1 日時

令和8年3月3日(火曜日) 午後3時30分~5時15分

2 会場

防災センター301会議室

3 出席者

  • 【会長】鷲見 真太郎(和泉小学校校長)
  • 【副会長】河原 健太郎(狛江第一中学校主幹教諭)
  • 【委員】所 水奈(狛江市立狛江第三小学校校長)、岸田 和之(狛江第一中学校校長)、工藤 聡(狛江第四中学校校長)、萩原 直樹(狛江第三小学校主幹教諭)、阿河 真志(狛江第五小学校主幹教諭)、小山 博史(狛江第三中学校主幹教諭)、谷田部 一友(元狛江第一小学校PTA会長)、物部 伸也(狛江市青少年第二育成委員会委員長)、千葉 桂樹(四中ゾーン学校運営協議会会長)
  • 【オブザーバー】 住友 和子(統括コーディネーター)

4 欠席

繁平 光伯(三中ゾーン学校運営協議会委員)

5 事務局

  • 鈴庄 美苗(教育部 教育政策監)
  • 森 旦憲(学校教育課長補佐 兼 教育政策係長)
  • 掛川 智史(学校教育課 教育政策係主査)
  • 亀澤 信一(学校教育課 教育政策係 地域学校連携支援専門員)

6 傍聴

なし

7 議題

  1. 各コミュニティ・スクールのゾーンからの今年度の協議結果について
  2. 狛江市の特別支援教育の現状から見る課題について
  3. 今年度の振り返りと次年度に向けて協議したい点

8 資料

  1. 一中ゾーン発表資料 [133KB pdfファイル]
  2. 二中ゾーン発表資料 [260KB pdfファイル]
  3. 三中ゾーン発表資料 [230KB pdfファイル]
  4. 四中ゾーン発表資料 [360KB pdfファイル]

9 議事

(会長)
 定刻となったので「令和7年度 第3回狛江市魅力ある学校づくりの推進連絡協議会」を開催する。

議題1 各コミュニティ・スクールのゾーンからの今年度の協議結果について

(会長)
 それでは、議事(1)「各コミュニティ・スクールのゾーンからの今年度の協議結果について」、資料1~4に基づき各ゾーンの発表者より説明をお願いする。まずは一中ゾーンからお願いする。

<資料1に基づき、一中ゾーンより説明>

(会長)
 発表内容について、質問・意見等はあるか。
 私から一点お伺いするが、ゾーンとして話し合われた内容について、その中から具体的にこんなことを進めていこうといった話は出てきたか。

(委員)
 具体的な話は特に出ていないが、ゾーンとして育てたい生徒や引き継いでいきたいものを確認した。具体的な内容については今後となる。

(委員)
 AI活用に関する学習指導環境の整備は、一中ゾーンに留まらず、狛江市全体、日本全体の課題だと捉えており、また非常に有効なものだと考えている。ICTについては、今年度から教育政策係のもとで色々と動いているところであり、AI活用は今後非常に重要になると思うが、具体的な活用イメージの意見は出てきたか。

(委員)
 狛江第一中学校では、探究的な学習で問いを立てる際にAIを壁打ち相手の相談役として活用をしている。ゾーン全体や狛江市全体のおける活用イメージ等については、これからの議論になる。

(委員)
 小学生と中学生でAI活用の方法に差があるので、今後引き続き考えていきたいと思う。

(事務局)
 事務局からの補足となるが、狛江市としては、まずは教員が生成AIを使えるようになるべく、「生成AI利活用ガイドライン」を策定した。生成AIのサービスは13歳未満は使えないものが多いが、現状として中学生については日常的に生成AIと触れあうことが非常に多い。

(会長)
 業務で生成AIを活用すると、仕事の進め方そのものが根本的に変わる。まずは大人である教員が実際に体験しながら、どんな実践的な活用ができるのかについて、一中ゾーンに限らず考えていく必要がある。
 それでは、続いて二中ゾーンより発表をお願いする。

<資料2に基づき、二中ゾーン・所委員より説明>

(会長)
 二中ゾーンの発表内容について、質問・意見等はあるか。

(委員)
 校内研究への相互参加について、時間設定等の物理的な難しさを経験したことがあるが、実施にあたって、どのような工夫や配慮が有効なのか伺いたい。

(委員)
 工夫というよりも、ゾーン内の3校の中でどれだけ情報共有ができるかだと思う。小・中学校で、確かに時程はそもそも異なるが、第一歩として校内研究や授業研究の予定等を早めに共有することで、お互いの時間調整がやりやすくなった。色々と工夫や調整をしすぎると難しくなってくるので、気軽に共有できるような繋がりを作っていくという視点が大切だと思っている。

(会長)
 それでは、続いて三中ゾーンより発表をお願いする。

<資料3に基づき、三中ゾーンより説明>

(会長)
 三中ゾーンの発表内容について、質問・意見等はあるか。

(事務局)
 子どもの様子がうかがえる発表だった。「前向きに挑戦」というキーワードが、一中ゾーン・二中ゾーンからも出されていたが、その前提となる子どもの様子はそれぞれ異なるのかもしれない。子どもたちの今の状況や抱えている不安感等について、これまでに何か話し合われたことがあったら補足説明をいただきたい。

(委員)
 一中ゾーン内の狛江第一中学校での感覚となるが、「これが正解かどうか不安になる子が多い」という印象を受ける。「自分の考えを表しなさい」と質問をしても、「自分の考えはこれで大丈夫ですか?」と逆に聞いてくる生徒が多いように思う。

(委員)
 同じ一中ゾーンだが、特に勉強ができる子は多いかと思う。答えがはっきりしているものは塾で解き方なども知っているので、教科書レベルのものは一瞬で解いてしまう。一方で、河原委員のお話のとおり、説明を求められる場面になると、途端に不安になる様子がある。結果を恐れていたり、親や教師といった大人の反応を想定しながら動く子どもが多いのも一中ゾーンの特徴かと思う。

(委員)
 二中ゾーン内の狛江第三小学校では、悩みを持っている子もいるし、悩みをまだ自覚していない子もいる。傾向として一概に言えない様子も日々感じてはいるので、多様な子がたくさんおり、その子たちを拾い上げるシステムや環境整備が必要だと考えている。

(委員)
 多様な子どもたちがいることを前提とした学校運営を行っている。現実には、やはり不安感であったり、教室に入れなかったり、学校に行けなかったりということがある。小学校6年生が、自己理解から他者理解に繋げていく「トリセツ」という総合学習を行っている。そのような機会をつくっていくことで、不安で悩んでいる自分がいても大丈夫というところからスタートしながら、相談できる体制をどれだけ構築できるかが今後の課題ではないか。
 「子どもたちが相談できるか」というアンケートについて、肯定的な回答は児童が77%、保護者が84%と少し低い結果となっており、この点も課題だと考えている。

(会長)
 それでは、続いて三中ゾーンより発表をお願いする。

<資料4に基づき、四中ゾーンより説明>

(会長)
 四中ゾーンの発表内容について、質問・意見等はあるか。

(委員)
 保護者をどう巻き込むかというお話が、各ゾーンで出ていたが、四中ゾーンでは職員室内に保護者代表である学校運営協議会の委員が気軽に入れるようになっているのが非常に面白いと感じた。他に、保護者を巻き込むために特別に取り組んでいることや今後取り組もうと考えていること等はあるか。

(委員)
 特別なことではないが、ホームページの更新も含めた情報発信、学校評価アンケート等、定期的かつ丁寧に行うことが必要かと思う。課題はまだまだあると感じている。

(委員)
 現在抱えている課題は、これまで何気なくスルーされていたものが顕在化してきたと言える。その背景として、昔はPTA活動が非常に盛んで、保護者と先生の距離もとても近く、それが当たり前の時代だった。ここ最近は働き方改革もあり、行事やPTA活動が減少してきている。そのような中、地域と先生とのコミュニケーションが必要だと考え、四中ゾーンではずっとこの取り組みを行ってきた。コミュニケーションがない状態では、学校は地域にとって謎の存在になってしまう。先生は3~4年で異動があるので、日常的な繋がり、理解が重要だと思う。
 私自身がPTA会長をしていたときは、学校は敵ではなくて、先生を応援していく立場であるということを伝えていた。先生の未熟さを指摘するのではなく、バックアップをする必要がある。子どもと先生、先生と地域の関係性が希薄になっている現状において、人間同士が繋がりあうことで解決できるようになるのではないか。ざっくばらんに直接話し合うことが大切であり、文章や数字だけで見えないものが見えるようになってくると思う。
 管理職の先生は席を外してもらった上で、先生たちから話を聞いていると、報告書や数字だけでは表れない様々なことを理解できるようになってくる。例えば、先生たちの自己評価が低い背景についても、「一生懸命やっているけど、もっと一生懸命頑張っている先生がいるのを知っているから、軽々しく評価できない」といった話を聞くことができる。紙面上では隠れていた評価が見えるようになり、先生たちの自己評価の低さに対する印象が変わってくる。
 保護者は、先生と意思疎通ができないと敵になる。意思疎通ができれば味方になり、この意思疎通を徹底することが必要。この意思疎通を五小だけではなく、四中でも行っている。人間関係の薄さを補っていく必要がある。

(会長)
 管理職が不在だからこそ聞ける本音がある。本当の意味で繋がるために、直接的に繋がるというのは、改めてとても大事な視点だと思った。

議題2  狛江市の特別支援教育の現状から見る課題について

(会長)
 それでは、議事(2)「狛江市の特別支援教育の現状から見る課題について」に移る。
 この議事に関しては、長年にわたり狛江市立小学校において特別支援教育に携わってきた現場から見える情報が重要と考え、狛江第三小学校の指導教諭よりご説明をいただく。

<指導教諭より説明>

(会長)
 ここまでの内容について、ご質問・ご意見はあるか。時間も限られているため、ご質問等がある方は、次の議題の中であらためてお話しいただければと思う。

議題3 今年度の振り返りと次年度に向けて協議したい点

(会長)
 それでは、「本日の内容を振り返って、特に印象に残ったこと」「次年度に向けて協議したい論点」について、お一人ずつ簡単にお話いただきたいと思う。

(委員)
 今の時代、特別支援や不登校等のシステムを先につくって当てはめるというものでは、上手くはまらない子もいるのだろう。現場の先生から「時間があるときにもっと話を聞いてほしい」というの話を聞いたことがあるが、そういった声を踏まえると子どもたちを学年やクラスといった括りに入れて対応することにも限界がある。子ども一人一人と向き合う必要があり、子どもたちに対する丁寧さが求められている一方で、教師の働き方改革等といったことが求められており、現状に対して非常に矛盾を感じる。
 先生たちは学習指導要領や子ども主体の行事などやるべきことはたくさんある状況で、取捨選択を真剣に考える必要がある。

(委員)
 地域・保護者・子ども・教師、「誰にとっての魅力ある学校づくりなのか」をずっと考えていた。ただ、基本的には子どもたちが楽しく通える学校が、親にとっても地域にとっても教師にとっても魅力的だと思う。子どもたちが安心して楽しく学べる学校ということを踏まえると、温かい人間関係が重要になってくる。
 保護者や地域が学校と対立するような状況をつくらないことが大切なのに、関係性を切り離すような施策ばかりが進んでいる状況である。大きな課題だと捉えているが、そのような状況でも子どもたちが安心できる学校を一生懸命作っていきたい。

(委員)
 「誰にとっての魅力ある学校づくり」なのかという点について、各ゾーンの報告を聞いている中でも、子どもの実態・教員の実態・保護者との関係等、様々な視点が出てくる。そういった視点を意識しながら、どのような多様な学び方があるのだろうか、ということを次年度以降も協議していきたい。

(委員)
 学校では卒業進級面談を行っている時期だが、不登校の子どもたちとも向き合う中で別室授業のシステム等においても、特別支援の視点を入れながらやっていかないと対応しきれない現状である。皆さんで意見交換しながら進めていければと思う。

(委員)
 多様な時代の中で、ゾーンの色を出していくというのは難しいことだと思った。PTA活動では、自分自身も岸田校長とチームワークを持ってやっていたが、潮流としては活動を委託化する流れが進んでいる。各ゾーンの話を聞いていると、二中ゾーンは地域の結びつきが強く、四中ゾーンはゆるサークルも保護者から出る等とても協力的で、三中ゾーンは保護者と学校との強力な体制があり、それらと比べると一中ゾーンは地域の力に弱さがあるのかもしれない。

(委員)
 一中ゾーンの特徴を一つの形にまとめ、知ることができたのが学びだったと思う。コミュニティ・スクールのメンバーも含め、メンバーは変わっていき、この先の子どもたちも変わっていくが、更新していく土台として、今回の資料を次世代に引き継いでいくことになるだろう。

(委員)
 今まで以上に、学校というものを客観的に見ることができて、今後に繋がるものを得られた。生徒も多様化しており、教師も多様化している中で、まずは先生たちも変わっていけるよう学校で取り組んでいきたい。

(委員)
 「誰にとっての魅力ある学校なのか」、という点が一番大きなテーマだった。「子どもにとって」ということを考える必要があるが、本当に子どもがしてほしいことについて考えていると、共働きが多い中で「誰かそばにいてほしい」と思っていることなのではないか。
 自分のことを見つめて、大好きと言ってくれる人を求めているのではないかと思う一方で、本当に子どもの声を拾えているのか、といつも悩んでいる。そういった中で、やはり繋がりが必要だと思う。働き方改革の影響で、教師同士の繋がりも薄くなっているようにも思うが、繋がりの本質を求めていきたい。

(委員)
 誤解を恐れず言えば、教員は教育に熱心で、一生懸命やっている。ただ、その一方で周りが見えなくて、視野が狭くなることがあり、自分たちばかり必死になっているというのが私自身の感覚だった。この会議に参加をして、「子どもたちのために」「地域のために」という色々な視点があり、こんな身近に見方や相談できる人がいると認識できた。
 現場はパンク寸前の状況ではあるが、学校運営協議会・PTA・教員の具体的な交わり合い方を学び、変えていけると良いと思う。

(副会長)
 「誰にとっての魅力ある学校なのか」という点に留まらず、「学校って何なんだろう」という問いに対して考える、非常に良い機会になった。子どもが教師より賢いAIを手にし、多様性という名のもと、画一的な指導ができなくなる中で、教師にはどういう役割が必要なのか。時代の変化のスピードも非常に早く、子どもも保護者も教師も、今ある既存のものを見直していくことが大事なのではないかと思う。その最たるものがコミュニケーションだということを学んだ。
 一人一人の子どもとしっかり話す時間を改めて作っていくのが学校である、ということを感じた。

(会長)
 皆さんのお話にも出てきている「誰にとっての魅力ある学校なのか」に関して、私自身はずっと「子ども」だと思っていた。今後については、子どもの視点をどのように取り入れるかを考え、子どもを取り巻く大人である教員・保護者・地域がどのように協力し、どう繋がりを持つか、アイデアを出し合って熟議をしていく必要があると思う。来年度は、会議の時間設定も長く取って議論した方が良いかもしれない。

(事務局)
 来年度は時間設定を改めて、1時間程度の会議時間を設ける予定である。また、人事異動等の兼ね合いで、委員の変更等が必要な場合があるかと思うが、別途調整させていただければと思う。
 「誰にとっての魅力ある学校なのか」は、やはり「子ども」であると思う。特に中学校に関しては、あえて公立中学校を選ぶ意味について考えなければいけない状況にある。オール狛江として中長期で考えていくべきもの、ハード面も含めて来年度協議していきたいが、短期で学校・ゾーンの単位でできることもあるので、ぜひ取り組んでほしい。

(会長)
 それでは、以上をもって「令和7年度 第3回狛江市魅力ある学校づくりの推進連絡協議会」を閉会する。