平成30年度 第9回狛江市立公民館運営審議会会議録

 

 

1 日 時   平成31年3月11日(月)午後7時~9時

 

2 場 所   中央公民館 第一会議室

 

3 出席者   斎藤謙一委員長、馬場信義副委員長、長谷川まゆみ委員、日向正文委員、深井秀造委員、谷田部馨委員

        事務局(安江真人公民館長、刈田美江子副主幹(兼)事業係長、横山大輔主事)

 

4 欠席者   伊地知俊二委員、髙尾戸美委員、飯田陽子委員、冨永美奈子委員

 

5 傍聴者   0名

 

6 議 題

1 開会

(1)前回会議録の確認

2 答申書の提出

(1)「狛江市立公民館における今後の保育室の運用とあり方について」答申書

3 審議事項

(1)事業評価について

4 その他

 

7 配布資料

  前回会議録

 

8 会議の結果

 1 開会

(1)会議録の確認

 委 員)配布資料について議論された内容は他にないか。

 副委員長)特にない。

―全員承認―

 

2 答申書の提出

(1)「狛江市立公民館における今後の保育室の運用とあり方について」答申書

 斎藤謙一委員長より安江公民館長へ答申書の提出を行った。

 

3 審議事項

(1)事業評価について

 事務局)東京都公民館連絡協議会館長部会において、他市公民館長に事業評価についてお話を伺った内容について報告させていただく。国立市や国分寺市でも事業評価を進めているが、そのなかで一点問題があった。それは社会教育について大まかな指針はあるものの、公民館としての事業計画や公民館のあり方などの指針がないということである。

 公民館として少年事業から成年事業まで、学びというものをどのように考え、その学びを繋げるためにどのような事業を行うか、また、事業の目標、到達点など、公民館としての考え方がないと、事業評価は難しいというお話しをいただいた。

 国立市では、その中の反省点として、そういう指針となるものがないと、事業としてよかったといったような感想で終わってしまうということを挙げていた。公民館で少年事業の目的、到達目標があれば、その到達点から見て、まだ道半ばであるか、あるいはすでに到達しているといった評価が下せる。そういうわけで国分寺市では、先に公民館としての指針を定めてから事業評価をするという動きを進め始めたとのことである。

 副委員長)指針を作成するのは公民館運営審議会か、あるいは事務局か。

 事務局)公民館事務局で素案は作成するが、事務局のみで勝手に決めるのではなく、市民参加により市民の目線がその指針に反映されるべきで、公運審で議論していただいて形にするべきであるという意見が館長部会で出ていた。

 事務局)議論の方向性としては、事業評価とともに公民館としてどうあるべきかという指針の策定を同時に進めていくのか、あるいは国分寺市のように事業評価の前に公民館のあり方を決めていくかといった二つの方向性がある。

 委員長)これまでも事業は進めてきているわけだが、しかし、そうなるとこれまでの事業をなぜ行ったのかという指針はなかったという話になる。

 事務局)それは公民館の一つの反省点であると思う。事業を行うには何かしら理由がある。公民館の場合、公民館をきっかけにグループ活動を自主化する、学びを他の人々にも還元していくというのが役割の一つである。その役割の中で今の社会教育のトレンドを取り入れながら事業を提案していき、学びを広げていく。そこが公民館としてうまくいっていないというのは正直な反省点である。良い事業は別として、昔の事業をそのまま継承していくのではなく、自主化を促すなどする必要がある。そのようなことを考え方としてまとめないと、過去から継続している事業をそのまま続ければよいという流れにもなってしまう。たとえば、来年度、子ども向けの科学事業を予定しているが、それがうまくいけば、別のものも考えていくといった流れを作ることが大切だと考えている。また、学習グループ保育では、それまで女性の学びが難しいなか、その活動を補助し、自主グループ化を促すということを継続して行ってきている。今期、保育室の議論もしていただいているため、それらも活用することで、うまく展開していく必要がある。

 副委員長)指針を作るにあたり、事業を1つか2つを掘り下げて検討し、それを行いながら指針に反映させるという形がよいと思う。

 事務局)現在行っている事業がどのような内容であって、参加人数、予算規模はどれくらいかといったことも見ていただく必要もある。そのなかで、すべての事業なのか、一つの事業に絞って評価するのかを検討してはいかがか。

 委員長)科学事業は40年で初めての試みである。それには指針がなくても担当者の思いはあるはずである。もし失敗したとしたら、何が問題だったのかを検討し、これまで継続している市民大学などの事業をモデルにするのがよいと思う。市民大学が継続しているということは何らか指針や方向性があるからではないか。

 事務局)来年度は少年事業の野外サークルは中止となる。科学事業など新しい事業を立ち上げる場合、別の事業を中止する必要がある。そういった決断も本当によかったのかという点を評価していただくのもよい。事務局としての視点、利用者の視点、公運審としての視点をうまく統合できればと思う。

 委 員)専門性の問題から公民館が主体となって行うのは難しいかもしれない。そのような場合は実際に活動をしている人の力を借りるとよいのではないか。その団体と相談しながら、公民館主催事業としてその団体の活動内容と関係する分野の先生を呼んで講座を開くのも可能かと思う。その際は、協力団体が参加するのはもちろん、その他の市民にも呼びかけて来てもらう。初めて聞きに来た人は、もし講座に関係する団体がすでにあるということを知れば、自分も入りたいと思うかもしれない。そのように、公民館と活動団体で未来を繋げていくということもやれるかもしれない。

 委 員)継続して活動している団体で、もともと公民館主催事業をきっかけに始めたという団体は多く存在する。そういう団体だけに事業の協力をお願いするのはマンネリ化を生むが、公民館が働きかけたなかで生まれた団体と公民館で連携して何かを行うということはありうる。また、これまでまったく活動がなかった分野についても、新しく公民館が事業を主催して、その参加者から自主グループを作るということもある。ただ、そういった働きかけは昔に比べれば弱くなってきている。すでにできている団体が高齢化しているとか、メンバーが入ってこないと悩んでいる団体も多くある。多くの団体が結成されてきたのは過去の良い取組みがあったからだとも言えるが、ある意味で、現在、公民館は成熟期を向かえ、硬直化してきている。

 委 員)魅力のある講座を開いて、公民館に魅力を感じてもらえればと思う。

 委員長)エンターテイメント性の高い講座を増やせば公民館の利用者数を増やすことはできると思う。ただ、公民館の本来の目的とは少しずれてしまうところがある。

 事務局)公民館は社会教育施設として学びを提供していかなければならないが、まずは知ってもらわないと始まらない。知ってもらうためにエンターテイメント性の高い講座を各世代でやってみるというのもありだと思う。社会教育の考え方は筋としてあるが、それとは少し外れた変わった事業を行うというのも一つの考え方だと思う。その全体を通じて公民館の運営に筋が通っていればそれは一つの方法になる。

 委 員)中央公民館のつどいでプログラミングの出し物をした。親子で来るが、親に子どもがついてくるのではなく、子どもが親を連れてくる。中央公民館のつどいのなかの朗読会でも同じような現象があった。公民館にきて時間を過ごした経験があれば、将来的に利用してくれるきっかけになるかもしれない。

 

4 その他

 事務局)平成31年度の第1回公民館運営審議会の開催日は4月15日午後7時から開催する。