることができる人はそう簡単にいないのが実態である。
(委員)
余程の熱意がないと、継続性は保たれないと思う。
(副会長)
部活動の地域展開に関しては、勝利至上主義ではないという大前提の中で、指導者を集めていく必要がある。その点を踏まえると、今までの人員募集とは異なる大変さがある。
(委員)
毎日もしくは週3日、平日夕方の1時間30分だけ、試合があるのでできれば土曜日も来てほしい、という条件で申し込んでくれる人はそういない。
(会長)
私が異動で一中に赴任した30年前、当時の一中・サッカー部は校長先生が顧問をやっていた。地域の狛江ジュニアユースというクラブの指導者の方から、体力も経験もある先生がいるのであれば、良い機会だからもう全部お任せしたいという話があって、当時は学校とクラブの人数が合わさって、一気に人数が増えた時期はあった。だが、少しずつ落ち着いてくると、一チームを構成するのも難しい時期も出てきた。
やはり地域の活動ということで、開設した当時は、「自分の子どもがいる時にはたくさん関わりたい」等の想いもあってサポートする方もたくさんいたと思う。一方で、卒業で抜けていったりすると、関わり方も自ずと変わってくる。地域で継続的にやっていくのは、色々な面での協力が必要になると感じている。
(委員)
各小学校にはサッカーや野球のクラブがある。学校によっては、ミニバス、少年少女バレーもある。そこが中学校になると部活動になって、地域は見られないという流れになってしまっていたが、実際に小学校でやっている以上、中学校も同じように地域でクラブチームを作っていくのは不可能ではないと思う。
(委員)
小学校のサッカーチームだと、就学前の年中とか年長ぐらいから始めて、小学校でどんどんメンバーが増えていき、練習も一緒にしていくと、もっと強いチームに行きたいという子が出てくる。
小学校を卒業してもそのまま続けられるチームで、ブロックでも名前が通るぐらいも強豪になったら、みんな仲間と一緒にそこで続けたいという流れができるんじゃないかと思っている。
(副会長)
土・日曜日に五小の練習を見ていると、子どもたちがたくさんいるが、よくよく考えると平日は活動していない。やはりこれが大きなネックで、平日に子どもたちが活動したくてもできない中で、平日の練習場所をつくることができるという点が非常に助かった。子どもの面倒を見れる人が土・日曜日にしか対応できず、平日にはいない。
(委員)
結局は地域展開を担う人材がいない。平日に指導できるのは、結局は先生たちしかいないのではないかという議論に戻ってきてしまう。その点を解消しないと、恐らく土・日曜日だけ活動する部活動になってしまうのでないか。
(事務局)
議論を少し整理をしておきたい。狛江市は、市内に四校しか中学校がない上に、文部科学省の示す通学距離の目安に照らせば、一校だけでも良い距離感で、学校の所在地も非常に隣接しているのが大きな特徴である。
先ほどのお話でもあったが、現場の教員からも全部の部活動が合同で良いんじゃないかと言われるぐらい、合同部活動の可能性がある一方で、教員の中にはやはり一定数、自分の学校の生徒こそ教えたいという教員もいる。現状の方針や取組が少しずつ浸透していけば、拠点化や合同化を考えていけるだろうと考えている。ただ、そうは言っても自分の学校でやりたいという熱意、敷地の問題や楽器運搬等で、一定の部活動については合同化しにくい部活動等に対しては、部活動指導員の活用という手段があるのだと思う。
一方で、部活動の地域展開はどの自治体も本当に苦労していて、部活動指導員の集まらない問題以上に、地域展開を担えるだけの活動団体を集めるのは大変難しい状況となっている。体力があるのは民間企業になるが、そこに業務を委託する時に、どれくらいの子どもが参加してくれるのかという問題がついて回る。狛江市のゆるサークル等の状況を見ても分かる通り、必ずしも大勢の子どもたちが参加する訳ではない。民間企業としても、結果的に参加人数がより集まるところや委託金額がより大きい自治体へと流れていくところに、今回の地域展開の難しさを感じるところである。
全てを完璧な形で整え、なおかつ継続性を持たせるのではなく、子どもたちのニーズが一定以上満たせるようなオプションを持たせておくことが、この分野においては必要だと考えている。
土・日曜日だけの活動、平日だけの活動という議論が国で行われているのは、そもそも学校間の距離が離れてる自治体を念頭に置いている。例えば、合同部活動をやろうとしても、放課後に移動するのに1時間、帰宅するのに1時間かかってしまっては平日の活動時間が無くなってしまうため、そのような自治体では平日と土日の活動を切り分ける必要がある。
狛江の場合は、その移動距離の問題を非常にスムーズに解決できるところがあるのと、実証事業の中で子どもたちもそれを体感している。実証事業を通じて、平日と土日で指導者が変わったり、運営場所が変わったりするのは複雑という意見があったため、狛江市は平日と土日を切り分けず、一体的に進めていくことができる自治体だと認識している。
議論が堂々巡りしているのではなく、人材が少ないのはどの業界も一緒で、その中でどういうふうに柔軟にオプションを設けていけるのかという視点をベースに、これまでも議論をしてきたし、これからも進めていくものだと捉えている。
他方で、教員の中には一定数、部活動を一生懸命やりたいという人がいるのも事実で、地域展開が進む中で色々な地域クラブが立ち上がれば、その兼業兼職の地域クラブの指導者として関わるという選択肢も出てくるかと思う。
(会長)
補足いただき感謝する。議論も尽きないところではあるが、時間の関係もあるため、本日はここまでとする。伝え足りない意見等があれば、事務局まで別途御連絡いただきたい。最後に、事務局より事務連絡をお願いする。
(事務局)
次回の第2回の会議は、10月6日(火曜日) 午前10時から、防災センターで開催させていただく。第3回は令和9年1月26日(火曜日) 午前10時からの開催を予定している。
今年は7月から10月までの間に、部活動指導員・教員・子どもたちに、部活動の取り組みや地域展開の取り組み等について、アンケートを取りたい考えている。その内容も含めて、次回以降は協議させていただければと考えている。
(会長)
それでは、以上をもって令和8年第1回狛江市立中学校の部活動等推進連絡協議会を閉会する。
