2024年12月
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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1 日時 |
令和5年3月3日(火曜日)午後3時30分~午後5時 |
2 場所 |
狛江市立狛江第三中学校会議室 |
3 出席者 |
委員長:工藤聡 |
4 欠席者 |
なし |
5 議題 |
1 狛江市における部活動の地域移行の在り方 (1)休日の部活動に関する課題の整理について ① 運営に関すること ② 指導者の確保に関すること ③ 会費及び安全(保険)に関すること ④ 学校と地域の連携に関すること 2 その他 |
6 資料 |
・これからの狛江市立中学校の部活動に関するイメージ(案) |
7 会議の結果 新たに委嘱した山田委員の紹介を行った。 1.狛江市における部活動の地域移行の在り方 【委員長】 本日の検討委員会では、狛江市における部活動の地域連携のあり方の休日の部活動に関する課題の整理をしていきたい。事務局からイメージ(案)が示されているので、説明をお願いする。 【事務局】 これからの部活動に関するイメージ(案)で、これまでは、中学校を単位としてチームが作られていたが、今後はオール狛江という形を考えている。但し、平日の活動等は各校で練習を行い、休日は、集合してオール狛江として地域での部活動を行うようにしたいという意向を示した。資料の下の部分には今後の動きや日程を記載している。 【委員長】 休日の部活動には、様々な課題がある。次第にあるとおり、運営、指導者の確保、会費や安全、連携、その他にも課題となることがあると思われる。次第にそって、それぞれについて、地域連携のあり方として各委員の考えや意見、方向性を伺えたらと思う。まずは、運営に関することについて、学校関係者を中心に意見等を伺う。 【委員】 受け持っている部活動はバドミントン部である。狛江市の学校では、土日の活動では、教員が鍵の管理や施錠の確認を行っている。鍵の管理は、安全管理の面で教員のみがやらなくてはいけないところがある。部活動が一つだけの日もあるので、不安がある。 【委員】 休日の部活動で言うと遠征が絡んでくるところは、大きい。練習試合や大会があれば、東京都内の区部の方まで行ったりする。子どもの引率、例えば交通費の負担の点は今後の課題になってくる。ハンドボール部の顧問をしているが、大会等に参加すると交通費だけで往復2,000円になることもある。子どもたちの時間の管理やトラブルの対応、指導員と子どもたちの連絡、保護者とのやりとり等の部分は、遠征の面では大きく関わってくる。 【委員】 土日の活動時間は、部によって異なっていて、子どもによっても要望(活動時間の多い・少ない)も異なる。子どもの意見を取り入れながら、どのポジションで活動していくかによって、部活動の方針が変わってくる。コーチングを勉強してきて、懸念しているのは、勝利至上主義の点である。試合に勝つという思いが強い部活もあり、そうすると、どうしても排除されてしまう子もいる。子どものケアやどうバランスを取っていくかということも併せて考えていかないとならないと思う。 【委員長】 学校管理側としてはいかがか。 【委員】 家庭の事情等で休日は部活動を見ることができない人もいて、その事情にあった部活動の担当にしてほしいとの話もある。前回も話したが、学校だけでは、部活動を維持していくことができなくなっている実状である。 【委員長】 いろいろと話が出たが、休日の施設の施錠の対応、緊急時の対応 あるいは子どもの場合、遠征時の引率対応、活動時間の部分での子どもの不満、勝利至上主義になってしまって、その辺のケアへの懸念、学校経営の点で言うと部活動の維持(顧問の問題)があった。学校関係者から運営に関することで話を聞いたが、皆さんから質問あるか。 【委員】 2月17日の朝日新聞に東京都教育委員会の部活動の方針が出てパブリックコメントの募集を今日までやっている記事を見た。それが3月23日に公表されることで、他の自治体はそれを受けて具体的に話をしていく形になっているようだが、狛江市では、この会議との整合性をどのように考えているのか。 【事務局】 パブリックコメントの件は、承知している。部活動の地域連携・地域移行に関しては、イメージ案でも出しているが、土日、休日で別のところでというのではなく、学校と地域が一体になって、部活動を保障していく体制でいきたいという話をした。狛江市の部活動のガイドラインをお手元に用意させていただいている。休日の場合は、3時間程度の活動、土日はいずれかの1日を休業日にする方針で、学校の部活動は実施している。都の部活動の方針が公表され次第、市のガイドラインを考えていきたい。 【委員】 都のパブリックコメントが出てないので正確なことはわからないが、学校が中心となって地域を巻き込んでいくのか、それとも地域と学校と両輪でやるのかによって、運営方法が変わってくる。狛江市での方向性はどのように考えているのか。 【事務局】 狛江市としては地域と学校の両輪でやっていくイメージある。学校にある部活動の種目に関して、学校と地域との両輪で、最初の段階は地域が応援していくというスタイルで進めていけたら良い。 【委員】 そうすると、最終的なところで学校側の代表の方と、この地域の方の代表の2名で両輪になると思う。今はこの地域側が何もない状態なので、それも踏まえると、地域の人がボランティアで1名入り、学校の先生が来るとこれで人員が増えることになる。例えば、先ほどあった鍵の管理も、人数を捌かなくても良いところに関しては、例えばキーボックスでやりとりしていく等、そういう明確なルール作りが、これからできたらと思う。学校と地域の両輪のイメージで案を考えていければと思う。 【委員長】 引率の問題に関しては、中体連の規定が大きく変わった。外部指導員も公式の引率ができると大会要項に規定されている。 次に「指導者の確保」に関して話を進めていきたい。皆さんの考えている意見を伺いたい。 【委員】 スポーツでは、全国のスポーツ指導者の会で日本体育協会が部活動の支援のためにおいて各市区町村の教育委員会からのお願いがあれば、登録している指導員の名簿の閲覧ができるとの話があった。我々が東京都にお願いしても名簿が出てこない。狛江市にはいろんな競技の指導者の資格を持っている方はたくさんいると思う。まず、そこを一つのターゲットとしてライセンスを持っていて、部活動の指導を引き受けてくれる人が名簿の中に入ればいい。 先ほど言っていた、そのマッチングを体育協会もやっているが、幾らエントリーしても、全然集らない。結局、学校の校長先生などの知り合いからの個人的な一本釣りで指導者を探しているというのが現実である。体育協会の独自の指導ライセンスみたいなのを作れば、ガバナンスがちゃんと守られるし、問題が少ないのではないか。 今、言った指導員の資格を持っている人をまず、第1候補にする。その次に、お手伝いしてくれるというボランティアの方を広く、募集して講習会を開催する。働いている人は平日に動けないが、ただ、平日に見てないものが土日に行ってみても、子どもたちは言うことを聞かないと思う。平日に週1回でも顔を出していれば、土日も指導がしやすくなるのではないか。 【委員】 狛江市にあるクラブが全くわかっていない。その点の情報があると、精査ができていくのではないか。また、狛江第三中学校の地域には、テニスクラブがある場所が結構あり、個人的には、学校のテニス部はクラブ化して、お金をある程度取ってやれたらどうかと考えている。テニス部も結構人数がいるが活動時間が少ない。そういうことを考えた時に指導者が毎回、教えて活動できる形が一つできたら、子どもたちもその対価を支払ってでも、学ぶことができるのではないか。また、校庭も空いている時間があり、そういう場所を活用してできれば、いろんな意味でメリットがあると思う。 【委員】 今の発言のテニスに関してだが、テニスでスクールを運営しているのは、狛江インドアの1か所しかない。ラケットクラブは、スクールをやっていたが、今は、スクールをやっていない。ラケットクラブへは、部活動の地域移行の話を持ち掛けたが、一切、話を聞いてくれなかった。各クラブなどへは、個人的に話を持ち掛けても無理で終わってしまうので、市からお願いをしに行ったほうが良いと思う。先ほど井嶋委員からご意見あったのが、三中で、5、6年テニスを教えていたが、人数が多い。テニスコートが凸凹しているというようなところがあり、環境面も整えていかないと子どもたちも部活動から離れてしまう。 【委員】 指導員の人材は狛江市在住という制約があるのか。先ほど言っていた名簿を見て、そこからやっていただくのは良いのではないか。前回も話をしたが、教員の資格を目指している学生やボランティアの方に研修を行い、まずは間口を広くしておいて、学校の先生の力を借りて取捨選択した方が良いかと個人的に思う。 【委員】 前回、狛江市の運動系の部活のニーズなどリストアップしてくれていた。例えばライセンスのことで言うと、サッカーでは、中学生以上を審判するにはライセンスが必要になる。バスケットも審判するにも何級以上必要とかある。どういうものがまず必要であるかということが、部活ごとにわかっていくといいのではないか。 【委員】 我々もその名簿だけだと全然わからない。だから、狛江市の公認のライセンスを勉強させて、そのテストを合格した人にお願いするのが良いのではないかと思っている。 【委員長】 我々、学校経営の立場としては、安心を確保したい。そうした場合、知っている人になってしまう。協会に頼んで名簿を見ても恐らくわからないだろう。名簿を見てもや知り合いの伝手で聞くしかない。 【委員】 そのとおりであり、我々もその名簿だけだと全然わからない。だから、狛江市公認のライセンスを勉強させて、ライセンスが出せる人にお願いするのが良いのではないか。今回、この部活動の地域移行のためにスタートコーチという、指導者としての勉強をすることによってライセンスを出すという制度が作られた。指導員に興味のある人には、このライセンスを取っていただく。スタートコーチは、競技経験がなくて良く、競技テストがないので、実際の指導方法や倫理規定を勉強する。必要であれば、資料を用意して、皆さんにご提示する。 【委員】 狛江市で市内4校の部活動の指導員を募集し、体罰防止等の倫理規定の研修を行うなど、指導員の管理は市で行い、学校に派遣するような体制ができると良いと思う。先ほどあったように教員が大会の運営に関しても審判にしても、現状、行っている。指導だけじゃなくて、大会で試合の審判ができるという点も人材の確保の部分では必要な部分である。外部指導員を入れても、大学生が結構来ていることが多いので、例えば近隣の大学で募集し、研修をする流れがあると継続した体制になるのでないかと思うが、いかがか。 【委員】 私は、大学で20年、講師をやっているが、大学生に任せるというのは大学生自身がまだ学んでいる最中であるため、指導に対して何も勉強していない。競技をしていて、他の人より上手なだけのところがある。それをこの人できるからという理由でこの人に指導してもらうという考えは、私は学校の教育活動では良くないと思う。大学を卒業しているならまだ良いが、頼むのであれば、社会人にお願いするのが良いと思う。 【委員長】 次は、安全に関することについてご意見を聞きたい。これに関しては、先ほど、例えば、遠征すると1,000円以上の負担がかかり、子どもたちの負担になっている。交通公共機関を使って、誰かが引率する。今は、どの部活動でも部費を取っている。部活動の地域連携でオール狛江を作った場合、ここを変えてほしいなどの意見があれば聞かせてほしい。 【委員】 以前にPTA会長をしていた時にお金がかからない部活だと思って選んだ部に入部したけれども、お金がかかって大変だったとの話を聞いた。今は家庭環境も様々なので、これまでも遠征に行くのに交通費がかかっていたが、部活動の地域移行になった時に、それ以上に指導者の経費負担はどうなっていくのかが懸念である。 【委員】 今は、部費を取らないと部活動をやっていけない。市から補助が出るのだったら良いかと思うが、そういう流れでもないので、説明時にわかってもらうことが第一に必要じゃないかと思う。それでもなおかつ払えないことになると、その辺は市から援助を出してもらわないといけないと思う。 【委員】 子どもがバレー部に入っていて、部費が4,000円かかっている。公立なので、部費の4,000円が高いと感じる保護者もいる。練習や練習試合が毎週あり、負担があるからやめた人も実際にいる。地域移行になってもお金がかかることを心配している保護者も多いと思う。移動に関しても、保護者で車を出すこともある。応援に行けるから別に良いと言う保護者もいるが、部費から駐車場代を出してほしいと言う保護者もいる。保護者の意見も様々なので、お金の面は難しいと思っている。 【委員】 もちろん、お金がかかるというのは、重々承知している。この部活動の地域移行は、自治体、行政として近々の命題になっているところがあるとするならば、ここは難しいというよりは、しっかりと市に予算を立ててもらうことが必要であると思う。ガイドラインが出れば、人材についても情報が入ってくることで、対応しやすくなる。明確に予算化をするということが一番のやるべきことなのではないか。もう少し明確に目に見える形で示さないと地域の人材が引き出されないのではないか。 【委員】 部活動において、生徒側の部費がかかるのは当然である。新たに地域から指導員が入った場合、その方の遠征の交通費などは、指導員の方が狛江市に申請して市から交通費が下りるほうが良い。引率旅費など市から出せる部分はしっかりと項目として挙げてほしい。 【委員】 事務局に聞くが、文部科学省から補助金が出る場合、保護者から会費の徴収をしなければいけないのか。 【事務局】 確認はするが、保護者から会費の徴収しなければ補助金が出ないというものではない。 【委員】 最終的に保護者の負担が大きな問題である。この部分は時間をかけたほうが良い。 【委員】 部活動は、子どもたちと先生の学校の授業以外の接点であり、技術だけでなく、友達関係も含めて、学べる機会だと思うので接点が少なくなるのは心配だ。 【委員長】 学校が全く関わらなくなるということではない。委員が心配されているような不安は薄めていきたい。副委員長はどうか。 【副委員長】 私は、部活動は生活指導の一部と考えているので、どこの誰だかわからない指導員が来るのは心配というのは保護者としての一番の思いである。話を聞いて思ったことは、結局全部、お金ではないかと思う。港区や渋谷区では、外部指導員がついて、そこに住んでいれば、良い部活動や好きな部活動もいろいろできるけど、狛江はお金がないから、部活動ができないというのは、自分たちの子どもに言えるのか。 【委員長】 次に学校と地域の連携に関すること、休日の部活動で試行的に実施できる種目に議題を変える。 【委員】 今、一中が拠点校で顧問はいるが、他の3校は、顧問を立てることになるが、その先生はどういうことをするのか。 【委員長】 平日は、各校で自主練をするので、その顧問をする。休日試合や練習試合には、基本的にはその残り三つの学校も一緒に行く。最終的には、休日の練習や練習試合に外部の方がやれるようにする。そうすると、教員が土日やらなくて良い。例えば先ほど出てきた学校の鍵の開け閉めの問題とか、いろんな問題が出てくるが、そこは置いておいて、市から指導員を派遣し、土日のどちらかの1日、4校から一中のグランドに集まって午前か午後に活動をする。 【委員】 顧問は行かなくて良いのか。 【委員長】 最終的に行かなくても、その外部指導員の方がやってくれるという形を目指したい。そうすると、オール狛江で地域の中でやっていき、大会にも出場できる形ができていく。実際に、一中と二中で合同でやっており、乗っかりやすい。四中、三中の子どもたちが参加し、学校も協力すれば、この地域の合同部活動が前進する。その中で出てきた課題とか問題点をこの委員会において意見もらって修正しながら、改善していく形がとれたら良い。机上だけだと何も進まないので、まずは、この4月から野球部を各校で募集をしたいと思うが、いかがか。 〈異議なし〉 【委員】 一中の野球部の生徒と話をしたことがある。1チームで試合に出られても練習試合できないのはかわいそうだったから、練習試合ができる状態にさせてあげたいと思っていた。やってみないと良いかどうかわからない。 【委員長】 市のバックアップを受けながら、最終的には教員の働き方改革にも繋げていきたい。軌道に乗っていけば、サッカー部でも実施していきたい。 【委員】 4月から野球部で、平日にどこかの学校のグランドに他校から生徒が行く場合も学校から自転車で行って良いことになるのか。例えば、ユニフォームやチーム名はどうなるのか。 【委員長】 中体連の規定の中では、チーム名は、オール狛江という名前で、ユニフォームはバラバラで構わないから、今着ているものを着る。それから、課題であるのは、中体連の規定では、大会参加費は、1チームしか参加していなくても4校とも払わなければならない。 【委員】 平日においては、いろんな学校が一つに集まってやれたら良いと思うが、現実的に考えると各学校の行事等が違うので必ずそろうことが厳しいと思う。 【委員長】 大会参加費の大枠は決まっていて、4校へ配当している。 【委員】 野球部の話に戻すが、平日の活動で部活動の怪我の問題だが、昔で言う災害共済給付が受けられると思うが、土日は先生がつかないで、外部指導員について活動した時の保険はどうなるのか。 【委員長】 (外部指導員がいて、顧問がいれば、学校管理下なので)対応になる。代表校長の一中の校長が正式に登録をする。 但し、自転車での事故は、対象外になる。 ※注 委託事業者の下においては、委託事業者の損害賠償保険での対応となる。 【委員】 ただ、それに関しては家庭で自転車保険に加入しているので、写しの提出を求めることで対応できたり、保険証の写しで対応できたりする。 【委員】 やってみてわかる部分があるので進めることが大事かと思う。野球好きの1年生がいっぱい集まって、各校15人ずつ入って集まると50人を超える規模になった場合でも拠点校の4校でやる方向か。 【委員長】 最初はそれでスタートするしかないと思う。 【委員】 これからのいろんな改革の中にできればだが、中学校の3年間もできることが限られてしまうので、小学校から技術を身に付けていければ、中学校でもある程度見通しを持って運営できるところもあるのではないか。よく小中一貫校では、小学校からどんどんやっているから中学校で、ものすごい技術が身に付いて、活発にやっている。 バドミントンでもそういう学校もあったりする。せっかくなので小学校の4年生や5年生からでも休日だけでも参加できるとか、そういうことができたら良いと個人的には思う。 【委員長】 それが最終的に、この取組みの目指しているところであり、地域のスポーツクラブである。それでは、時間も過ぎたので、委員会を終了する。まずは、野球部をスタートしたい。 【事務局】 次回会議には、本日いただいた意見を踏まえて、今後の見通しや地域連携に向けた実施種目の提案等、事務局案を提出したい。また、部活動のガイドラインの見直し等、委員長と相談しながら検討したい。 2. その他 |